2026年版・6-3

ネットワーク技術の一問一答

中小企業診断士(一次試験)「経営情報システム」から、ネットワーク技術に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問16-3

OSI参照モデルの7つの階層とその役割について、最も適切な説明はどれか。

  • ①物理層は暗号化のみを担う層であり、アプリケーション層はケーブルの規格を定める層である。
  • ②OSI参照モデルは3つの階層のみで構成され、通信機能を大きく3段階に分けて捉える考え方である。
  • ③物理層はケーブルなど伝送媒体を扱い、アプリケーション層は利用者向けサービスを規定する。
  • ④すべての階層は互いに独立しておらず、上位層は必ず自分より下のすべての層の処理を兼務する。
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正解 ③物理層はケーブルなど伝送媒体を扱い、アプリケーション層は利用者向けサービスを規定する。
解説
OSI参照モデルは、コンピュータネットワークの通信機能を7つの階層に分けて整理した考え方です。最下層の物理層はケーブルやコネクタなど物理的な伝送媒体に関する規定を扱い、最上層のアプリケーション層は電子メールやWebなど利用者が直接使うサービスに関する規定を扱います。

他の選択肢が誤りの理由
①は物理層とアプリケーション層の役割の説明が入れ替わっているため誤りです。②はOSI参照モデルが7つの階層で構成されるところを3つとしており誤りです。④は各階層が基本的に隣接する階層とのみやり取りする独立した役割を持つ点を否定しており誤りです。
問26-3

TCP/IPの通信機能を4つの階層に分けて捉える考え方として、最も適切な説明はどれか。

  • ①OSI参照モデルと全く同じ7つの階層構成を採用しており、両者の間に呼び方以外の違いは存在しない。
  • ②インターネット層というものは存在せず、トランスポート層が直接ネットワークインタフェース層とやり取りする。
  • ③アプリケーション層は通信の信頼性を確保する役割を担い、トランスポート層が利用者向けサービスを規定する。
  • ④ネットワークインタフェース層、インターネット層、トランスポート層、アプリケーション層の4層構成である。
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正解 ④ネットワークインタフェース層、インターネット層、トランスポート層、アプリケーション層の4層構成である。
解説
TCP/IPの階層モデルは、下位からネットワークインタフェース層、インターネット層、トランスポート層、アプリケーション層の4つの階層に大別されます。インターネット層ではIPが、トランスポート層ではTCPやUDPが代表的なプロトコルとして機能します。

他の選択肢が誤りの理由
①はTCP/IPの階層モデルがOSI参照モデルの7階層とは異なる4階層の構成である点を否定しており誤りです。②はインターネット層が実在し、IPアドレスによる経路制御などの重要な役割を担っているため誤りです。③はアプリケーション層とトランスポート層の役割の説明が入れ替わっているため誤りです。
問36-3

IPアドレス「192.168.1.35」にサブネットマスク「255.255.255.224」を適用した場合のネットワークアドレスとして、正しいものはどれか。

  • ①192.168.1.32
  • ②192.168.1.0
  • ③192.168.1.31
  • ④192.168.1.64
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正解 ①192.168.1.32
解説
サブネットマスク255.255.255.224は2進数で11100000であり、最後のオクテットの上位3ビットがネットワーク部、残り5ビットがホスト部になります。この場合のネットワークのまとまり(ブロック)の大きさは32(256-224)であるため、0-31、32-63、64-95…という32個区切りのブロックに分かれます。ホスト部の値35はこのうち32-63のブロックに含まれるため、ネットワークアドレスは192.168.1.32です。

他の選択肢が誤りの理由
②はサブネットマスクを255.255.255.0(/24)であるかのように計算した場合に生じる誤りです。③は35が含まれるブロックの開始点ではなく、1つ前のブロックの終端の値を誤ってネットワークアドレスとした場合に生じる誤りです。④は35が含まれるブロックではなく、1つ後の64-95のブロックの開始点を誤って選んだ場合に生じる誤りです。
問46-3

インターネットにおけるDNS(Domain Name System)の役割について、最も適切な説明はどれか。

  • ①Webサーバとブラウザとの間でやり取りされるデータを暗号化し、通信内容の盗聴を防止する。
  • ②利用者にとって覚えやすいドメイン名と、通信に必要なIPアドレスとの対応関係を管理し変換する。
  • ③電子メールの送受信そのものを行う仕組みであり、メール本文や添付ファイルの転送を直接担う。
  • ④IPアドレスを自動的に割り当てるための仕組みであり、ドメイン名という概念自体を必要としない。
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正解 ②利用者にとって覚えやすいドメイン名と、通信に必要なIPアドレスとの対応関係を管理し変換する。
解説
DNS(Domain Name System)は、利用者が覚えやすい文字列であるドメイン名(例:example.com)と、通信に実際に必要な数値であるIPアドレスとの対応関係を管理し、相互に変換する仕組みです。利用者はIPアドレスを意識せず、ドメイン名を指定するだけで目的のサーバに接続できます。

他の選択肢が誤りの理由
①は通信の暗号化を行うSSL/TLSなどの役割の説明であり、DNSの役割ではないため誤りです。③は電子メールの送受信を担うSMTPなどの役割の説明であり、DNSの役割ではないため誤りです。④はIPアドレスを自動割り当てするDHCPの役割の説明であり、DNSの役割ではないため誤りです。
問56-3

LANを構成する機器であるルータ、スイッチ、ハブの違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①ハブは宛先の機器を識別したうえで、該当する機器にのみデータを送信する高機能な集線装置である。
  • ②ルータは同一ネットワーク内でのみ機器同士を接続でき、異なるネットワーク間の接続はできない。
  • ③ルータは異なるネットワーク間を接続し経路を選択、スイッチは宛先を識別し送信先を絞り込む。
  • ④スイッチは受信したデータを接続されているすべての機器に無差別に送信する集線装置である。
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正解 ③ルータは異なるネットワーク間を接続し経路を選択、スイッチは宛先を識別し送信先を絞り込む。
解説
ルータは異なるネットワーク同士を接続し、宛先に応じて最適な経路を選んでデータを転送する機器です。スイッチは接続された機器のMACアドレスを識別し、宛先の機器へ向けてのみデータを送ることで、ハブよりも効率的な通信を実現します。ハブは受信したデータを接続先を区別せずすべての機器に送信する単純な集線装置です。

他の選択肢が誤りの理由
①は宛先を識別して送信先を絞り込む機能を持つのはスイッチであり、ハブにはその機能がないため誤りです。②はルータの主な役割が異なるネットワーク間の接続であるにもかかわらず、それができないとしているため誤りです。④はすべての機器に無差別に送信するのはハブの特徴であり、スイッチの説明ではないため誤りです。
問66-3

無線LANの規格であるIEEE802.11に関する記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  • ①IEEE802.11には複数の世代があり、世代によって理論上の最大通信速度や対応する周波数帯が異なる。
  • ②無線LANは有線LANと異なり、電波の届く範囲であれば配線工事なしに通信機器を接続できる。
  • ③複数の無線LAN機器が同一のチャネルを使うと、電波干渉により通信速度が低下することがある。
  • ④IEEE802.11は世代を問わず理論上の最大通信速度に違いがなく、常に同じ速度に統一されている。
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正解 ④IEEE802.11は世代を問わず理論上の最大通信速度に違いがなく、常に同じ速度に統一されている。
解説
IEEE802.11には11a、11b、11g、11n、11ac、11axなど複数の世代の規格があり、世代によって理論上の最大通信速度や、利用する周波数帯(2.4GHz帯・5GHz帯など)が異なります。したがって「世代によらず同じ速度に統一されている」という記述は事実に反しており、本問の正解となります。

他の選択肢が正しい理由
①はIEEE802.11の世代ごとに速度や周波数帯が異なるという事実を正しく述べています。②は無線LANが配線工事なしに機器を接続できるという特徴を正しく述べています。③は同一チャネルの利用による電波干渉が通信速度低下の原因になり得るという事実を正しく述べています。
問76-3

公衆網を介して安全に通信するVPN(Virtual Private Network)の仕組みについて、最も適切な説明はどれか。

  • ①公衆網への接続そのものを遮断し、外部との通信を一切行わせないようにするための仕組みである。
  • ②自社内のLANのみに限定して使われる技術であり、拠点間をまたぐ通信には利用できない仕組みである。
  • ③通信データを暗号化せずにそのまま流すことで、通信の遅延を最小限に抑えるための仕組みである。
  • ④暗号化などの技術を用いることで、公衆網上に専用線のような仮想的な通信路を構築する仕組みである。
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正解 ④暗号化などの技術を用いることで、公衆網上に専用線のような仮想的な通信路を構築する仕組みである。
解説
VPN(仮想プライベートネットワーク)は、インターネットなどの公衆網を利用しながら、通信内容の暗号化やトンネリングといった技術によって、あたかも専用線で接続しているかのような安全な通信路を仮想的に構築する仕組みです。離れた拠点間や、社外から社内LANへ安全にアクセスする用途などで利用されます。

他の選択肢が誤りの理由
②はVPNが拠点間をまたぐ通信にも広く利用される技術であるため誤りです。③はVPNが通信内容を暗号化することで安全性を確保する技術であるにもかかわらず、暗号化しないとしているため誤りです。①はVPNが外部との通信を安全に行うための技術であり、通信そのものを遮断する仕組みではないため誤りです。
問86-3

TCP/IPにおけるポート番号とプロトコルの組み合わせに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①HTTPは主にポート番号443、HTTPSは主にポート番号80を使用して通信を行うプロトコルである。
  • ②HTTPは主にポート番号80、HTTPSは主にポート番号443を使用して通信を行うプロトコルである。
  • ③ポート番号はIPアドレスとは別の情報であり、プロトコルの種類とは無関係に自動的に決定される。
  • ④1台のコンピュータでは、ポート番号にかかわらず同時に利用できる通信は常に1つのみに限られる。
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正解 ②HTTPは主にポート番号80、HTTPSは主にポート番号443を使用して通信を行うプロトコルである。
解説
ポート番号は、1台のコンピュータ内で通信を行うアプリケーション(プロトコル)を識別するための番号です。Webページの閲覧に使われるHTTPは主にポート番号80、通信を暗号化するHTTPSは主にポート番号443を使用することが標準で定められています。

他の選択肢が誤りの理由
①はHTTPとHTTPSのポート番号の組み合わせが実際とは逆になっているため誤りです。③はポート番号がIPアドレスとは別の識別情報であり、プロトコルの種類に応じて使い分けられるため誤りです。④はポート番号を使い分けることで、1台のコンピュータが同時に複数の通信を行えるため誤りです。
問96-3

ネットワークに接続する機器へIPアドレスを自動的に割り当てるDHCPの役割について、最も適切な説明はどれか。

  • ①ドメイン名とIPアドレスとの対応関係を管理し、ドメイン名からIPアドレスを検索して返す。
  • ②ネットワークに接続した機器に対して、常に手動でのIPアドレス入力を利用者へ要求する。
  • ③あらかじめ用意されたアドレス範囲から、接続した機器へ自動でIPアドレスを割り当てる。
  • ④IPアドレスの割り当てだけでなく、Webサーバとしてホームページのデータも配信する。
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正解 ③あらかじめ用意されたアドレス範囲から、接続した機器へ自動でIPアドレスを割り当てる。
解説
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、あらかじめ設定されたアドレスの範囲(プール)の中から、ネットワークに新たに接続した機器へ自動的にIPアドレスなどの設定情報を割り当てるプロトコルです。利用者や管理者が手動でIPアドレスを設定する手間を省くことができます。

他の選択肢が誤りの理由
①はドメイン名とIPアドレスの対応関係を管理するDNSの役割の説明であり、DHCPの役割ではないため誤りです。②はDHCPが自動でIPアドレスを割り当てる仕組みであるにもかかわらず、手動入力を要求するとしているため誤りです。④はWebサーバとしてのデータ配信機能の説明であり、DHCPの役割ではないため誤りです。
問106-3

回線の伝送速度が100Mbpsであるとき、200MBのファイルを理論上の最短時間で転送するのに必要な時間として、最も近いものはどれか。ただし、1MB=8Mbit、伝送効率は100%とし、他の遅延は考慮しないものとする。

  • ①2秒
  • ②160秒
  • ③20秒
  • ④16秒
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正解 ④16秒
解説
データ量とビットの単位変換に注意すると、200MBは200×8=1600Mbitです。伝送速度100Mbpsは1秒間に100Mbitを送れることを意味するため、伝送効率100%と仮定した理論上の最短所要時間は1600Mbit÷100Mbps=16秒となります。

他の選択肢が誤りの理由
①はMBをMbitに変換する際の8倍の掛け算を行わず、200÷100の計算だけで済ませてしまった誤りです。②は伝送速度100Mbpsを10Mbpsと誤って読み違え、1600Mbit÷10Mbpsのように計算した場合に生じる誤りです。③はデータ量1600Mbitを2000Mbitのように概算してしまい、2000Mbit÷100Mbpsと計算した場合に生じる誤りです。

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