2026年版・4-5

資材・在庫管理の一問一答

中小企業診断士(一次試験)「運営管理」から、資材・在庫管理に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-5

在庫管理におけるABC分析に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①在庫品目を金額の大小にかかわらず品目数で均等に3グループへ分割し、同じ管理方式を適用する手法である。
  • ②在庫品目を、品質・コスト・納期という3つの評価軸から採点し、総合点で優先順位を付ける手法である。
  • ③在庫品目を、金額等の累積構成比が大きい順に並べ、影響度に応じA・B・Cに分け重点管理する手法である。
  • ④在庫品目を仕入先ごとに分類し、取引金額の大きい仕入先から優先的に価格交渉を行う手法である。
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正解 ③在庫品目を、金額等の累積構成比が大きい順に並べ、影響度に応じA・B・Cに分け重点管理する手法である。
解説
ABC分析は、パレートの法則の考え方に基づき、在庫品目を金額や使用量などの指標が大きい順に並べて累積構成比を算出し、影響度の高いAランク品目には厳密な管理を、影響度の低いCランク品目には簡便な管理を割り当てることで、管理の労力を効率的に配分する手法です。

他の選択肢が誤りの理由
①は品目数で均等に分割するとしていますが、ABC分析は金額等の累積構成比に基づいて分割する手法であり誤りです。②はQCDによる採点方式の説明であり、ABC分析とは異なる考え方です。④は仕入先ごとの価格交渉に関する説明であり、ABC分析が品目を対象とする重点管理手法である点と異なるため誤りです。
問24-5

ある部品の1日あたりの平均使用量が20個、調達リードタイムが5日、安全在庫が30個であるとき、定量発注方式における発注点として、最も適切なものはどれか。

  • ①発注点は130個であり、平均使用量×調達リードタイムに安全在庫を加えて計算される。
  • ②発注点は150個であり、これは平均使用量に安全在庫日数を乗じて計算される。
  • ③発注点は50個であり、これは安全在庫と調達リードタイムのみから計算される値である。
  • ④発注点は100個であり、これは平均使用量と調達リードタイムのみから計算される。
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正解 ①発注点は130個であり、平均使用量×調達リードタイムに安全在庫を加えて計算される。
解説
定量発注方式における発注点は、「調達リードタイム中に消費される見込み数量+安全在庫」で計算されます。本問では平均使用量20個×調達リードタイム5日=100個に、安全在庫30個を加えるため、発注点は100+30=130個となります。

他の選択肢が誤りの理由
④は安全在庫を加算しておらず、発注点の計算式として不完全であるため誤りです。②は安全在庫を日数として扱うなど計算過程が誤っており、正しい130個とは一致しません。③は平均使用量そのものを計算に用いておらず、発注点の定義に反するため誤りです。
問34-5

定期発注方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①一定の発注間隔ごとに、必要な発注量を見積もり計算して発注する方式で、需要変動への対応力が高い。
  • ②在庫水準にかかわらず、毎回同一の数量を、経済的発注量の計算に基づいて発注し続ける方式である。
  • ③発注のタイミングと発注量の両方をあらかじめ固定し、需要変動があっても一切見直しを行わない方式である。
  • ④在庫が発注点と呼ばれる一定水準まで減った時点で、あらかじめ定めた一定量を発注する方式である。
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正解 ①一定の発注間隔ごとに、必要な発注量を見積もり計算して発注する方式で、需要変動への対応力が高い。
解説
定期発注方式は、あらかじめ定めた一定の発注間隔(例えば毎月1回)ごとに、その時点の需要予測や在庫状況をもとに発注量をその都度計算して発注する方式です。発注のたびに需要予測を反映できるため需要変動への対応力が高い一方、発注量の計算に手間がかかり、主に重要度の高いA品目などに適用されます。

他の選択肢が誤りの理由
④は在庫が一定水準まで減った時点で発注する定量発注方式の説明であり誤りです。②は毎回同一数量を発注するとしており、これも定量発注方式(発注点方式)の特徴であるため誤りです。③は発注量を固定し見直しを行わないとしていますが、定期発注方式は発注のたびに発注量を見直す点が特徴であるため誤りです。
問44-5

ある部品の年間需要量が9,000個、1回あたりの発注費用が800円、年間保管費用が1個あたり40円であるとき、経済的発注量(EOQ)として、最も適切なものはどれか。

  • ①経済的発注量は約600個であり、発注費用と保管費用の合計が最小となる発注量である。
  • ②経済的発注量は約750個であり、発注費用と保管費用の合計が最小となる発注量である。
  • ③経済的発注量は約900個であり、発注費用と保管費用の合計が最小となる発注量である。
  • ④経済的発注量は約450個であり、発注費用と保管費用の合計が最小となる発注量である。
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正解 ①経済的発注量は約600個であり、発注費用と保管費用の合計が最小となる発注量である。
解説
経済的発注量(EOQ)は、EOQ=√(2DS/H)(D:年間需要量、S:1回あたりの発注費用、H:1個あたりの年間保管費用)で計算されます。本問ではD=9,000個、S=800円、H=40円を当てはめると、EOQ=√(2×9,000×800÷40)=√360,000=600個となります。

他の選択肢が誤りの理由
④・②・③はいずれもEOQの計算式への数値の当てはめや平方根の計算を誤った場合に生じやすい数値であり、正しい計算過程から導かれる600個とは一致しないため誤りです。
問54-5

ある部品について、日々の使用量の標準偏差が10個、調達リードタイムが9日、安全係数を1.65とするとき、安全在庫の量として、最も適切なものはどれか。

  • ①安全在庫は約90個であり、安全係数と標準偏差とリードタイムをそのまま掛け合わせて計算される。
  • ②安全在庫は約15個であり、安全係数と標準偏差のみから、リードタイムを用いずに計算される。
  • ③安全在庫は約50個であり、安全係数に標準偏差と調達リードタイムの平方根を掛けて計算される。
  • ④安全在庫は約165個であり、安全係数に標準偏差とリードタイムの積をそのまま乗じて計算される。
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正解 ③安全在庫は約50個であり、安全係数に標準偏差と調達リードタイムの平方根を掛けて計算される。
解説
安全在庫は、一般に「安全係数×需要(使用量)の標準偏差×√調達リードタイム」で計算されます。本問では安全係数1.65×標準偏差10個×√9日=1.65×10×3=49.5個となり、約50個が安全在庫の量となります。リードタイムをそのまま掛けるのではなく、平方根をとる点が重要です。

他の選択肢が誤りの理由
①はリードタイムの平方根をとらずそのまま掛け合わせており、計算式が誤っています。②はリードタイムを計算に用いておらず、安全在庫の計算式として不完全であるため誤りです。④も①と同様にリードタイムの平方根をとっていないため、正しい約50個とは一致しません。
問64-5

かんばん方式で用いられる「かんばん」の種類に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①かんばんは品質検査の合否を記録する伝票であり、生産の指示や部品の引き取りには用いられない。
  • ②かんばんは発注のたびに新規に印刷して使用する伝票であり、繰り返し使い回すことは想定されていない。
  • ③後工程が前工程から部品を引き取る引取りかんばんと、生産指示の仕掛けかんばんの2種類がある。
  • ④かんばんは経営トップが生産数量を指示するための書類であり、現場の作業者が発行することはない。
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正解 ③後工程が前工程から部品を引き取る引取りかんばんと、生産指示の仕掛けかんばんの2種類がある。
解説
かんばん方式では、後工程が前工程へ部品を引き取りに行く際に添付する「引取りかんばん」と、引き取られた分の生産を前工程に指示する「仕掛けかんばん(生産指示かんばん)」の2種類のかんばんを使い分けます。後工程が実際に使った分だけを前工程に生産させる「後工程引取り」の仕組みにより、過剰生産や余分な仕掛在庫を抑制します。

他の選択肢が誤りの理由
②はかんばんが繰り返し循環して使用される伝票である点と矛盾しており誤りです。④は現場の実際の使用実績に基づいて後工程・前工程間でかんばんがやり取りされる仕組みであり、経営トップが指示する書類ではないため誤りです。①はかんばんが生産指示や部品引き取りの機能を持つ点を否定しており誤りです。
問74-5

ある製品の年間出庫金額(使用金額)が2,400万円、平均在庫金額が400万円であるとき、この製品の在庫回転率として、最も適切なものはどれか。

  • ①在庫回転率は8回であり、年間出庫金額に平均在庫金額を掛け合わせることで求められる。
  • ②在庫回転率は600回であり、年間出庫金額を平均在庫金額の割合で割ることで求められる。
  • ③在庫回転率は4回であり、平均在庫金額を年間出庫金額で割ることで求められる。
  • ④在庫回転率は6回であり、年間出庫金額を平均在庫金額で割ることで求められる。
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正解 ④在庫回転率は6回であり、年間出庫金額を平均在庫金額で割ることで求められる。
解説
在庫回転率は、一定期間の出庫金額(または売上高・使用金額)を平均在庫金額で割って求められ、在庫が一定期間内に何回入れ替わったかを示す指標です。本問では年間出庫金額2,400万円÷平均在庫金額400万円=6回となります。回転率が高いほど在庫が効率よく活用されていることを意味します。

他の選択肢が誤りの理由
③は年間出庫金額と平均在庫金額の割り算の順序が逆になっており誤りです。①は掛け算を用いており、在庫回転率の計算式(割り算)と異なるため誤りです。②は単位の扱いを誤った計算であり、正しい6回とは一致しません。
問84-5

購買管理における集中購買方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①仕入先を1社に固定せず、常に複数の仕入先から都度見積りを取って発注先を変える方式である。
  • ②購買活動そのものを外部の専門業者へ全面的に委託し、自社では発注業務を一切行わない方式である。
  • ③各事業所や工場が個別に仕入先を自由に選定し、それぞれ独自の条件で発注する方式である。
  • ④本社の購買部門が全社の所要量をまとめて発注し、価格交渉力の向上を図りやすい方式である。
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正解 ④本社の購買部門が全社の所要量をまとめて発注し、価格交渉力の向上を図りやすい方式である。
解説
集中購買方式は、本社の購買部門など特定の部署が全社・全工場の所要量を取りまとめて一括発注する方式です。発注量がまとまることで仕入先に対する価格交渉力が高まり、購買コストの低減が期待できる一方、各現場の個別事情への対応は分散購買方式に比べて柔軟性に欠ける傾向があります。

他の選択肢が誤りの理由
③は各事業所が個別に発注する分散購買方式の説明であり、集中購買方式の説明としては誤りです。①は仕入先を固定せず都度変更するという説明であり、集中購買方式の定義とは直接関係のない内容のため誤りです。②は購買業務を全面的に外部委託するアウトソーシングの説明であり、集中購買方式とは異なる概念です。
問94-5

MRP(資材所要量計画)における在庫情報の扱いに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①手持在庫や入庫予定を一切考慮せず、総所要量をそのまま発注量として発注する仕組みである。
  • ②手持在庫や入庫予定を差し引いた正味所要量を算出し、発注や製造の指示を行う仕組みである。
  • ③在庫情報は安全在庫の算定にのみ用いられ、発注量の計算には一切反映されない仕組みである。
  • ④在庫情報は決算時の棚卸資産評価にのみ用いられ、生産計画には反映されない仕組みである。
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正解 ②手持在庫や入庫予定を差し引いた正味所要量を算出し、発注や製造の指示を行う仕組みである。
解説
MRPでは、基準生産計画と部品表(BOM)の展開によって求めた総所要量から、現在の手持在庫と発注済みで入庫予定のある数量を差し引くことで、実際に新たに手配すべき正味所要量を算出し、これに基づいて発注や製造の指示(オーダー)を行います。

他の選択肢が誤りの理由
①は在庫を一切考慮しないとしていますが、MRPは在庫情報を差し引いて正味所要量を求める仕組みであるため誤りです。③は在庫情報が安全在庫算定にのみ用いられるとしていますが、実際には正味所要量の計算に直接用いられるため誤りです。④は在庫情報が決算目的にのみ用いられるとしていますが、MRPでは生産計画の入力情報として在庫情報を用いるため誤りです。
問104-5

ジャストインタイム生産を実現するための取り組みに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①生産量や品種の変動をできるだけ大きくし、繁忙期に一気にまとめて生産することを基本方針とする。
  • ②生産の平準化や段取り替え時間の短縮により、後工程が必要な量だけを小ロットで生産できる体制を整える。
  • ③大きな安全在庫をあらかじめ積み増しておくことで、需要変動があっても生産計画を変更しないようにする。
  • ④部品の発注をすべて年に1回、まとめて大量に行うことで、発注業務の手間を最小限に抑える。
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正解 ②生産の平準化や段取り替え時間の短縮により、後工程が必要な量だけを小ロットで生産できる体制を整える。
解説
ジャストインタイム生産を実現するには、生産量や品種の変動をできるだけ小さくならす生産の平準化と、品種切替えにかかる段取り替え時間の短縮が重要な取り組みとなります。これにより、後工程が必要とする量だけを小ロットで柔軟に生産できる体制が整い、仕掛在庫を最小限に抑えられます。

他の選択肢が誤りの理由
①は変動を大きくしまとめて生産するとしており、平準化とは逆の方針であるため誤りです。③は大きな安全在庫を前提とする方針であり、在庫の最小化を目指すジャストインタイムの考え方と矛盾するため誤りです。④は年1回のまとめ発注としており、必要な時に必要な分だけ調達するジャストインタイムの考え方と矛盾するため誤りです。

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