2026年版・6-7

経営情報システムの活用(ERP・SFA・CRM)の一問一答

中小企業診断士(一次試験)「経営情報システム」から、経営情報システムの活用(ERP・SFA・CRM)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問16-7

経営資源を統合的に管理するERP(Enterprise Resource Planning)について、最も適切な説明はどれか。

  • ①企業の会計業務だけを専門に処理する仕組みであり、人事や生産などの他業務とは連携しない考え方である。
  • ②顧客との関係構築や営業活動の管理のみに特化しており、社内の資源管理は対象としない考え方である。
  • ③会計、人事、生産、販売など基幹業務を1つのシステムで統合管理し、情報を一元化する考え方である。
  • ④各部門がそれぞれ別々のシステムを個別に導入し、部門間でデータを一切連携させない考え方である。
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正解 ③会計、人事、生産、販売など基幹業務を1つのシステムで統合管理し、情報を一元化する考え方である。
解説
ERP(Enterprise Resource Planning、企業資源計画)は、会計、人事、生産、販売、在庫管理など、企業の基幹業務に関わるデータを1つのシステムで統合的に管理し、情報を一元化することで、経営資源の有効活用や迅速な意思決定を支援する考え方、およびそれを実現するシステムです。

他の選択肢が誤りの理由
①は会計業務のみに限定した説明であり、複数の基幹業務を統合的に扱うERPの考え方とは異なるため誤りです。②は顧客管理に特化したCRMに近い説明であり、経営資源全体を統合管理するERPの説明ではないため誤りです。④は各部門のデータを個別のシステムで分断して管理する説明であり、データを一元化し連携させるERPの考え方とは正反対であるため誤りです。
問26-7

営業担当者の活動を可視化し支援するSFA(Sales Force Automation)について、最も適切な説明はどれか。

  • ①工場における生産設備の稼働状況を自動的に記録し、生産計画の立案に役立てるための仕組みである。
  • ②経理部門が行う請求書の発行業務のみを自動化し、営業活動そのものとは直接関わらない仕組みである。
  • ③SFAを導入すると、営業担当者個人の経験や勘に頼った判断が、以後一切不要になる仕組みである。
  • ④商談の進捗や訪問履歴など営業活動に関する情報を記録し、営業プロセスの管理や効率化に役立てる。
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正解 ④商談の進捗や訪問履歴など営業活動に関する情報を記録し、営業プロセスの管理や効率化に役立てる。
解説
SFA(Sales Force Automation、営業支援システム)は、商談の進捗状況、顧客への訪問履歴、案件ごとの見込み確度といった営業活動に関する情報をシステムに記録・共有し、営業プロセス全体の可視化や、組織的な営業活動の効率化に役立てるための仕組みです。

他の選択肢が誤りの理由
①は生産設備の稼働状況を扱う生産管理システムに関する説明であり、営業活動を支援するSFAの説明ではないため誤りです。②は請求書発行など経理業務の自動化の説明であり、営業活動を支援するSFAの説明ではないため誤りです。③はSFAが情報の記録や共有を支援する仕組みであり、担当者の経験や判断そのものを完全に不要にするものではないため誤りです。
問36-7

顧客との関係を維持・強化するために活用されるCRM(Customer Relationship Management)について、最も適切な説明はどれか。

  • ①顧客の属性や購買履歴を一元的に管理し、顧客満足度の向上や関係の維持・強化に活用する考え方である。
  • ②自社の生産設備や在庫といった社内資源の管理のみを目的とし、顧客に関する情報は扱わない考え方である。
  • ③新規顧客の獲得のみを目的とし、既存顧客との関係を維持するための活動は一切対象としない考え方である。
  • ④顧客からの問い合わせに対応するコールセンターで使う電話機器そのものを指す考え方である。
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正解 ①顧客の属性や購買履歴を一元的に管理し、顧客満足度の向上や関係の維持・強化に活用する考え方である。
解説
CRM(Customer Relationship Management、顧客関係管理)は、顧客の属性情報や購買履歴、問い合わせ内容などを一元的に管理・分析し、顧客一人ひとりに応じた対応を行うことで、顧客満足度の向上や、既存顧客との長期的な関係の維持・強化を図る考え方です。

他の選択肢が誤りの理由
②は社内の生産資源の管理に関する説明であり、顧客との関係に着目するCRMの説明ではないため誤りです。③はCRMが新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客との関係維持も重視する考え方であるため誤りです。④はコールセンターの物理的な設備の説明であり、顧客情報を管理・活用する考え方であるCRMの説明ではないため誤りです。
問46-7

原材料の調達から製品が消費者に届くまでの流れを最適化するSCM(Supply Chain Management)について、最も適切な説明はどれか。

  • ①自社工場内の生産ラインの配置のみを対象とし、取引先など他企業との連携は一切考慮しない考え方である。
  • ②調達・生産・物流・販売という流れを企業間で連携させ、全体最適の視点から効率化を図る考え方である。
  • ③販売した商品の代金を回収する会計処理のみを対象とし、調達や生産の工程は対象に含まない考え方である。
  • ④各企業が自社の在庫を可能な限り多く抱えることを目指し、企業間の情報共有は行わない考え方である。
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正解 ②調達・生産・物流・販売という流れを企業間で連携させ、全体最適の視点から効率化を図る考え方である。
解説
SCM(Supply Chain Management、供給連鎖管理)は、原材料の調達から生産、物流、販売に至る一連の流れ(サプライチェーン)を、自社内だけでなく取引先も含めて連携させ、部分最適ではなく全体最適の視点から、在庫の削減やリードタイムの短縮などの効率化を図る考え方です。

他の選択肢が誤りの理由
①は自社工場内に限定した説明であり、取引先企業も含めた連携を重視するSCMの考え方とは異なるため誤りです。③は代金回収に関する会計処理の説明であり、調達から販売までの流れ全体を扱うSCMの説明ではないため誤りです。④はSCMが企業間の情報共有によって過剰在庫を減らすことを目指す考え方であるにもかかわらず、その逆を説明しているため誤りです。
問56-7

蓄積された経営データを可視化し意思決定を支援するBI(Business Intelligence)ツールについて、最も適切な説明はどれか。

  • ①BIツールは、社内で使用する文書ファイルの作成や編集のみを目的としたソフトウェアである。
  • ②BIツールを導入すると、経営に関する意思決定そのものを完全に自動で行ってくれる仕組みである。
  • ③販売実績など社内にある大量のデータを集計・分析し、グラフなどで可視化して経営判断を支援する。
  • ④BIツールは、社外向けの広告やプロモーション映像を制作するために特化した映像編集ソフトである。
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正解 ③販売実績など社内にある大量のデータを集計・分析し、グラフなどで可視化して経営判断を支援する。
解説
BI(Business Intelligence)ツールは、販売実績や顧客データなど社内外に蓄積された大量のデータを集計・分析し、グラフや表などの分かりやすい形で可視化することで、経営者や現場の担当者による迅速で的確な意思決定を支援するための道具です。

他の選択肢が誤りの理由
①は文書作成ソフトの説明であり、データの分析・可視化を行うBIツールの説明ではないため誤りです。②はBIツールがあくまで判断の材料となる情報を提示する道具であり、意思決定そのものを人に代わって完全に自動で行うものではないため誤りです。④は映像編集ソフトの説明であり、データ分析を行うBIツールの説明ではないため誤りです。
問66-7

企業がERPパッケージを導入する際のメリットとデメリットに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①ERPパッケージは自社独自の業務のやり方に、システム側が常に完全に自動で合わせてくれる仕組みである。
  • ②ERPパッケージを導入すると、部門間でのデータの重複入力がかえって増加することが避けられない。
  • ③ERPパッケージの導入には、検討から運用開始までの期間や費用が一切かからない点が特徴である。
  • ④業務データを一元管理できる利点がある一方、業務プロセスをパッケージに合わせる調整が必要になりうる。
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正解 ④業務データを一元管理できる利点がある一方、業務プロセスをパッケージに合わせる調整が必要になりうる。
解説
ERPパッケージの導入には、複数部門のデータを一元管理しやすくなり、経営状況を素早く把握できるといった利点がある一方で、パッケージがあらかじめ想定する標準的な業務の流れに、自社の業務プロセスの方を合わせる調整(アドオン開発や業務の見直し)が必要になる場合があるというデメリットも存在します。

他の選択肢が誤りの理由
①はERPパッケージの標準機能に業務プロセスを合わせる場面がしばしば生じるため、システム側が常に自動で合わせてくれるとする点が誤りです。②はERPの導入によりデータを一元管理できることで、重複入力の削減が期待できるため誤りです。③はERPパッケージの導入には検討や設定、教育などに一定の期間と費用がかかるのが実情であるため誤りです。
問76-7

いずれも顧客対応の効率化に役立つCRMとSFAの違いについて、最も適切な説明はどれか。

  • ①CRMは顧客との関係全般の維持・強化に重点を置き、SFAは営業活動そのものの管理に重点を置く。
  • ②CRMは営業担当者の日々の活動記録のみを扱い、SFAは顧客満足度の分析のみを専門に扱う仕組みである。
  • ③CRMとSFAはどちらも人事評価に特化したシステムであり、顧客に関する情報は一切取り扱わない。
  • ④CRMとSFAは全く同じ機能を持つ仕組みであり、実務上両者を区別して呼び分ける意味はない。
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正解 ①CRMは顧客との関係全般の維持・強化に重点を置き、SFAは営業活動そのものの管理に重点を置く。
解説
CRMは顧客との関係全般(問い合わせ対応やアフターフォローなども含む)の維持・強化に重点を置く考え方であるのに対し、SFAは商談の進捗管理や訪問履歴の記録など、営業担当者の活動そのものの効率化や可視化に重点を置く仕組みです。両者は重なる部分もありますが、着目する範囲に違いがあります。

他の選択肢が誤りの理由
②はCRMとSFAが扱う内容の説明が入れ替わっているため誤りです。③はCRMとSFAがいずれも顧客に関する情報を中心に扱う仕組みであり、人事評価に特化したものではないため誤りです。④はCRMとSFAが重点を置く範囲に違いがあり、目的に応じて使い分けられる別の概念であるため誤りです。
問86-7

企業の情報システムにおける基幹系システムと情報系システムの違いについて、最も適切な説明はどれか。

  • ①基幹系システムは経営分析のみを行い、情報系システムが受発注などの日常業務を処理する仕組みである。
  • ②基幹系システムは受発注や会計など日常業務を担い、情報系システムは分析や意思決定の支援を担う。
  • ③基幹系システムと情報系システムは全く同じ役割を持ち、企業ごとに呼び方だけが異なる仕組みである。
  • ④基幹系システムが停止したとしても、企業の日常業務には何の支障も一切生じない仕組みである。
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正解 ②基幹系システムは受発注や会計など日常業務を担い、情報系システムは分析や意思決定の支援を担う。
解説
基幹系システムは、受発注、会計、生産管理など、企業活動の基盤となる日常業務を正確に処理するためのシステムです。これに対し情報系システムは、基幹系システムなどに蓄積されたデータを分析し、経営判断や業務改善のための意思決定を支援するためのシステムです。

他の選択肢が誤りの理由
①は基幹系システムと情報系システムの役割の説明が入れ替わっているため誤りです。③は基幹系システムが日常業務の処理を、情報系システムが分析や意思決定の支援を担うという異なる役割を持つため誤りです。④は基幹系システムが企業の日常業務の根幹を支えるシステムであり、停止すれば業務に大きな支障が生じ得るため誤りです。
問96-7

企業間で受発注などのデータを電子的にやり取りするEDI(Electronic Data Interchange)について、最も適切な説明はどれか。

  • ①取引先との間で交わす契約書や請求書を、必ずすべて紙に印刷したうえで郵送するための仕組みである。
  • ②EDIは社内の会議で使用する資料のみを、参加者の間で電子的に共有するためだけの仕組みである。
  • ③あらかじめ定めた統一形式に従い、受発注や請求のデータを企業間で電子的に交換する仕組みである。
  • ④EDIを利用する企業間では、データ形式を各社が自由に変えても支障なくやり取りできる仕組みである。
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正解 ③あらかじめ定めた統一形式に従い、受発注や請求のデータを企業間で電子的に交換する仕組みである。
解説
EDI(電子データ交換)は、受発注データや請求データなどを、あらかじめ取り決めた統一的なデータ形式や通信手順に従って、企業間でコンピュータを介して電子的にやり取りする仕組みです。紙の伝票や手作業による入力を減らし、業務の効率化やミスの削減につながります。

他の選択肢が誤りの理由
①はEDIが紙の書類ではなく電子データでのやり取りを実現する仕組みであるため誤りです。②は社内資料の共有に関する説明であり、企業間で取引データを交換するEDIの説明ではないため誤りです。④はEDIが企業間で統一されたデータ形式や手順に従うことを前提とする仕組みであり、各社が自由に形式を変えると円滑にやり取りできなくなるため誤りです。
問106-7

経営目標の達成度を測る指標であるKPIとその可視化に用いるダッシュボードについて、最も適切な説明はどれか。

  • ①KPIは企業の最終的な目標そのものを指す言葉であり、中間的な達成度を測る指標という意味は持たない。
  • ②ダッシュボードは自動車の運転席にある計器盤そのものを指し、経営情報システムでは使われない言葉である。
  • ③KPIとダッシュボードはいずれも経理部門の帳簿を指す言葉であり、両者はほぼ同じ意味である。
  • ④KPIは目標達成度を測る中間指標であり、ダッシュボードはその状況を視覚的にまとめた画面である。
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正解 ④KPIは目標達成度を測る中間指標であり、ダッシュボードはその状況を視覚的にまとめた画面である。
解説
KPI(重要業績評価指標)は、最終的な経営目標(KGI)の達成に向けた進捗を測るための中間的な指標です。ダッシュボードは、複数のKPIなどの状況を、自動車の計器盤のように一目で把握できるよう、グラフや数値を用いて視覚的にまとめた画面のことを指します。

他の選択肢が誤りの理由
①はKPIが最終目標(KGI)そのものではなく、その達成に向けた中間的な指標であるため誤りです。②はダッシュボードという言葉が経営情報システムの分野でも、指標を可視化する画面を指す言葉として使われているため誤りです。③はKPIとダッシュボードがいずれも経理帳簿とは異なる、指標とその可視化画面を指す言葉であるため誤りです。

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