2026年版・3-6

経営組織の基本形態の一問一答

中小企業診断士(一次試験)「企業経営理論」から、経営組織の基本形態に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-6

「機能別組織」の特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①製造・営業・経理など職能ごとに部門を編成し、専門性を高めやすい組織形態である。
  • ②製品や地域、顧客など事業ごとに部門を編成し、独立採算で運営しやすい組織形態である。
  • ③職能軸と事業軸の両方の指揮命令系統を持たせ、二重に管理する組織形態である。
  • ④特定のプロジェクトのためだけに、期限を区切って一時的に編成される組織形態である。
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正解 ①製造・営業・経理など職能ごとに部門を編成し、専門性を高めやすい組織形態である。
解説
機能別組織(職能別組織)は、製造・営業・経理・人事といった職能(機能)ごとに部門を編成する組織形態です。同じ専門性を持つ人材が同一部門に集まるため、専門知識や技能が蓄積されやすく、規模の経済も働きやすい一方、複数の職能部門にまたがる意思決定はトップマネジメントに集中しやすい傾向があります。

他の選択肢が誤りの理由
②は製品や地域など事業ごとに部門を編成する「事業部制組織」の説明であり、職能ごとに編成する機能別組織とは異なります。③は職能軸と事業軸の両方を持つ「マトリックス組織」の説明であり誤りです。④は期限を区切って一時的に編成される「プロジェクト組織」の説明であり、恒常的な部門である機能別組織とは異なります。
問23-6

事業を製品や地域ごとに編成する「事業部制組織」について、最も適切な記述はどれか。

  • ①製造・営業・経理など職能ごとに部門を編成し、全社で機能を一元的に管理する組織形態である。
  • ②職能軸と事業軸を組み合わせ、従業員が2人の上司から指示を受ける組織形態である。
  • ③製品や地域、顧客ごとに編成した事業部に、生産や販売など幅広い権限を委譲する形態である。
  • ④本社が出資先の事業会社を統括し、自らは直接の事業活動を行わない組織形態である。
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正解 ③製品や地域、顧客ごとに編成した事業部に、生産や販売など幅広い権限を委譲する形態である。
解説
事業部制組織は、製品別・地域別・顧客別などの基準で編成した事業部ごとに、生産・販売・開発といった幅広い権限を委譲する組織形態です。各事業部が独立採算で運営されることが多く、市場の変化に迅速に対応しやすい一方、複数の事業部で機能が重複しコストが増えやすい面もあります。

他の選択肢が誤りの理由
①は職能ごとに部門を編成し全社で一元管理する「機能別組織」の説明であり、権限を事業部に委譲する事業部制組織とは異なります。②は職能軸と事業軸を組み合わせた「マトリックス組織」の説明であり誤りです。④は出資先の事業会社を統括し自らは事業を行わない「持株会社(ホールディングス)」の説明であり、事業部制組織とは異なる形態です。
問33-6

複数の指揮命令系統を持つ「マトリックス組織」の特徴として、最も適切な記述はどれか。

  • ①職能ごとに部門を編成し、従業員は必ず1人の上司からのみ指揮命令を受ける組織形態である。
  • ②職能別と事業別など複数の軸を組み合わせ、従業員が複数の上司の指揮を受ける組織形態である。
  • ③製品や地域ごとに独立した事業部を置き、各事業部が単独の指揮系統で運営される組織形態である。
  • ④特定の課題の解決のためだけに、社内から人員を集めて一時的に編成される組織形態である。
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正解 ②職能別と事業別など複数の軸を組み合わせ、従業員が複数の上司の指揮を受ける組織形態である。
解説
マトリックス組織は、職能別と事業別(製品別・地域別など)といった複数の指揮命令の軸を組み合わせ、従業員が複数の上司から指示を受ける組織形態です。専門性と事業ごとの機動性を同時に追求できる一方、複数の上司からの指示が矛盾しやすい「ツーボス問題」が生じやすいという課題があります。

他の選択肢が誤りの理由
①は従業員が必ず1人の上司からのみ指揮命令を受けるとしており、複数の上司の指揮を受けるマトリックス組織の基本的な特徴と矛盾します。③は事業部ごとに単独の指揮系統で運営される「事業部制組織」の説明であり誤りです。④は一時的に編成される「プロジェクト組織」の説明であり、恒常的な組織構造であるマトリックス組織とは異なります。
問43-6

事業部制組織を導入した場合に生じやすい利点と課題として、最も適切な記述はどれか。

  • ①全社的な専門性を高めやすい一方、市場の変化への対応はかえって遅れやすい。
  • ②事業部制では、複数の事業部間で経営資源が重複することは制度上決して生じない。
  • ③事業部制を導入すると、各事業部の業績を個別に測定することが完全に不可能になる。
  • ④市場の変化に迅速に対応できる一方、事業部間で機能が重複しコストが増えやすい。
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正解 ④市場の変化に迅速に対応できる一方、事業部間で機能が重複しコストが増えやすい。
解説
事業部制組織は、各事業部に幅広い権限が委譲されるため、市場の変化に応じた迅速な意思決定がしやすいというメリットがあります。一方で、生産・営業・開発などの機能が事業部ごとに重複して置かれやすく、全社的に見ると経営資源の重複やコストの増加を招きやすいというデメリットも指摘されます。

他の選択肢が誤りの理由
①は全社的な専門性を高めやすいとしていますが、これはむしろ機能別組織の特徴であり、事業部制組織の特徴の説明としては誤りです。②は経営資源の重複が制度上決して生じないとしていますが、実際には事業部制の代表的なデメリットとして機能の重複が指摘されており誤りです。③は各事業部の業績測定が不可能になるとしていますが、実際には事業部制は独立採算とすることで業績を個別に測定しやすくする狙いがあり誤りです。
問53-6

職能ごとに部門を分ける機能別組織のメリットとデメリットとして、最も適切な記述はどれか。

  • ①専門知識や技能の蓄積が進みやすい一方、部門間の調整に手間がかかりやすい。
  • ②各部門が独立採算で運営されるため、全社的な部門間調整は一切不要になる。
  • ③複数の事業を横断する視点は不要になり、職能ごとの専門性はかえって低下する。
  • ④トップマネジメントの日常的な業務負担は、事業部制よりも軽くなる傾向がある。
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正解 ①専門知識や技能の蓄積が進みやすい一方、部門間の調整に手間がかかりやすい。
解説
機能別組織は、同じ職能を持つ人材が一つの部門に集まるため専門知識や技能の蓄積が進みやすい一方、製品や事業をまたぐ意思決定では複数の職能部門間の調整が必要になり、部門間の調整に手間がかかりやすいというデメリットがあります。また全社的な意思決定がトップマネジメントに集中しやすい傾向もあります。

他の選択肢が誤りの理由
②は独立採算により部門間調整が一切不要になるとしていますが、機能別組織は各部門が独立採算で運営される事業部制とは異なり、部門間の調整はむしろ必要になるため誤りです。③は職能ごとの専門性がかえって低下するとしていますが、機能別組織は専門性の蓄積が進みやすい点が特徴であり誤りです。④はトップマネジメントの負担が事業部制より軽くなるとしていますが、実際には全社的な調整が集中しやすく負担が重くなりやすいため誤りです。
問63-6

「持株会社(ホールディングス)」形態に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①持株会社は、必ず自ら製造や販売などの事業を直接営むことを前提とした会社形態である。
  • ②持株会社の傘下にある事業会社は、それぞれ独立した法人格を持つことができない。
  • ③他の会社の株式を保有して統括し、自らは事業を直接営まない会社を持株会社という。
  • ④持株会社制度の導入は、日本の会社法において一貫して完全に禁止され続けている。
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正解 ③他の会社の株式を保有して統括し、自らは事業を直接営まない会社を持株会社という。
解説
持株会社(ホールディングス)は、他の会社の株式を保有することでその事業展開を統括する会社であり、自らは製造や販売などの事業を直接営まない形態を特に純粋持株会社といいます。日本では独占禁止法の改正により1997年に解禁され、グループ経営の効率化や事業ごとの意思決定の迅速化などを目的に多くの企業で採用されています。

他の選択肢が誤りの理由
①は持株会社が必ず自ら事業を直接営むことを前提とするとしていますが、純粋持株会社は自ら事業を営まず傘下の事業会社を統括する形態であるため誤りです。②は傘下の事業会社が独立した法人格を持てないとしていますが、実際には各事業会社はそれぞれ別の法人格を持つ独立した会社であるため誤りです。④は持株会社制度が日本で一貫して禁止され続けているとしていますが、実際には1997年の独占禁止法改正により解禁されているため誤りです。
問73-6

特定の課題に対応するための「プロジェクト組織」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①特定の目的が達成された後も、組織を解散せず恒久的な部門として存続させる組織である。
  • ②特定の目的の達成のため、各部門から人員を集めて期限を区切って編成される組織である。
  • ③既存の職能別部門を全廃し、以後は必ずプロジェクト単位のみで業務を行う組織である。
  • ④社外の人材のみで構成され、自社の従業員は一切関与しない組織形態である。
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正解 ②特定の目的の達成のため、各部門から人員を集めて期限を区切って編成される組織である。
解説
プロジェクト組織は、新製品開発や大型案件への対応など特定の目的を達成するために、各職能部門から必要な人員を一時的に集めて編成される組織です。目的が達成されれば解散し、メンバーは元の部門に戻ることが前提とされており、機動的に課題へ対応できる点が特徴です。

他の選択肢が誤りの理由
①は目的達成後も解散せず恒久的な部門として存続させるとしていますが、プロジェクト組織は目的達成後に解散することが前提であるため誤りです。③は既存の職能別部門を全廃しプロジェクト単位のみで業務を行うとしていますが、プロジェクト組織は職能別組織などの既存の枠組みと並行して一時的に編成されるものであり誤りです。④は社外の人材のみで構成されるとしていますが、実際には自社の各部門から人員を集めて編成されるため誤りです。
問83-6

マトリックス組織で生じやすい「ツーボス(二重の指揮命令系統)」の問題に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①従業員が指示を受ける上司は常に1人に固定され、必ず指示が矛盾する事態は生じない。
  • ②ツーボス問題は、機能別組織においてマトリックス組織よりも深刻になりやすいとされる。
  • ③ツーボス問題は、権限を委譲された事業部長が2名以上いることのみを指す言葉である。
  • ④複数の上司から指示を受けることで、指示内容の矛盾や責任所在の不明確さが生じやすい。
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正解 ④複数の上司から指示を受けることで、指示内容の矛盾や責任所在の不明確さが生じやすい。
解説
マトリックス組織では、職能軸と事業軸という複数の指揮命令系統から従業員が同時に指示を受けるため、上司からの指示内容が矛盾したり、成果や問題が生じた際の責任の所在が不明確になったりする「ツーボス問題」が生じやすいとされます。この問題を緩和するには、権限や役割分担のルールを明確に定めておくことが重要とされます。

他の選択肢が誤りの理由
①は従業員が指示を受ける上司が常に1人に固定されるとしていますが、これはマトリックス組織ではなく単一の指揮命令系統を持つ組織の特徴であり誤りです。②はツーボス問題が機能別組織でマトリックス組織より深刻になるとしていますが、複数の上司を持たない機能別組織では本来生じにくい問題であり誤りです。③はツーボス問題を事業部長が2名以上いることのみを指す言葉としていますが、実際には従業員が複数の上司から矛盾した指示を受けることに起因する問題であり誤りです。
問93-6

「ネットワーク組織」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①組織内外の企業や個人が対等な協力関係を軸に、命令に依らず緩やかに結び付いていく。
  • ②ネットワーク組織は、単一の企業内における厳格な上下の指揮命令系統のみで構成される。
  • ③ネットワーク組織は、外部の企業や個人と一切の協力関係を持たないことを原則とする。
  • ④ネットワーク組織を構成する各主体は、必ず単一の企業に資本面で従属する必要がある。
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正解 ①組織内外の企業や個人が対等な協力関係を軸に、命令に依らず緩やかに結び付いていく。
解説
ネットワーク組織は、組織の内外にある複数の企業や個人が、上下の指揮命令関係ではなく対等な協力関係を基盤として、目的に応じて緩やかに結び付く組織形態です。環境変化に応じて柔軟に協力関係を組み替えられる点が特徴で、情報通信技術の発達を背景に様々な業種で見られるようになっています。

他の選択肢が誤りの理由
②は単一の企業内における厳格な指揮命令系統のみで構成されるとしていますが、ネットワーク組織は組織の枠を越えた対等な協力関係を特徴とするため誤りです。③は外部の企業や個人と一切の協力関係を持たないとしていますが、これはネットワーク組織の趣旨とは正反対の内容であり誤りです。④は各主体が単一の企業に資本面で従属する必要があるとしていますが、ネットワーク組織は資本関係を必ずしも前提とせず、独立した主体同士の協力関係であるため誤りです。
問103-6

バーンズとストーカーが示した「機械的組織」と「有機的組織」の対比に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①機械的組織は変化の激しい環境に、有機的組織は安定した環境に適合しやすいとされる。
  • ②機械的組織も有機的組織も、あらゆる環境に等しく適合するとされ優劣は存在しない。
  • ③機械的組織は安定した環境に、有機的組織は変化の激しい環境に適合しやすいとされる。
  • ④機械的組織と有機的組織の分類は、組織構造ではなく従業員の年齢層のみに着目した分類である。
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正解 ③機械的組織は安定した環境に、有機的組織は変化の激しい環境に適合しやすいとされる。
解説
バーンズとストーカーは、規則や階層による厳格な統制を特徴とする「機械的組織」は市場や技術の変化が少ない安定した環境に、権限が現場に分散し柔軟な調整を特徴とする「有機的組織」は変化の激しい環境に、それぞれ適合しやすいと指摘しました。これは、環境によって適した組織構造が異なるとするコンティンジェンシー理論(条件適合理論)の代表的な知見の一つです。

他の選択肢が誤りの理由
①は機械的組織と有機的組織が適合する環境を逆に説明しており誤りです。②はいずれの環境にも等しく適合し優劣がないとしていますが、コンティンジェンシー理論は環境によって適した組織構造が異なると考える立場であり誤りです。④はこの分類が従業員の年齢層のみに着目したものとしていますが、実際には組織の統制方法や権限の分散度合いに着目した分類であるため誤りです。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。