2026年版・3-8

人的資源管理(雇用・配置)の一問一答

中小企業診断士(一次試験)「企業経営理論」から、人的資源管理(雇用・配置)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全920問) 企業経営理論の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-8

日本企業における「新卒一括採用」と「中途採用」の特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①新卒一括採用は即戦力人材の確保を狙いとし、中途採用は入社時期をそろえ長期育成を前提とする。
  • ②新卒一括採用と中途採用は、いずれも即戦力人材の確保のみを共通の重要な狙いとしている。
  • ③新卒一括採用と中途採用は、いずれも長期にわたる育成のみを共通の重要な狙いとしている。
  • ④新卒一括採用は入社時期をそろえ長期育成を前提とし、中途採用は即戦力人材の確保を狙いとする。
答えと解説を見る
正解 ④新卒一括採用は入社時期をそろえ長期育成を前提とし、中途採用は即戦力人材の確保を狙いとする。
解説
日本企業の新卒一括採用は、毎年決まった時期に学校卒業見込み者を一括して採用し、入社後に長期にわたって育成していくことを前提とした採用方式です。これに対して中途採用は、即戦力となる経験者やスキルを持つ人材を、必要な時期に必要な人数だけ確保することを主な狙いとする採用方式です。

他の選択肢が誤りの理由
①は新卒一括採用と中途採用の狙いを入れ替えて説明しており誤りです。②は両者がいずれも即戦力人材の確保のみを共通の狙いとするとしていますが、新卒一括採用は主に長期育成を前提とするため誤りです。③は両者がいずれも長期育成のみを共通の狙いとするとしていますが、中途採用は主に即戦力人材の確保を狙いとするため誤りです。
問23-8

人員配置における「適材適所」の考え方に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①従業員の能力や適性に応じた職務に配置し、能力を発揮できるようにする考え方である。
  • ②従業員の能力や適性にかかわらず、全員を機械的に同一の職務へ配置する考え方である。
  • ③配置転換を一切行わず、入社時に決まった職務に定年まで固定し続ける考え方である。
  • ④従業員本人の希望のみを唯一の基準とし、能力や適性は考慮しないとする考え方である。
答えと解説を見る
正解 ①従業員の能力や適性に応じた職務に配置し、能力を発揮できるようにする考え方である。
解説
適材適所とは、従業員一人ひとりの能力・適性・意欲などを踏まえたうえで、それに見合った職務に配置し、本人が能力を十分に発揮して組織に貢献できるようにする人員配置の基本的な考え方です。個人の成長と組織の生産性の両方を高める狙いがあります。

他の選択肢が誤りの理由
②は能力や適性にかかわらず全員を機械的に同一の職務へ配置するとしており、個々の能力・適性に応じて配置するという適材適所の考え方と正反対の内容であり誤りです。③は配置転換を一切行わず定年まで固定するとしていますが、適材適所は環境や本人の成長に応じて柔軟に配置を見直すことも含む考え方であり誤りです。④は本人の希望のみを基準とし能力や適性を考慮しないとしていますが、適材適所は能力・適性を踏まえて配置する考え方であるため誤りです。
問33-8

計画的に複数の職務を経験させる「ジョブローテーション」の目的に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①特定の職務にのみ従業員を固定し、専門分化を一切許さないようにすることにある。
  • ②様々な職務を経験させ、幅広い視野や能力を持つ人材を計画的に育成することにある。
  • ③人件費の削減のみを唯一の目的として、部門間で従業員を頻繁に異動させることにある。
  • ④従業員の能力開発とは無関係に、単に組織の人員数を調整することのみにある。
答えと解説を見る
正解 ②様々な職務を経験させ、幅広い視野や能力を持つ人材を計画的に育成することにある。
解説
ジョブローテーションは、従業員に計画的に複数の部門・職務を経験させることで、特定の職務にとどまらない幅広い視野や知識、能力を持つ人材を育成することを目的とした人事施策です。将来の管理職候補の育成や、部門を超えた人的ネットワークの形成にもつながるとされます。

他の選択肢が誤りの理由
①は特定の職務にのみ従業員を固定し専門分化を許さないとしていますが、これは複数の職務を経験させるジョブローテーションの趣旨と正反対の内容であり誤りです。③は人件費削減のみを目的とするとしていますが、ジョブローテーションの主な目的は人材育成であり誤りです。④は能力開発とは無関係に人員数の調整のみを目的とするとしていますが、実際には計画的な人材育成を主な目的とする施策であるため誤りです。
問43-8

「内部労働市場」と「外部労働市場」の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①内部労働市場は社外からの採用のみで人材を確保し、外部労働市場は社内異動のみで人材を配置する。
  • ②内部労働市場も外部労働市場も、必ず新卒採用のみによって人材を確保する仕組みである。
  • ③内部労働市場は社内の異動や昇進で人材を配置し、外部労働市場は社外からの採用で人材を確保する。
  • ④内部労働市場と外部労働市場という区別は、実務上は一切用いられていない概念である。
答えと解説を見る
正解 ③内部労働市場は社内の異動や昇進で人材を配置し、外部労働市場は社外からの採用で人材を確保する。
解説
内部労働市場とは、企業の内部で異動・昇進・配置転換などを通じて人材を再配置していく仕組みを指し、外部労働市場とは、企業の外部から新規採用や中途採用によって人材を確保する仕組みを指します。日本企業は伝統的に内部労働市場を重視する傾向が強いとされてきましたが、近年は中途採用など外部労働市場の活用も広がっています。

他の選択肢が誤りの理由
①は内部労働市場と外部労働市場の内容を入れ替えて説明しており誤りです。②はいずれも必ず新卒採用のみで人材を確保するとしていますが、内部労働市場は社内の異動・昇進による人材配置を指す概念であり誤りです。④はこの区別が実務上一切用いられていないとしていますが、実際には人事管理や労働経済学において広く用いられる概念であるため誤りです。
問53-8

労働契約法が定める有期労働契約の「無期転換ルール」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①同一使用者との有期労働契約が通算5年を超え更新されると、労働者の申込みで無期契約に転換する。
  • ②同一使用者との有期労働契約が通算1年を超えて更新されると、使用者の判断で無期契約に転換する。
  • ③無期転換ルールは、有期労働契約を締結した初年度から労働者に無期転換申込権を認める制度である。
  • ④無期転換ルールは、パートタイム労働者にのみ適用され、契約社員には適用されない制度とされる。
答えと解説を見る
正解 ①同一使用者との有期労働契約が通算5年を超え更新されると、労働者の申込みで無期契約に転換する。
解説
労働契約法が定める無期転換ルールは、同一の使用者との間で有期労働契約が通算5年を超えて反復更新された場合に、労働者からの申込みによって、期間の定めのない無期労働契約に転換されるという制度です(労働契約法18条)。2013年4月に施行され、有期契約労働者の雇用の安定を図ることを目的としています。

他の選択肢が誤りの理由
②は通算1年を超えた更新かつ使用者の判断で転換するとしていますが、正しくは通算5年を超えた更新かつ労働者の申込みによって転換する制度であるため誤りです。③は契約締結の初年度から無期転換申込権が発生するとしていますが、実際には通算5年を超えて初めて申込権が発生するため誤りです。④はパートタイム労働者にのみ適用され契約社員には適用されないとしていますが、無期転換ルールは雇用形態の名称にかかわらず有期労働契約を締結する労働者に広く適用されるため誤りです。
問63-8

パートタイム労働者・契約社員・派遣労働者という非正規雇用の類型に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①契約社員は勤務先の企業とではなく、派遣元となる別の企業と雇用契約を結んで働く形態である。
  • ②パートタイム労働者は、所定労働時間が正社員と全く同じであることを要件とする形態である。
  • ③派遣労働者は、指揮命令を受ける相手と雇用契約を結ぶ相手が常に同一の企業である。
  • ④派遣労働者は派遣元と雇用契約を結び、派遣先の指揮命令を受けて働く点で他の類型と異なる。
答えと解説を見る
正解 ④派遣労働者は派遣元と雇用契約を結び、派遣先の指揮命令を受けて働く点で他の類型と異なる。
解説
労働者派遣事業における派遣労働者は、雇用契約を結ぶ相手(派遣元)と、業務上の指揮命令を受ける相手(派遣先)が異なるという点で、パートタイム労働者や契約社員など他の非正規雇用の類型とは異なる特徴を持ちます。雇用と使用が分離している点が派遣労働の大きな特徴です。

他の選択肢が誤りの理由
①は契約社員が派遣元となる別の企業と雇用契約を結ぶとしていますが、契約社員は通常、勤務先の企業と直接雇用契約を結ぶ形態であり、この点は派遣労働者の特徴の説明として誤りです。②はパートタイム労働者の所定労働時間が正社員と全く同じであることを要件としていますが、実際にはパートタイム労働者は正社員より所定労働時間が短い労働者を指すため誤りです。③は派遣労働者について指揮命令を受ける相手と雇用契約を結ぶ相手が常に同一だとしていますが、実際にはこの2つが分離している点が派遣労働の特徴であるため誤りです。
問73-8

労働者派遣事業における派遣元・派遣先・派遣労働者の関係に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①派遣労働者は派遣先と雇用契約を結ぶ一方、業務上の指揮命令は派遣元から受ける。
  • ②派遣労働者は派遣元と雇用契約を結ぶ一方、業務上の指揮命令は派遣先から受ける。
  • ③派遣労働者は派遣元・派遣先のいずれとも雇用契約を結ばずに就労する形態である。
  • ④派遣労働者への指揮命令は、派遣元と派遣先の両方から等しく行われる仕組みである。
答えと解説を見る
正解 ②派遣労働者は派遣元と雇用契約を結ぶ一方、業務上の指揮命令は派遣先から受ける。
解説
労働者派遣事業では、派遣労働者は派遣元事業主と雇用契約を結び、給与の支払いなどは派遣元が行いますが、実際の業務にあたっては派遣先の指揮命令を受けて働きます。雇用契約の相手方と指揮命令を行う相手方が分かれている点が、労働者派遣の基本的な仕組みです。

他の選択肢が誤りの理由
①は派遣労働者が派遣先と雇用契約を結び派遣元から指揮命令を受けるとしており、雇用契約と指揮命令の関係を逆に説明しているため誤りです。③は派遣労働者がいずれとも雇用契約を結ばないとしていますが、実際には派遣元と雇用契約を結ぶため誤りです。④は指揮命令が派遣元と派遣先の両方から等しく行われるとしていますが、実際の業務上の指揮命令は派遣先のみが行うため誤りです。
問83-8

高年齢者雇用安定法に基づく雇用・就業確保措置に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①65歳までの雇用確保措置も70歳までの就業確保措置も、いずれも事業主の努力義務である。
  • ②65歳までの雇用確保措置も70歳までの就業確保措置も、いずれも事業主の法的義務である。
  • ③65歳までの雇用確保措置は事業主の義務とされ、70歳までの就業確保は努力義務とされる。
  • ④70歳までの就業確保措置は義務とされ、65歳までの雇用確保措置は努力義務とされている。
答えと解説を見る
正解 ③65歳までの雇用確保措置は事業主の義務とされ、70歳までの就業確保は努力義務とされる。
解説
高年齢者雇用安定法では、事業主に対して、定年を65歳未満とする場合には65歳までの雇用確保措置(定年の引上げ、継続雇用制度の導入、定年の廃止のいずれか)を講じることを義務付けています。加えて2021年4月の改正により、70歳までの就業確保措置についても努力義務が課されています。

他の選択肢が誤りの理由
①は65歳までの措置も70歳までの措置もいずれも努力義務としていますが、65歳までの雇用確保措置は事業主の法的義務であるため誤りです。②は65歳までの措置も70歳までの措置もいずれも法的義務としていますが、70歳までの就業確保措置は努力義務にとどまるため誤りです。④は65歳までを努力義務、70歳までを義務としており、義務と努力義務の関係を逆に説明しているため誤りです。
問93-8

採用選考における「構造化面接」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①評価基準や質問項目を統一し、面接官ごとの評価のばらつきを抑える面接手法である。
  • ②質問項目を一切定めず、面接官の主観と自由な会話のみに委ねて評価する面接の手法である。
  • ③応募者の学歴のみを唯一の評価基準とし、他の質問は一切行わない面接の手法である。
  • ④面接を実施せず、書類選考の結果のみで採否を決定する選考手法を指す言葉である。
答えと解説を見る
正解 ①評価基準や質問項目を統一し、面接官ごとの評価のばらつきを抑える面接手法である。
解説
構造化面接は、評価基準や質問項目、評価方法などをあらかじめ統一して定めておき、応募者ごとに同じ基準・同じ質問で評価することで、面接官の主観による評価のばらつきを抑え、選考の客観性・公平性を高めようとする面接手法です。近年は採用選考の質を高める手法として広く注目されています。

他の選択肢が誤りの理由
②は質問項目を一切定めず面接官の主観と自由な会話のみに委ねるとしていますが、これは評価基準・質問項目を統一しない「非構造化面接」に近い説明であり誤りです。③は学歴のみを唯一の評価基準とするとしていますが、構造化面接は複数の統一された評価基準に基づいて多面的に評価する手法であり誤りです。④は面接を実施せず書類選考のみで採否を決定するとしていますが、これは面接そのものを行わない選考方法であり、面接手法である構造化面接の説明としては誤りです。
問103-8

「ダイバーシティ経営」の考え方に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①従業員の属性をできる限り均質にそろえ、多様性を積極的に排除することを目指す経営である。
  • ②性別や年齢、国籍など多様な人材の能力を生かし、企業の価値創造につなげる経営である。
  • ③女性従業員の採用のみを対象とし、他の属性の多様性は一切考慮しないとする経営である。
  • ④多様な人材を確保すること自体を最終目的とし、経営成果との関連は考慮しない経営である。
答えと解説を見る
正解 ②性別や年齢、国籍など多様な人材の能力を生かし、企業の価値創造につなげる経営である。
解説
ダイバーシティ経営は、性別・年齢・国籍・障がいの有無・価値観など多様な属性・背景を持つ人材それぞれの能力や個性を最大限に生かし、新たな価値創造やイノベーション、企業の競争力向上につなげようとする経営のあり方です。単に多様な人材を集めることにとどまらず、それを経営成果に結び付ける点が重視されます。

他の選択肢が誤りの理由
①は属性を均質にそろえ多様性を排除することを目指すとしており、多様な人材の活用を目指すダイバーシティ経営の趣旨と正反対の内容であり誤りです。③は女性従業員の採用のみを対象とするとしていますが、ダイバーシティ経営は性別に限らず年齢・国籍など幅広い属性の多様性を対象とする考え方であり誤りです。④は多様な人材の確保自体を最終目的とし経営成果との関連を考慮しないとしていますが、ダイバーシティ経営はその多様性を企業の価値創造という経営成果に結び付けることを重視する考え方であるため誤りです。

中小企業診断士(一次試験)の対策問題(全920問)に戻る

※本ページはアクセス解析のためCookieを利用し、その情報を外部(Google)へ送信しています。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。