2026年版・7-9

中小企業組合制度の一問一答

中小企業診断士(一次試験)「中小企業経営・中小企業政策」から、中小企業組合制度に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全920問) 中小企業経営・中小企業政策の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問17-9

事業協同組合の基本的な性格に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①組合員になれるのは同一業種の中小企業者に限られ、異業種の組合員は認められない。
  • ②中小企業者が相互扶助に基づき共同経済事業を行う、最も代表的な組合形態である。
  • ③組合員は出資のみを行い、組合の事業に自ら従事することは制度上想定されていない。
  • ④設立には最低20人以上の中小企業者が発起人として参加することが必要とされる。
答えと解説を見る
正解 ②中小企業者が相互扶助に基づき共同経済事業を行う、最も代表的な組合形態である。
解説
事業協同組合は、中小企業者が相互扶助の精神に基づいて共同で購買・販売・受注等の事業を行い、組合員の経営の合理化と経済的地位の向上を図るための組合で、中小企業等協同組合法に基づく組合の中でも最も広く普及している代表的な形態です。異業種の事業者が共同で設立することも認められています。

他の選択肢が誤りの理由
①は組合員資格を同一業種に限定していますが、事業協同組合は異業種の中小企業者が共同で設立することも認められているため誤りです。③は組合員が共同事業を利用しながら自らの事業も営むことが前提であり、出資のみで事業に従事しないという記述は事業協同組合の実態と異なるため誤りです。④は設立に必要な発起人数は4人以上であり、20人以上という数字は誤りです。
問27-9

企業組合における組合員の法的地位に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①組合員は出資者としての地位を保ったまま、従来どおり個別に自己の事業を営み続ける。
  • ②企業組合は株式会社と全く同じ議決権制度を採用し、出資額に応じた議決権を持つ。
  • ③組合員は自己の資本と労働力を組合に投入し、組合の事業に従事して給与を受け取る。
  • ④企業組合の設立には必ず10人以上の発起人を要し、4人では設立が認められない。
答えと解説を見る
正解 ③組合員は自己の資本と労働力を組合に投入し、組合の事業に従事して給与を受け取る。
解説
企業組合は、組合員が自己の資本と労働力を組合に投入し、企業組合自体が一個の企業体として事業を行う組合です。組合員は組合の事業に従事することで勤労所得としての給与を受け取る勤労者的な地位となり、個別の事業者としての地位を失う点に特徴があります。

他の選択肢が誤りの理由
①は組合員が個別に自己の事業を営み続けるとしていますが、企業組合の組合員は組合に事業を統合し独立の事業者たる地位を失うため誤りです。②は中小企業等協同組合法上の組合は出資額にかかわらず1人1票の議決権が原則であり、株式会社と同じ制度ではないため誤りです。④は企業組合も他の組合と同様に4人以上の発起人があれば設立可能であり、10人以上を要するという記述は誤りです。
問37-9

協業組合の仕組みについて述べた次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①組合員は組合への出資後、独立した事業者としての地位を完全に失うことになる。
  • ②協業組合を設立できるのは、これまで事業を営んだ経験のない新規創業者に限られる。
  • ③組合に統合した事業についても、組合員は従来どおり個人の事業として継続できる。
  • ④組合員となる中小企業が事業の一部又は全部を共同経営に統合し、生産性向上を図る。
答えと解説を見る
正解 ④組合員となる中小企業が事業の一部又は全部を共同経営に統合し、生産性向上を図る。
解説
協業組合は、組合員になろうとする中小企業が、従来営んでいた事業の一部又は全部を共同で経営し、事業規模の適正化により生産性の向上を図る組合です。組合員は事業者としての地位を保持しますが、組合に統合した事業については、組合員個人の事業として行うことができなくなります。

他の選択肢が誤りの理由
①は組合員が独立した事業者としての地位を完全に失うとしていますが、協業組合の組合員は企業組合とは異なり事業者としての地位を保持するため誤りです。②は協業組合を設立できるのは従来から事業を営んでいた中小企業者であり、事業経験のない新規創業者に限られるものではないため誤りです。③は組合に統合した事業は組合員個人の事業として行うことができなくなるため誤りです。
問47-9

商工組合を設立する場合の地区・組合員数の要件について、最も適切なものはどれか。

  • ①組合の地区は原則1以上の都道府県を単位とし、地区内同業者の2分の1以上の加入を要する。
  • ②組合の地区は必ず1つの市区町村内に限定され、複数の都道府県にまたがることは認められない。
  • ③地区内の同業者のうち加入が必要なのは10分の1以上であり、加入率が低くても設立できる。
  • ④商工組合の組合員資格は業種を問わず、あらゆる業種の中小企業者に対して開放されている。
答えと解説を見る
正解 ①組合の地区は原則1以上の都道府県を単位とし、地区内同業者の2分の1以上の加入を要する。
解説
商工組合は、業界全体の改善・発達を図ることを主な目的とする同業者の組合で、業界を代表する性格を持つことから、組合の地区は原則として1以上の都道府県を単位とし、地区内の同業者の2分の1以上が組合員とならなければ設立できないという厳格な要件が定められています。

他の選択肢が誤りの理由
②は地区が1つの市区町村内に限定されるという記述は誤りで、実際には原則1以上の都道府県を単位とするより広い地区が想定されています。③は加入率の要件は10分の1以上ではなく2分の1以上であるため誤りです。④は商工組合は業界を代表する同業者の組合であり、業種を問わず開放されているわけではなく特定の業種の事業者を組合員とするため誤りです。
問57-9

事業協同組合と商工組合の目的の違いに関する記述として、最も不適切なものはどれか。

  • ①事業協同組合は共同購買・共同販売等の共同経済事業を中心に組合員の経営改善を図る。
  • ②商工組合は個々の組合員への金融事業の提供のみを主目的とし、業界改善は扱わない。
  • ③商工組合は業界全体の改善・発達を図ることを主目的とする同業者的性格を持つ。
  • ④事業協同組合は異業種の中小企業者が集まって設立することも可能である。
答えと解説を見る
正解 ②商工組合は個々の組合員への金融事業の提供のみを主目的とし、業界改善は扱わない。
解説
商工組合は、事業協同組合のように組合員向けの共同経済事業を中心とするのではなく、業界全体の改善・発達を図ることを主目的とする同業者の組合です。金融事業の提供のみを主目的とするものではなく、業界の経営指導や取引条件の改善などを幅広く行う点に商工組合の本来の目的があるため、この記述は誤りです。

他の選択肢が正しい理由
①は事業協同組合が共同購買・共同販売等の共同経済事業を中心に組合員の経営改善を図るという正しい説明です。③は商工組合が業界全体の改善・発達を主目的とする同業者的性格を持つという正しい説明です。④は事業協同組合が異業種の中小企業者によっても設立できるという正しい説明です。
問67-9

中小企業団体中央会が果たす役割について、最も適切なものはどれか。

  • ①個々の中小企業に対して直接融資を実行する政府系金融機関としての機能を担う。
  • ②株式会社のみを対象とした株式上場支援を専門に行う機関として設置されている。
  • ③各種中小企業組合の設立指導や運営に関する連絡調整を行う指導連絡機関である。
  • ④商工会議所の下部組織として位置付けられ、市の区域内でのみ相談業務を担っている。
答えと解説を見る
正解 ③各種中小企業組合の設立指導や運営に関する連絡調整を行う指導連絡機関である。
解説
中小企業団体中央会は、事業協同組合や商工組合をはじめとする各種中小企業組合の設立指導、組合運営に関する相談・連絡調整などを行う指導連絡機関で、都道府県ごとの中央会と全国中央会から構成されています。組合を通じた中小企業の組織化を後押しする役割を担っています。

他の選択肢が誤りの理由
①は中央会自身が融資を実行する金融機関ではなく、組合の設立・運営を指導する機関であるため誤りです。②は株式上場支援を専門に行う機関という記述は中央会の実際の役割と異なるため誤りです。④は中央会は商工会議所の下部組織ではなく別個の指導機関であり、活動範囲も市の区域内に限定されないため誤りです。
問77-9

信用協同組合の法律上の位置付けに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①信用協同組合は、根拠法・監督体系のいずれもが信用金庫と完全に同一の組織である。
  • ②信用協同組合は組合員以外の一般の預金者からの預金受入れを主な業務としている。
  • ③信用協同組合を設立できるのは、上場企業のみに限られ中小企業者は対象外である。
  • ④信用協同組合は事業協同組合の一種であり、組合員向けの金融事業を行う組合である。
答えと解説を見る
正解 ④信用協同組合は事業協同組合の一種であり、組合員向けの金融事業を行う組合である。
解説
信用協同組合は、中小企業等協同組合法上の事業協同組合の一種として位置付けられ、組合員のための金融事業(預金の受入れ、貸付け等)を行う組合です。組合員の相互扶助を目的とする点で他の事業協同組合と共通しますが、金融事業を専門に行う点に特徴があります。

他の選択肢が誤りの理由
①は信用協同組合と信用金庫は根拠法(中小企業等協同組合法と信用金庫法)も監督の仕組みも異なる別の組織であるため誤りです。②は信用協同組合の預金受入れは原則として組合員を対象とするものであり、組合員以外の一般預金者を主対象とするものではないため誤りです。③は信用協同組合を設立できるのは中小企業者等であり、上場企業に限られるという記述は逆であるため誤りです。
問87-9

事業協同組合が実施できる事業の範囲に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

  • ①組合員の福利厚生事業は法律上一切実施できず、経済事業のみに限定されている。
  • ②原材料等をまとめて仕入れる共同購買事業は、代表的な共同経済事業の一つである。
  • ③組合員の製品をまとめて販売する共同販売事業も、共同経済事業として行われる。
  • ④受注をまとめて組合員に配分する共同受注事業も、事業協同組合の事業に含まれる。
答えと解説を見る
正解 ①組合員の福利厚生事業は法律上一切実施できず、経済事業のみに限定されている。
解説
事業協同組合は、共同購買・共同販売・共同受注といった共同経済事業だけでなく、組合員やその従業員のための福利厚生事業(共済事業、施設の共同利用等)もあわせて行うことができます。福利厚生事業が法律上一切実施できないという記述は実態と異なるため誤りです。

他の選択肢が正しい理由
②は原材料等をまとめて仕入れる共同購買事業が代表的な共同経済事業の一つであるという正しい説明です。③は組合員の製品をまとめて販売する共同販売事業も共同経済事業として行われるという正しい説明です。④は受注をまとめて組合員に配分する共同受注事業も事業協同組合の事業に含まれるという正しい説明です。
問97-9

企業組合と協業組合とで組合員の地位がどう異なるかについて、最も適切なものはどれか。

  • ①企業組合・協業組合のいずれも、組合員は独立した事業者としての地位を保持する。
  • ②企業組合の組合員は勤労者的地位となるが、協業組合の組合員は事業者の地位を保つ。
  • ③企業組合の組合員は事業者の地位を保つが、協業組合の組合員は勤労者的地位となる。
  • ④企業組合・協業組合のいずれも、組合員は組合への従事によって給与を受け取らない。
答えと解説を見る
正解 ②企業組合の組合員は勤労者的地位となるが、協業組合の組合員は事業者の地位を保つ。
解説
企業組合の組合員は、自己の資本と労働力を組合に投入して組合の事業に従事し、勤労所得としての給与を受け取る勤労者的な地位となり、独立した事業者としての地位を失います。これに対し協業組合の組合員は、事業の一部又は全部を組合に統合した後も、事業者としての地位自体は保持する点で異なります。

他の選択肢が誤りの理由
①はいずれも事業者の地位を保持するとしていますが、企業組合の組合員は事業者の地位を失い勤労者的地位となるため誤りです。③は企業組合と協業組合の説明が入れ替わっており、実際とは逆であるため誤りです。④は企業組合の組合員は組合への従事によって給与を受け取る勤労者的地位にあるため誤りです。
問107-9

組合員の議決権の配分に関する中小企業等協同組合法上の原則として、最も適切なものはどれか。

  • ①議決権は出資口数に完全に比例して配分され、出資額が多いほど発言力が強まる。
  • ②議決権は理事会が個々の組合員の実績を評価して都度決定する仕組みとなっている。
  • ③出資額の多少にかかわらず、組合員は原則としてそれぞれ1個の議決権を有する。
  • ④議決権を行使できるのは発起人として設立に関わった組合員のみに限定される。
答えと解説を見る
正解 ③出資額の多少にかかわらず、組合員は原則としてそれぞれ1個の議決権を有する。
解説
中小企業等協同組合法に基づく組合では、株式会社のように出資額に比例して議決権が配分されるのではなく、組合員の人格を重視し、出資額の多少にかかわらず組合員が原則として各自1個の議決権及び選挙権を有するという1人1票の原則が採用されています。これは組合の民主的な運営を確保するための重要な特徴です。

他の選択肢が誤りの理由
①は議決権が出資口数に比例して配分されるとしていますが、これは株式会社の仕組みであり、組合の原則である1人1票制とは異なるため誤りです。②は議決権が理事会の評価によって都度決定されるという仕組みは存在しないため誤りです。④は議決権を有するのは発起人に限られず、後から加入した組合員も含め組合員全員が議決権を有するため誤りです。

中小企業診断士(一次試験)の対策問題(全920問)に戻る

※本ページはアクセス解析のためCookieを利用し、その情報を外部(Google)へ送信しています。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。