2026年版・3-7

組織行動とモチベーション理論の一問一答

中小企業診断士(一次試験)「企業経営理論」から、組織行動とモチベーション理論に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-7

マズローが提唱した「欲求段階説」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①人間の欲求は5段階に分かれるが、どの欲求も生じる順序には一定の規則性はないとした。
  • ②人間の欲求を5段階の階層で捉え、低次の欲求が満たされると高次の欲求が生じるとした。
  • ③人間の欲求はすべて生理的欲求のみに還元され、それ以外の欲求は存在しないとした。
  • ④人間の欲求は年齢によってのみ決まり、個人差や環境の影響は一切受けないとした。
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正解 ②人間の欲求を5段階の階層で捉え、低次の欲求が満たされると高次の欲求が生じるとした。
解説
マズローの欲求段階説は、人間の欲求を生理的欲求・安全欲求・社会的欲求・承認欲求・自己実現欲求という5段階の階層で捉え、低次の欲求がある程度満たされると、より高次の欲求が生じて行動の動機づけとなるとした理論です。欲求は下位から上位へと順に生じていくと考える点に特徴があります。

他の選択肢が誤りの理由
①は欲求が生じる順序に規則性がないとしていますが、マズローは低次から高次へという一定の順序性を想定しており誤りです。③は欲求がすべて生理的欲求に還元されるとしていますが、実際には5つの異なる階層の欲求が存在するとされ誤りです。④は欲求が年齢のみで決まり個人差や環境の影響を受けないとしていますが、そのような限定はマズローの理論には含まれておらず誤りです。
問23-7

ハーズバーグが提唱した「動機づけ・衛生理論(2要因理論)」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①満足をもたらす要因と不満をもたらす要因は完全に同一であり、区別できないとした。
  • ②給与や作業条件などの衛生要因を改善すれば、それだけで満足度は大きく高まるとされた。
  • ③達成や承認などの動機づけ要因が欠けても、従業員の不満は生じないと明確にした。
  • ④満足に関わる動機づけ要因と不満に関わる衛生要因は、それぞれ別の要因群であるとした。
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正解 ④満足に関わる動機づけ要因と不満に関わる衛生要因は、それぞれ別の要因群であるとした。
解説
ハーズバーグの動機づけ・衛生理論(2要因理論)は、仕事の満足に関わる「動機づけ要因」(達成、承認、仕事そのものなど)と、不満に関わる「衛生要因」(給与、作業条件、対人関係など)は、それぞれ別の要因群であるとした理論です。衛生要因を改善しても不満は減らせても満足度は高まりにくく、満足度を高めるには動機づけ要因への働きかけが必要とされます。

他の選択肢が誤りの理由
①は満足要因と不満要因が完全に同一で区別できないとしていますが、ハーズバーグはこの2つを明確に別の要因群として区別しており誤りです。②は衛生要因の改善だけで満足度が大きく高まるとしていますが、衛生要因の改善は不満の解消にとどまり、満足度の向上には動機づけ要因が必要とされるため誤りです。③は動機づけ要因が欠けても不満は生じないとしていますが、動機づけ要因の欠如は主に満足の欠如(不満足ではない状態)につながるとされ、この記述は理論の趣旨を正確に反映していません。
問33-7

マグレガーが示した「X理論」と「Y理論」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①X理論は人間を怠け嫌う存在、Y理論は条件次第で自ら進んで働く存在とみなす人間観である。
  • ②X理論は人間を自ら進んで働く存在と、Y理論は怠けて仕事を嫌う存在とみなす人間観である。
  • ③X理論もY理論も、人間は生まれつき仕事を好むという同一の人間観に立脚している。
  • ④X理論とY理論は、いずれも人間の能力ではなく身長や体力にのみ着目した人間観である。
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正解 ①X理論は人間を怠け嫌う存在、Y理論は条件次第で自ら進んで働く存在とみなす人間観である。
解説
マグレガーは、人間を本来怠け者で仕事を嫌い、命令や統制がなければ働かない存在とみなす「X理論」と、条件が整えば自ら進んで目標達成に努力する存在とみなす「Y理論」という、対照的な2つの人間観を示しました。マグレガー自身は、Y理論に基づくマネジメントの方が従業員の主体性を引き出しやすいと考えたとされます。

他の選択肢が誤りの理由
②はX理論とY理論の人間観を入れ替えて説明しており誤りです。③はX理論とY理論がいずれも同一の人間観に立脚しているとしていますが、両者は対照的な人間観として提示されたものであり誤りです。④は身長や体力にのみ着目した人間観としていますが、実際には仕事に対する姿勢や意欲のあり方に着目した人間観であるため誤りです。
問43-7

ブルームが提唱した「期待理論」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①個人の動機づけは、努力の量とは無関係に、生まれ持った性格だけで必ず決まるとされる。
  • ②期待や誘意性の水準にかかわらず、動機づけの強さは常に一定不変であるとされる。
  • ③努力が成果に、成果が報酬に結び付く期待と誘意性の掛け合わせでやる気が決まるとした。
  • ④成果が得られた後の報酬の魅力は、動機づけの強さに一切影響を与えないとした。
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正解 ③努力が成果に、成果が報酬に結び付く期待と誘意性の掛け合わせでやる気が決まるとした。
解説
ブルームの期待理論は、努力すれば成果が得られるという「期待」と、得られた成果が望ましい報酬に結び付くという確信、およびその報酬の魅力度である「誘意性」との掛け合わせによって、個人のやる気(動機づけの強さ)が決まるとした理論です。期待や誘意性のいずれかが低ければ、動機づけも高まりにくいとされます。

他の選択肢が誤りの理由
①は動機づけが努力の量とは無関係に生まれ持った性格のみで決まるとしていますが、期待理論は期待と誘意性という認知的な要素の掛け合わせを重視しており誤りです。②は期待や誘意性の水準にかかわらず動機づけの強さが一定であるとしていますが、期待理論はまさにこれらの水準によって動機づけが変動すると考える立場であり誤りです。④は報酬の魅力が動機づけの強さに一切影響しないとしていますが、報酬の魅力度(誘意性)は動機づけを左右する重要な要素の一つであるため誤りです。
問53-7

アダムズが提唱した「公平理論(衡平理論)」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①自分の投入と報酬の比率は、他者と比較すること自体が動機づけには無関係だとした。
  • ②報酬の絶対額のみが動機づけを左右し、他者との比較は一切影響しないとした。
  • ③不公平感を抱いた従業員は、行動を変えることなく常に努力水準を維持し続けるとした。
  • ④自分の投入と報酬の比率を他者と比較し、不公平感を抱くと動機づけが低下するとした。
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正解 ④自分の投入と報酬の比率を他者と比較し、不公平感を抱くと動機づけが低下するとした。
解説
アダムズの公平理論(衡平理論)は、従業員が自分の投入(努力や時間など)と報酬の比率を、他者(比較対象)のそれと比較し、その比率に不公平感を抱くと、努力水準を下げるなど動機づけが低下するとした理論です。報酬の絶対額だけでなく、他者との相対的な比較が動機づけに影響する点に特徴があります。

他の選択肢が誤りの理由
①は他者との比較自体が動機づけに無関係だとしていますが、公平理論はまさに他者との比較が動機づけを左右すると考える理論であり誤りです。②は報酬の絶対額のみが動機づけを左右し他者との比較は影響しないとしていますが、これも公平理論の核心である相対比較の視点を欠いており誤りです。③は不公平感を抱いても努力水準を常に維持し続けるとしていますが、実際には不公平感を解消するために努力水準を下げるなどの行動変化が生じるとされるため誤りです。
問63-7

マクレランドが提唱した「達成動機理論」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①達成・権力・親和という欲求は、すべての人間において常に同じ強さで存在するとした。
  • ②達成・権力・親和という欲求の強さの個人差が、行動の動機づけに影響するとした。
  • ③人間の欲求は達成欲求のみに限られ、権力や親和への欲求は存在しないとした。
  • ④達成動機の強さは、生まれつき固定され後天的には一切変化しないとした。
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正解 ②達成・権力・親和という欲求の強さの個人差が、行動の動機づけに影響するとした。
解説
マクレランドの達成動機理論は、人間には達成欲求・権力欲求・親和欲求という3つの欲求があり、これらの欲求の強さには個人差があって、その個人差が行動の動機づけのあり方に影響するとした理論です。特に達成欲求の強い人は、適度な難易度の目標に挑戦することを好む傾向があるとされます。

他の選択肢が誤りの理由
①は3つの欲求がすべての人間において常に同じ強さで存在するとしていますが、マクレランドは欲求の強さに個人差があると考えており誤りです。③は欲求が達成欲求のみに限られるとしていますが、実際には権力欲求・親和欲求も含む3つの欲求を想定しているため誤りです。④は達成動機の強さが生まれつき固定され後天的に変化しないとしていますが、達成動機は後天的な経験や環境によっても形成されうるとされ誤りです。
問73-7

アルダファーが提唱した「ERG理論」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①生存・関係・成長の3欲求は、必ずしも低次から高次への一方向のみで生じないとした。
  • ②生存・関係・成長の3欲求は、必ず生存から成長へと一方向にのみ順番に生じるとした。
  • ③ERG理論が扱う欲求は生存欲求のみであり、関係や成長への欲求は含まれないとした。
  • ④ERG理論は、欲求の階層をマズローの5段階説よりさらに細かい7段階に分けたとした。
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正解 ①生存・関係・成長の3欲求は、必ずしも低次から高次への一方向のみで生じないとした。
解説
アルダファーのERG理論は、マズローの欲求段階説を再構成し、欲求を生存欲求(Existence)・関係欲求(Relatedness)・成長欲求(Growth)の3つに整理した理論です。マズローの理論とは異なり、高次の欲求が満たされないと逆に低次の欲求への欲求が強まる「欲求後退」を認めるなど、欲求が必ずしも低次から高次への一方向だけで生じるとは限らない点を特徴とします。

他の選択肢が誤りの理由
②は3欲求が必ず生存から成長へ一方向にのみ順番に生じるとしていますが、ERG理論は欲求後退のように逆方向の動きも認めており誤りです。③はERG理論が扱う欲求を生存欲求のみとしていますが、実際には関係欲求・成長欲求も含む3つの欲求を扱う理論であるため誤りです。④はERG理論が欲求を7段階に分けたとしていますが、実際には3つの欲求に整理し直した理論であるため誤りです。
問83-7

ハックマンとオルダムが示した「職務特性モデル」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①従業員の動機づけは、職務の特性ではなく給与水準のみによって決まるとした。
  • ②職務の特性は、従業員の心理状態や動機づけには一切影響を及ぼさないとした。
  • ③技能多様性や自律性など職務の特性が、内発的な動機づけを高めるとした。
  • ④職務特性モデルは、単純作業を増やすことが動機づけを最も高めるとした。
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正解 ③技能多様性や自律性など職務の特性が、内発的な動機づけを高めるとした。
解説
ハックマンとオルダムの職務特性モデルは、技能多様性・タスク完結性・タスク重要性・自律性・フィードバックという職務の特性が、従業員の有意味感などの心理状態を介して、内発的な動機づけを高めるとした理論です。単調な作業よりも、多様な技能を要し裁量の大きい職務の方が動機づけを高めやすいと考えます。

他の選択肢が誤りの理由
①は動機づけが職務の特性ではなく給与水準のみで決まるとしていますが、職務特性モデルはまさに職務の特性が動機づけに影響すると考える理論であり誤りです。②は職務の特性が心理状態や動機づけに一切影響しないとしていますが、これは理論の趣旨と正反対の内容であり誤りです。④は単純作業を増やすことが動機づけを最も高めるとしていますが、実際には技能多様性や自律性の高い職務の方が動機づけを高めやすいとされるため誤りです。
問93-7

「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①内発的動機づけは活動自体への興味から、外発的動機づけは報酬や評価から生じるとされる。
  • ②内発的動機づけは金銭的な報酬からのみ生じ、外発的動機づけは興味からのみ生じるとされる。
  • ③内発的動機づけと外発的動機づけは、心理学上まったく区別されない同一の概念とされる。
  • ④外発的動機づけは、いかなる場合も内発的動機づけを一切低下させないとされる。
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正解 ①内発的動機づけは活動自体への興味から、外発的動機づけは報酬や評価から生じるとされる。
解説
内発的動機づけは、活動そのものへの興味や関心、達成感といった、行動それ自体から得られる満足感によって生じる動機づけを指します。これに対して外発的動機づけは、金銭的な報酬や評価、罰の回避といった、活動の外部から与えられる要因によって生じる動機づけを指し、両者は動機づけの源泉が異なる別の概念として整理されます。

他の選択肢が誤りの理由
②は内発的動機づけと外発的動機づけの源泉を入れ替えて説明しており誤りです。③は両者が心理学上まったく区別されない同一の概念だとしていますが、実際には動機づけの源泉が異なる別の概念として区別されており誤りです。④は外発的動機づけがいかなる場合も内発的動機づけを一切低下させないとしていますが、過度な外的報酬が内発的動機づけをかえって低下させる場合があることも指摘されており誤りです。
問103-7

ロックが提唱した「目標設定理論」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①目標は曖昧であるほど従業員の努力を引き出しやすく、成果も高まりやすいとされる。
  • ②目標の困難度と実際の成果との間には、いかなる関係も存在しないと結論づけた。
  • ③明確で困難だが達成可能な水準の目標が、曖昧な目標より高い成果を導くとした。
  • ④目標設定の効果は、達成した際のフィードバックの有無とは無関係だと結論づけた。
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正解 ③明確で困難だが達成可能な水準の目標が、曖昧な目標より高い成果を導くとした。
解説
ロックの目標設定理論は、曖昧で容易な目標よりも、明確で困難だが努力すれば達成可能な水準の目標を設定した方が、従業員のより高い成果を引き出しやすいとした理論です。目標の困難度と具体性、目標達成に向けた進捗状況のフィードバックなどが、動機づけと成果に影響する重要な要素とされます。

他の選択肢が誤りの理由
①は目標が曖昧であるほど成果が高まりやすいとしていますが、目標設定理論は明確で困難な目標の方が高い成果を導くと考えており誤りです。②は目標の困難度と成果との間に関係がないとしていますが、目標設定理論はまさに目標の困難度が成果に影響すると考える理論であり誤りです。④はフィードバックの有無が目標設定の効果と無関係だとしていますが、フィードバックは目標達成に向けた努力を方向づける重要な要素とされているため誤りです。

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