2026年版・7-4

創業・起業支援策の一問一答

中小企業診断士(一次試験)「中小企業経営・中小企業政策」から、創業・起業支援策に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問17-4

日本政策金融公庫による創業者向け融資制度の自己資金要件に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①旧・新創業融資制度が求めていた自己資金要件は、現行の新規開業・スタートアップ支援資金では廃止されている。
  • ②旧・新創業融資制度が求めていた自己資金要件は、現行制度になった後も従来どおり維持されているとされる。
  • ③日本政策金融公庫は創業者向け融資を全く扱っておらず、創業融資はもっぱら民間金融機関が取り扱うとされている。
  • ④新規開業・スタートアップ支援資金の融資対象は法人のみに限定され、個人事業主は対象外とされている。
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正解 ①旧・新創業融資制度が求めていた自己資金要件は、現行の新規開業・スタートアップ支援資金では廃止されている。
解説
日本政策金融公庫の創業融資制度は、かつての新創業融資制度が求めていた自己資金要件(創業資金総額の一定割合以上の自己資金を有することを求める要件)が、現行の新規開業・スタートアップ支援資金では廃止されています。自己資金が全くなくても直ちに利用できないわけではありませんが、実務上は自己資金の有無が審査上考慮され得る点に留意が必要です。

他の選択肢が誤りの理由
②は自己資金要件が現行制度でも維持されているとしていますが、実際には廃止されているため誤りです。③は日本政策金融公庫が創業者向け融資を扱っていないとしていますが、実際には新規開業・スタートアップ支援資金をはじめとする創業融資制度を有しているため誤りです。④は融資対象が法人のみに限定されるとしていますが、実際には個人事業主として創業する者も対象に含まれるため誤りです。
問27-4

産業競争力強化法に基づく特定創業支援等事業の効果に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①特定創業支援等事業の証明を受けても、会社設立時の登録免許税は通常税率のまま一切軽減されないとされる。
  • ②創業支援等事業計画の認定権者は市区町村ではなく、都道府県の信用保証協会であるとされている。
  • ③市区町村の認定を受けた特定創業支援等事業の証明により、会社設立時の登録免許税が軽減される。
  • ④特定創業支援等事業による支援は株式会社の設立予定者に限定され、個人事業の開業者は対象外とされる。
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正解 ③市区町村の認定を受けた特定創業支援等事業の証明により、会社設立時の登録免許税が軽減される。
解説
市区町村が策定し国の認定を受けた創業支援等事業計画に基づく特定創業支援等事業の支援を受けたことの証明により、株式会社等の設立時における登録免許税の税率が軽減される特典を受けられます。創業初期の負担を軽減し、開業を後押しする仕組みです。

他の選択肢が誤りの理由
①は登録免許税が一切軽減されないとしていますが、実際には税率が軽減される特典が設けられているため誤りです。②は創業支援等事業計画の認定権者を都道府県の信用保証協会としていますが、実際には市区町村が計画を策定し国の認定を受ける仕組みであるため誤りです。④は支援対象が株式会社の設立予定者に限定されるとしていますが、実際には個人事業の開業者も特定創業支援等事業の対象に含まれるため誤りです。
問37-4

信用保証協会の創業関連保証の利用開始時期に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①創業関連保証は事業開始後3年間が経過した企業のみを対象とし、開業前の者は利用できないとされる。
  • ②特定創業支援等事業の支援を受けた創業者は、事業開始のおおむね6か月前から創業関連保証を利用できる。
  • ③創業関連保証の利用には、事業開始時点で従業員を10人以上雇用していることが要件とされている。
  • ④創業関連保証は、必ず不動産担保の提供と第三者保証人の確保を条件として利用が認められるものとされる。
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正解 ②特定創業支援等事業の支援を受けた創業者は、事業開始のおおむね6か月前から創業関連保証を利用できる。
解説
特定創業支援等事業の支援を受けた創業者は、信用保証協会の創業関連保証について、通常の事業開始2か月前という利用開始時期の制限が緩和され、事業開始のおおむね6か月前という早い段階から利用できます。創業準備の早い段階から資金調達の選択肢を広げる特例です。

他の選択肢が誤りの理由
①は創業関連保証が事業開始後3年経過した企業のみを対象とするとしていますが、実際には創業前・創業後間もない事業者を対象とする制度であるため誤りです。③は利用に従業員10人以上の雇用が要件とされるとしていますが、そのような従業員数の要件は設けられていないため誤りです。④は不動産担保の提供と第三者保証人の確保が必須とされていますが、創業関連保証は無担保・第三者保証人なしで利用できる特例があるため誤りです。
問47-4

日本政策金融公庫の女性、若者/シニア起業家支援資金の対象者に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①対象となるのは35歳未満の女性のみに限定され、35歳以上の女性やシニア層の男性は対象外とされる。
  • ②対象となるのは55歳以上のシニア層のみに限定され、女性や若年者は本制度の対象に含まれないとされる。
  • ③本制度は融資制度ではなく、返済義務のない給付金のみを支給する補助金制度であるとされている。
  • ④女性であれば年齢を問わず対象となるほか、35歳未満の若年者や55歳以上のシニア層も対象に含まれる。
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正解 ④女性であれば年齢を問わず対象となるほか、35歳未満の若年者や55歳以上のシニア層も対象に含まれる。
解説
日本政策金融公庫の女性、若者/シニア起業家支援資金は、女性であれば年齢を問わず対象となるほか、35歳未満の若年者、55歳以上のシニア層も対象に含まれる制度です。対象者に該当すると、基準利率より低い特別利率が適用される場合があります。

他の選択肢が誤りの理由
①は対象を35歳未満の女性のみに限定していますが、実際には年齢を問わず女性であれば対象となるため誤りです。②は対象を55歳以上のシニア層のみに限定していますが、実際には女性や35歳未満の若年者も対象に含まれるため誤りです。③はこの制度が返済義務のない給付金を支給する補助金制度としていますが、実際には返済義務のある融資制度であるため誤りです。
問57-4

エンジェル税制に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①エンジェル税制は投資時点でのみ優遇があり、株式を譲渡した際の優遇措置は設けられていないとされる。
  • ②一定の要件を満たすベンチャー企業へ株式投資を行った法人投資家が、法人税の税制優遇を受けられる制度である。
  • ③ベンチャー企業自身が投資を受けた金額に応じて、法人税の還付を受けられる制度であるとされている。
  • ④一定の要件を満たすベンチャー企業へ株式投資を行った個人投資家が、所得税等の優遇を受けられる制度である。
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正解 ④一定の要件を満たすベンチャー企業へ株式投資を行った個人投資家が、所得税等の優遇を受けられる制度である。
解説
エンジェル税制は、一定の要件を満たすベンチャー企業に対して株式投資を行った個人投資家について、投資時点及び株式譲渡時点のそれぞれで所得税等の優遇を受けられる制度です。個人投資家からベンチャー企業への資金の流れを後押しすることを目的としています。

他の選択肢が誤りの理由
②は対象を法人投資家としていますが、エンジェル税制の対象はあくまで個人投資家であり、法人からの出資は対象に含まれないため誤りです。③はベンチャー企業自身が法人税の還付を受けられるとしていますが、優遇を受けるのは投資を行った個人投資家であるため誤りです。①は株式譲渡時点の優遇措置が設けられていないとしていますが、実際には投資時点だけでなく株式譲渡時点でも優遇措置が設けられているため誤りです。
問67-4

認定経営革新等支援機関(認定支援機関)制度に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①認定経営革新等支援機関になれるのは大企業のみとされ、中小企業を支援する個人の専門家は対象外とされる。
  • ②認定経営革新等支援機関の認定を受けられるのは税理士のみとされ、公認会計士等は対象外とされている。
  • ③税理士、公認会計士、中小企業診断士、商工会議所等のうち、一定の要件を満たす者が国の認定を受ける。
  • ④認定経営革新等支援機関制度は創業計画の策定支援とは無関係で、事業承継のみを対象とする制度である。
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正解 ③税理士、公認会計士、中小企業診断士、商工会議所等のうち、一定の要件を満たす者が国の認定を受ける。
解説
認定経営革新等支援機関(認定支援機関)は、税理士、公認会計士、中小企業診断士、商工会議所、金融機関等のうち、中小企業支援に関する専門知識や実務経験について一定の要件を満たす者が国の認定を受ける制度です。中小企業が専門的な支援を受けやすくすることを目的としています。

他の選択肢が誤りの理由
①は認定を受けられるのが大企業のみとしていますが、実際には税理士等の個人の専門家や中小企業支援団体等が認定の対象であるため誤りです。②は認定を受けられるのが税理士のみとしていますが、実際には公認会計士、中小企業診断士、商工会議所等も認定の対象であるため誤りです。④はこの制度が事業承継のみを対象とするとしていますが、実際には創業計画の策定支援を含む幅広い中小企業支援の場面で活用される制度であるため誤りです。
問77-4

いわゆる第二創業(事業承継型の創業)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①第二創業とは、既存の会社をいったん解散・清算し、無関係な出資者が新会社を設立することのみを指す。
  • ②後継者が既存事業を引き継ぎながら、新たな事業分野への進出等の経営革新を図る取組をいうことがある。
  • ③第二創業に該当する取組は創業支援策の対象とならず、既存企業向けの施策のみが適用されるとされる。
  • ④第二創業とは、創業者本人が同一の事業を全く変更せず、代表者の氏名のみを変更することを指すとされる。
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正解 ②後継者が既存事業を引き継ぎながら、新たな事業分野への進出等の経営革新を図る取組をいうことがある。
解説
いわゆる第二創業とは、後継者が先代から既存事業を引き継ぎながら、新たな事業分野への進出等の経営革新を図る取組をいうことがあります。既存の経営資源を生かしつつ新しい挑戦を行う点で、事業承継と創業の両方の性格を併せ持つ取組として位置付けられます。

他の選択肢が誤りの理由
①は第二創業を既存の会社の解散・清算後に無関係な出資者が新会社を設立することのみを指すとしていますが、実際には既存事業を引き継ぎながら新分野に進出する取組を指すため誤りです。③は第二創業が創業支援策の対象とならないとしていますが、実際には事業承継支援策と創業支援策の両方の観点から支援の対象となり得るため誤りです。④は第二創業を代表者の氏名変更のみを指すとしていますが、実際には経営革新を伴う実質的な事業の展開を指すため誤りです。
問87-4

独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)による創業支援に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①中小機構は創業者へ直接、無利子・無担保の融資を行う政府系金融機関としての機能を担うとされている。
  • ②中小機構は創業者への支援は行わず、既存の大企業向け技術開発支援のみを担うとされている。
  • ③中小機構は創業者から株式を取得して自ら経営に参画する、投資ファンドとしての機能のみを担うとされる。
  • ④中小機構は創業スクールの開催支援や情報提供等を通じて、創業者を間接的に支援する事業を行っている。
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正解 ④中小機構は創業スクールの開催支援や情報提供等を通じて、創業者を間接的に支援する事業を行っている。
解説
中小機構は、創業スクールの開催支援や創業に関する情報提供、専門家によるアドバイス等を通じて、創業者を間接的に支援する事業を行っています。自ら融資や出資を行う機関ではなく、創業者や創業希望者を側面から支える役割を担っています。

他の選択肢が誤りの理由
①は中小機構が創業者へ直接、無利子・無担保の融資を行う政府系金融機関としていますが、直接融資を担うのは日本政策金融公庫であり、中小機構は融資機関ではないため誤りです。②は中小機構が創業者への支援を行わず大企業向け技術開発支援のみを担うとしていますが、実際には創業者支援も中小機構の重要な事業の一つであるため誤りです。③は中小機構が投資ファンドとしての機能のみを担うとしていますが、実際には創業スクールや情報提供等の間接的な支援を幅広く行っているため誤りです。
問97-4

スタートアップ創出促進保証制度に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①創業予定者や創業後おおむね5年未満の法人を対象に、経営者本人の個人保証なしで保証を利用できる制度である。
  • ②創業後20年以上が経過した中小企業のみを対象に、経営者本人による個人保証を免除する制度であるとされている。
  • ③本制度を利用するには経営者本人の個人保証に加え、新たに第三者保証人を確保する必要があるとされている。
  • ④本制度は信用保証協会ではなく、日本政策金融公庫が直接融資を行う制度であり保証の制度ではないとされる。
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正解 ①創業予定者や創業後おおむね5年未満の法人を対象に、経営者本人の個人保証なしで保証を利用できる制度である。
解説
スタートアップ創出促進保証制度は、創業予定者や創業後おおむね5年未満の法人を対象に、経営者本人による個人保証を求めずに信用保証協会の保証を利用できる制度です。経営者保証が創業意欲を阻害する要因となり得ることを踏まえた措置です。

他の選択肢が誤りの理由
②は対象を創業後20年以上経過した企業のみとしていますが、実際には創業予定者や創業後おおむね5年未満の法人が対象であるため誤りです。③は本制度の利用に個人保証に加え第三者保証人の確保が必要としていますが、実際には経営者本人の個人保証を求めない点が本制度の趣旨であるため誤りです。④は本制度が日本政策金融公庫による直接融資であるとしていますが、実際には信用保証協会による保証制度であるため誤りです。
問107-4

産業競争力強化法に基づく市区町村と民間支援機関の連携に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①創業支援等事業計画を策定できるのは都道府県のみとされ、市区町村が単独で策定することは認められていない。
  • ②創業支援等事業計画の策定にあたっては、民間の創業支援等事業者と連携することは法律上禁止されている。
  • ③市区町村は民間の創業支援等事業者と連携して創業支援等事業計画を策定し、国の認定を受けることができる。
  • ④創業支援等事業計画は国の認定を受けなくても、策定した時点で自動的に法的効果が生じるとされている。
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正解 ③市区町村は民間の創業支援等事業者と連携して創業支援等事業計画を策定し、国の認定を受けることができる。
解説
産業競争力強化法に基づき、市区町村は民間の創業支援等事業者(商工会議所、金融機関、NPO法人等)と連携して創業支援等事業計画を策定することができ、国の認定を受けることで、計画に基づく特定創業支援等事業等の実施が可能となります。官民が連携して地域の創業支援体制を構築する仕組みです。

他の選択肢が誤りの理由
①は創業支援等事業計画を策定できるのが都道府県のみとしていますが、実際には市区町村が策定主体となる仕組みであるため誤りです。②は民間の創業支援等事業者との連携が法律上禁止されているとしていますが、実際には民間事業者との連携が制度の中核であるため誤りです。④は国の認定を受けなくても自動的に法的効果が生じるとしていますが、実際には国の認定を受けることで初めて計画に基づく特例措置等が適用されるため誤りです。

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