2026年版・7-10

商店街・地域活性化支援策の一問一答

中小企業診断士(一次試験)「中小企業経営・中小企業政策」から、商店街・地域活性化支援策に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問17-10

商店街振興組合法に基づく商店街振興組合の設立要件について、最も適切なものはどれか。

  • ①組合員資格を有する者の2分の1以上さえ組合員となれば、業種構成を問わず設立できるとされる。
  • ②地区内の全事業者が一人残らず組合員とならなければ、設立が認められない仕組みとなっている。
  • ③組合員資格者の3分の2以上が加入し、総組合員の2分の1以上が小売業等を営む者を要件とする。
  • ④小売業・サービス業以外を営む事業者は、いかなる場合であっても組合員にはなれないとされる。
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正解 ③組合員資格者の3分の2以上が加入し、総組合員の2分の1以上が小売業等を営む者を要件とする。
解説
商店街振興組合は、商店街を形成する地域で小売業又はサービス業等を営む事業者が協同して環境整備や共同経済事業を行うための組合です。設立には、組合員資格を有する者の3分の2以上が組合員となり、かつ総組合員の2分の1以上が小売業又はサービス業に属する事業を営む者でなければならないという要件が定められています。

他の選択肢が誤りの理由
①は加入割合の要件が2分の1以上ではなく3分の2以上であるため誤りです。②は地区内の全事業者の加入を求める規定はなく、3分の2以上の加入で足りるため誤りです。④は小売業・サービス業以外の事業者であっても、地区内で事業を営む者として組合員になることは可能であるため誤りです。
問27-10

商店街振興組合と事業協同組合の地区に関する違いについて、最も適切なものはどれか。

  • ①事業協同組合の地区は、他の事業協同組合の地区と重複することが一切認められない。
  • ②商店街振興組合の地区は、業種を問わず全国どこにでも自由に設定できるとされる。
  • ③両組合とも地区の重複は無制限に認められており、法律上の制約は一切存在しない。
  • ④商店街振興組合の地区は、他の同組合の地区と重複できないという地域的制約を持つ。
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正解 ④商店街振興組合の地区は、他の同組合の地区と重複できないという地域的制約を持つ。
解説
商店街振興組合は特定の地域(商店街)を基盤とする地域組合的な性格を持つため、その地区は他の商店街振興組合の地区と重複してはならないとされています。これに対し、業種を基盤とする事業協同組合は、同一地区内に複数の組合が併存することも認められており、地域的な排他性は商店街振興組合ほど強くありません。

他の選択肢が誤りの理由
①は事業協同組合の地区は商店街振興組合ほど厳格な重複禁止が課されておらず、同一地区内での併存が認められる場合があるため誤りです。②は商店街振興組合の地区は実際に商店街が形成されている地域を基盤とするものであり、任意の場所に自由に設定できるものではないため誤りです。③は商店街振興組合については地区の重複が禁止されており、無制限に認められるという記述は誤りです。
問37-10

中心市街地の活性化に関する法律(中心市街地活性化法)の仕組みについて、最も適切なものはどれか。

  • ①市町村が作成した基本計画を内閣総理大臣が認定し、支援策の対象となる仕組みである。
  • ②基本計画の作成主体は都道府県に限られ、市町村が単独で作成することは認められない。
  • ③基本計画の認定を行うのは各都道府県知事であり、内閣総理大臣の認定は不要である。
  • ④この法律は大規模小売店舗の出店を規制することのみを主たる目的として制定された。
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正解 ①市町村が作成した基本計画を内閣総理大臣が認定し、支援策の対象となる仕組みである。
解説
中心市街地活性化法は、少子高齢化や消費生活の変化等に対応し、中心市街地における都市機能の増進と経済活力の向上を総合的に推進するための法律です。市町村が中心市街地活性化基本計画を作成し、内閣総理大臣の認定を受けることで、認定基本計画に基づく重点的な支援策の対象となる仕組みが採られています。

他の選択肢が誤りの理由
②は基本計画の作成主体を都道府県に限定していますが、実際には市町村が作成主体であるため誤りです。③は基本計画の認定を行うのは内閣総理大臣であり、都道府県知事ではないため誤りです。④はこの法律は大規模小売店舗の出店規制を目的とするものではなく、中心市街地の総合的な活性化を目的とする法律であるため誤りです。
問47-10

中心市街地活性化協議会の構成員や役割について、最も不適切な説明はどれか。

  • ①商工会議所や商工会、まちづくり会社等が中心となって組織される協議会である。
  • ②構成員は行政職員のみとされ、民間事業者の参加は認められていない。
  • ③中心市街地の活性化に関する事業間の調整等を行う役割を担っている。
  • ④認定基本計画の実施に関し、市町村や事業者と連携しながら活動する。
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正解 ②構成員は行政職員のみとされ、民間事業者の参加は認められていない。
解説
中心市街地活性化協議会は、商工会議所・商工会やまちづくり会社等が中心となって組織され、中心市街地における多様な関係者間の意見調整や、活性化に関する事業間の調整などを行う組織です。構成員は行政職員に限られず、商業者や地権者、まちづくり会社などの民間の関係者が幅広く参加する仕組みとなっているため、「行政職員のみ」という記述は誤りです。

他の選択肢が正しい理由
①は商工会議所や商工会、まちづくり会社等が中心となって組織されるという正しい説明です。③は中心市街地の活性化に関する事業間の調整等を行う役割を担っているという正しい説明です。④は認定基本計画の実施に関し市町村や事業者と連携しながら活動するという正しい説明です。
問57-10

地域商店街活性化法が設けている仕組みについて、最も適切なものはどれか。

  • ①商店街振興組合等が策定する事業計画は、いかなる場合であっても認定を受ける必要がない。
  • ②対象となるのは大型商業施設の新規出店計画のみであり、既存商店街は対象外である。
  • ③商店街振興組合等が行う地域住民の需要に応じた事業活動計画を国が認定する仕組みを持つ。
  • ④この法律は中心市街地活性化法を全面的に廃止し、その内容をすべて統合したものである。
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正解 ③商店街振興組合等が行う地域住民の需要に応じた事業活動計画を国が認定する仕組みを持つ。
解説
地域商店街活性化法は、商店街振興組合等が行う、地域住民のニーズに応じたコミュニティ活動的な事業(高齢者向けサービスの提供等)を含む事業活動計画を国が認定し、支援する仕組みを設けた法律です。従来の中心市街地の商業機能強化に加え、地域住民の生活を支える商店街の機能に着目した点に特徴があります。

他の選択肢が誤りの理由
①は事業計画について国の認定を受ける仕組みが設けられており、認定が一切不要という記述は誤りです。②はこの法律が主な対象とするのは既存の商店街振興組合等であり、大型商業施設の新規出店計画を対象とするものではないため誤りです。④はこの法律は中心市街地活性化法を廃止するものではなく、別個の法律として商店街支援の枠組みを補うものであるため誤りです。
問67-10

商業のまちづくりに関するいわゆる「まちづくり三法」の構成について、最も適切なものはどれか。

  • ①中心市街地活性化法、中小受託取引適正化法(下請法)、都市計画法の3つで構成される。
  • ②大規模小売店舗立地法、商店街振興組合法、都市計画法の3つで構成される。
  • ③中心市街地活性化法、大規模小売店舗立地法、商工会議所法の3つで構成される。
  • ④中心市街地活性化法、改正都市計画法、大規模小売店舗立地法の3つで構成される。
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正解 ④中心市街地活性化法、改正都市計画法、大規模小売店舗立地法の3つで構成される。
解説
「まちづくり三法」とは、中心市街地の活性化と大型店の適正立地を図るために整備された、中心市街地活性化法、改正都市計画法、大規模小売店舗立地法の3つの法律の総称です。中心市街地の活性化を支援する枠組みと、郊外への大型店出店に伴う都市機能の分散に対応する土地利用規制、生活環境保持の観点からの大型店立地調整を組み合わせた政策体系となっています。

他の選択肢が誤りの理由
①は中小受託取引適正化法(下請法)が含まれていますが、これはまちづくり三法とは無関係の下請取引に関する法律であるため誤りです。②は商店街振興組合法が含まれていますが、まちづくり三法には含まれないため誤りです。③は商工会議所法が含まれていますが、まちづくり三法には含まれず、正しくは改正都市計画法が含まれるため誤りです。
問77-10

商店街振興組合に特徴的な「環境整備事業」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①アーケードや街路灯等の整備で地域環境を整備改善する事業が、法律上の目的の一つである。
  • ②環境整備事業とは、組合員向けに資金を貸し付ける金融事業の別の呼び方にすぎない。
  • ③環境整備事業を行えるのは、国が個別に指定した組合のみに限定されているとされる。
  • ④環境整備事業は、共同経済事業に代えて行うものであり、両者を同時に行うことはできない。
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正解 ①アーケードや街路灯等の整備で地域環境を整備改善する事業が、法律上の目的の一つである。
解説
商店街振興組合法は、商店街が形成されている地域で小売業等を営む事業者等が協同して共同経済事業を行うとともに、アーケードや街路灯、カラー舗装等の整備により当該地域の環境を整備改善するための事業(環境整備事業)を行うことを、法律上の目的として明記しています。地域に根ざした環境整備事業を行える点は、業種を基盤とする事業協同組合にはない商店街振興組合の特徴的な機能です。

他の選択肢が誤りの理由
②は環境整備事業を金融事業の別名としていますが、環境整備事業は街路灯やアーケード等の物理的な環境整備を行う事業であり、金融事業とは全く性質が異なるため誤りです。③は環境整備事業を行うのに国による個別指定は要件とされておらず、商店街振興組合であれば行うことができるため誤りです。④は環境整備事業と共同経済事業は択一の関係ではなく、商店街振興組合は両方を並行して行うことができるため誤りです。
問87-10

商店街等で実施されるプレミアム付き商品券事業の実態について、最も適切なものはどれか。

  • ①発行主体は必ず国でなければならず、商店街や自治体が発行することは認められない。
  • ②商店街や商工会議所等が発行し、自治体の補助を受けて実施される取組の一つである。
  • ③利用できる店舗は大型チェーン店に限定され、個店での利用は想定されていないとされる。
  • ④商品券の額面価格は購入代金より必ず低く設定しなければならないと法定されている。
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正解 ②商店街や商工会議所等が発行し、自治体の補助を受けて実施される取組の一つである。
解説
プレミアム付き商品券事業は、額面金額が購入代金を上回るよう上乗せ(プレミアム)した商品券を発行し、地域内での消費喚起を図る取組です。多くの場合、商店街振興組合や商工会議所・商工会等が発行主体となり、地方自治体からの補助金等を活用して実施されており、地域活性化策の一つとして広く行われています。

他の選択肢が誤りの理由
①は発行主体を国に限定していますが、実際には商店街や商工会議所等の民間団体・地域団体が発行主体となることが一般的であるため誤りです。③は利用できる店舗を大型チェーン店に限定していますが、実際には商店街の個店を中心に幅広い店舗で利用できるよう制度設計されることが多いため誤りです。④は額面価格が購入代金より低いとしていますが、プレミアム付き商品券は逆に額面が購入代金を上回るように設計されるものであるため誤りです。
問97-10

大規模小売店舗立地法が目指すものについて、最も適切な説明はどれか。

  • ①周辺中小小売業者の需給状況を調整し、大型店の出店自体を制限することを目的とする。
  • ②大型店の売場面積の上限を全国一律の数値で規制することを直接の目的とする。
  • ③交通渋滞や騒音等、周辺の生活環境の保持の観点から立地への配慮を求める法律である。
  • ④大型店に出店を義務付け、商業機能の空白地域を解消することを目的とする。
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正解 ③交通渋滞や騒音等、周辺の生活環境の保持の観点から立地への配慮を求める法律である。
解説
大規模小売店舗立地法は、大型店の出店に伴う交通渋滞・騒音・廃棄物処理等、周辺の生活環境への影響について、大型店の設置者に配慮を求める法律です。かつての大規模小売店舗法(大店法)が中小小売業の事業機会確保という需給調整の観点から出店を規制していたのに対し、大規模小売店舗立地法は需給調整には踏み込まず、生活環境の保持という観点に転換した点が大きな特徴です。

他の選択肢が誤りの理由
①は需給調整の観点から出店自体を制限するとしていますが、これはかつての大店法の考え方であり、現行の大規模小売店舗立地法は需給調整を目的としないため誤りです。②は売場面積の上限を全国一律の数値で規制する仕組みは設けられておらず、周辺環境への配慮を求める手続的な規制であるため誤りです。④は大型店に出店を義務付ける規定は存在せず、この法律の目的とも異なるため誤りです。
問107-10

商店街における空き店舗対策の取組について、最も不適切な説明はどれか。

  • ①空き店舗を改装してチャレンジショップとして新規開業希望者に貸し出す取組が見られる。
  • ②自治体や商工会議所等が空き店舗の改装費用等の一部を補助する事業が実施されている。
  • ③空き店舗の情報を集約し、出店希望者とのマッチングを図る取組も行われている。
  • ④空き店舗の増加は商店街の集客力にとって望ましい効果しかもたらさないとされる。
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正解 ④空き店舗の増加は商店街の集客力にとって望ましい効果しかもたらさないとされる。
解説
空き店舗の増加は、店舗の連続性が途切れることによる商店街の魅力低下や、通行量の減少、防犯・防災上の懸念など、商店街の集客力や地域の活力にとって否定的な影響を及ぼすことが一般に指摘されています。「望ましい効果しかもたらさない」とする記述は、空き店舗対策が各地で重要な政策課題として取り組まれている実態と矛盾するため誤りです。

他の選択肢が正しい理由
①は空き店舗を改装してチャレンジショップとして新規開業希望者に貸し出す取組が見られるという正しい説明です。②は自治体や商工会議所等が空き店舗の改装費用等の一部を補助する事業が実施されているという正しい説明です。③は空き店舗の情報を集約し出店希望者とのマッチングを図る取組も行われているという正しい説明です。

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