2026年版・3-14

プロモーション戦略の一問一答

中小企業診断士(一次試験)「企業経営理論」から、プロモーション戦略に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-14

企業が用いるプロモーション活動を組み合わせた「プロモーションミックス」の代表的な構成要素に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①広告、人的販売、販売促進(セールスプロモーション)、パブリシティ(PR)などの活動から構成される。
  • ②製品、価格、流通チャネルという3つの活動だけから構成される、企業視点だけの枠組みである。
  • ③市場細分化、ターゲティング、ポジショニングという3つの活動のみから構成される、STPの枠組みである。
  • ④原材料の調達から製造、出荷までの一連の生産活動のみから構成される、生産管理上の枠組みである。
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正解 ①広告、人的販売、販売促進(セールスプロモーション)、パブリシティ(PR)などの活動から構成される。
解説
プロモーションミックスとは、企業が顧客とのコミュニケーションを図るために用いる複数の活動を組み合わせたもので、マスメディア等を通じた有料の広告、営業担当者による人的販売、値引きや景品などの販売促進(セールスプロモーション)、報道機関等を通じたパブリシティ(PR)といった要素から構成されます。これらを目的や対象に応じて適切に組み合わせることが重要とされます。

他の選択肢が誤りの理由
②は製品・価格・流通チャネルの3活動のみだとしており、これらはプロモーション以外のマーケティングミックスの要素であるため誤りです。③はSTPの3活動のみだとしており、プロモーションミックスの構成要素とは異なる内容であるため誤りです。④は生産活動のみから構成されるとしており、顧客とのコミュニケーション活動であるプロモーションミックスの定義と異なるため誤りです。
問23-14

プロモーション戦略における「プッシュ戦略」と「プル戦略」の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①プル戦略は流通業者への人的販売活動のみに依存し、消費者への広告は一切行わない戦略である。
  • ②プッシュ戦略とプル戦略は互いに完全に排他的であり、両者を併用することは定義上あり得ない。
  • ③プッシュ戦略は消費者に直接働きかけ、消費者からの指名買いを流通業者に対して引き起こす戦略である。
  • ④プッシュ戦略は、流通業者への継続的な働きかけを通じて製品を市場へ押し出そうとする戦略である。
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正解 ④プッシュ戦略は、流通業者への継続的な働きかけを通じて製品を市場へ押し出そうとする戦略である。
解説
プッシュ戦略とは、製造業者が営業担当者による人的販売や販売奨励金の提供などを通じて卸売業者や小売業者へ働きかけ、流通経路を通じて製品を市場へ押し出すように促す戦略です。これに対しプル戦略は、広告などによって消費者に直接働きかけて製品への関心や指名買いの意欲を喚起し、消費者側から流通業者に対して製品を求めさせる戦略であり、両者は実務上組み合わせて用いられることも多いとされます。

他の選択肢が誤りの理由
①はプル戦略が流通業者への人的販売のみに依存し消費者広告を一切行わないとしており、消費者への働きかけを中心とするプル戦略の定義と正反対であるため誤りです。③はプッシュ戦略が消費者へ直接働きかけ指名買いを引き起こすとしており、これはプル戦略の説明であるため誤りです。②は両戦略が完全に排他的で併用があり得ないとしており、実務上両者を組み合わせて用いる場合もあるため誤りです。
問33-14

消費者の購買心理の過程を説明する古典的なモデルである「AIDMA」の各段階に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①注意・興味・検索・行動・共有という5段階のプロセスを経て、消費者が購買や共有に至るとする新しめのモデルである。
  • ②認知、情報探索、代替品の評価、購買決定、購買後評価という5段階の意思決定プロセスを経て購買に至るとするモデルである。
  • ③注意・興味・欲求・記憶・行動という5段階の心理プロセスを経て、消費者が購買に至るとされる代表的なモデルである。
  • ④問題認識、情報探索、評価、購買、共有という5つの段階を経て購買や共有に至るとする、やや簡略化されたモデルである。
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正解 ③注意・興味・欲求・記憶・行動という5段階の心理プロセスを経て、消費者が購買に至るとされる代表的なモデルである。
解説
AIDMAは、消費者が広告などをきっかけに商品を認識してから購買に至るまでの心理的な過程を説明する古典的なモデルで、注意(Attention)、興味(Interest)、欲求(Desire)、記憶(Memory)、行動(Action)という5つの段階を経て購買行動に至ると説明します。テレビや新聞など主に従来型のマスメディアを想定した購買心理モデルとして広く知られています。

他の選択肢が誤りの理由
①は検索(Search)と共有(Share)を含む段階構成であり、これはインターネット時代の購買行動モデルとされるAISASの説明であるため誤りです。②は認知から購買後評価までの段階構成であり、一般的な消費者の意思決定プロセスの説明であってAIDMAの各段階の名称とは異なるため誤りです。④は問題認識から共有までの段階構成であり、AIDMAの5段階(注意・興味・欲求・記憶・行動)の名称とは異なるため誤りです。
問43-14

インターネット時代の消費者の購買行動を説明するモデルとして電通が提唱した「AISAS」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①注意、興味に続き、欲求、記憶という段階のみを経て購買に至るという、単純な段階だけで完結するモデルである。
  • ②購買後における消費者の行動は一切考慮せずに、あくまでも購買に至るまでの段階のみを扱うモデルである。
  • ③消費者がインターネットをまったく利用しない場合にのみ限定して、適用される購買行動モデルである。
  • ④注意・興味に続いて能動的な検索を経て購買に至り、購買後に情報を共有する段階までを含むモデルである。
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正解 ④注意・興味に続いて能動的な検索を経て購買に至り、購買後に情報を共有する段階までを含むモデルである。
解説
AISASは、電通が提唱した、インターネットの普及を踏まえた消費者の購買行動モデルで、注意(Attention)、興味(Interest)に続いて、従来の記憶(Memory)に代わり、検索サイトなどを用いた能動的な情報の検索(Search)の段階を経て購買行動(Action)に至り、さらに購買後にSNSやレビューサイトなどを通じてその体験を共有(Share)する段階までを含む点に特徴があります。

他の選択肢が誤りの理由
①は欲求と記憶の段階を経て購買に至るのみで完結するとしており、これはAIDMAの段階構成の説明であってAISASの特徴である検索と共有の段階を含んでいないため誤りです。②は購買後の行動を一切考慮しないとしており、購買後の共有(Share)を重視するAISASの特徴と矛盾します。③はインターネットを利用しない場合にのみ適用されるとしており、インターネット利用を前提として提唱されたAISASの趣旨と正反対であるため誤りです。
問53-14

企業が活用する媒体を保有形態によって3つに分類する「トリプルメディア」の考え方に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①費用を支払うペイドメディア、第三者評価によるアーンドメディア、自社運営のオウンドメディアに分類する考え方である。
  • ②テレビ、新聞、雑誌、ラジオという4つの伝統的なマスメディアのみへと、すべての媒体を分類し直していく考え方である。
  • ③国内向け媒体と海外向け媒体という、対象とする地域のみによって、すべての媒体を分類していく考え方である。
  • ④動画媒体、音声媒体、文字媒体という、表現される形式のみによって、すべての媒体を分類していく考え方である。
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正解 ①費用を支払うペイドメディア、第三者評価によるアーンドメディア、自社運営のオウンドメディアに分類する考え方である。
解説
トリプルメディアとは、企業が活用する情報媒体を保有・運営の形態によって3種類に分類する考え方で、広告費を支払って掲載するペイドメディア(テレビCMや検索連動型広告など)、第三者からの評価や口コミを通じて信頼性の高い情報が広がるアーンドメディア(SNSやレビューサイトなど)、自社が保有し運営するオウンドメディア(自社サイトやオウンドの会員誌など)に整理されます。

他の選択肢が誤りの理由
②はテレビ・新聞・雑誌・ラジオという伝統的マスメディアのみに分類するとしており、保有形態に着目するトリプルメディアの分類軸とは異なるため誤りです。③は対象地域のみによる分類だとしており、トリプルメディアが着目する保有・運営形態の違いとは異なるため誤りです。④は表現形式のみによる分類だとしており、トリプルメディアの分類軸(保有形態)とは異なるため誤りです。
問63-14

値引きやクーポン、増量パックなどによって短期的な購買を促す「セールスプロモーション(販売促進)」における「価格訴求型」の手法に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①商品の使用方法を紹介する体験イベントの開催など、価格には触れずに商品の魅力を伝える手法である。
  • ②クーポンの配布や期間限定の値引きなど、価格面での得を強調して購買を後押しする手法である。
  • ③著名人を起用したテレビCMを放映し、長期的なブランドイメージの向上のみを狙う手法である。
  • ④自社の決算情報を報道機関向けに発表し、企業への信頼獲得のみを目的とする手法である。
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正解 ②クーポンの配布や期間限定の値引きなど、価格面での得を強調して購買を後押しする手法である。
解説
価格訴求型のセールスプロモーションは、クーポンの配布や期間限定の値引き、増量パックの提供といった手段を用いて、価格面での金銭的な得を顧客に強調することで、短期的な購買を後押ししようとする手法です。即効性が高い一方、多用すると価格そのものへの依存が強まり、通常価格での購入が敬遠されやすくなる副作用も指摘されます。

他の選択肢が誤りの理由
①は価格に触れず商品の魅力を伝える体験イベントだとしており、これは非価格訴求型のセールスプロモーションの説明であるため誤りです。③は著名人起用のCMで長期的なブランドイメージ向上のみを狙うとしており、これは広告の説明であって短期的な購買促進を狙うセールスプロモーションの説明とは異なるため誤りです。④は決算情報の発表による信頼獲得のみを目的とするとしており、これはパブリシティ(PR)活動に近い説明であって価格訴求型セールスプロモーションの説明とは異なるため誤りです。
問73-14

報道機関等を通じて第三者の視点から情報が伝えられる「パブリシティ」の広告と比較した特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①掲載の可否や内容を企業が完全に管理できるという点で、広告とはまったく何ら変わりがない。
  • ②必ず高額な掲載料を報道機関へ支払う必要があるという点で、広告と共通する仕組みである。
  • ③報道という第三者の視点を経るため、広告と比べて受け手からの信頼性を得やすい傾向がある。
  • ④掲載されるタイミングや内容を、企業側が広告と同様に完全に指定できる仕組みである。
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正解 ③報道という第三者の視点を経るため、広告と比べて受け手からの信頼性を得やすい傾向がある。
解説
パブリシティは、企業がニュースリリースなどの形で情報を提供し、それを報道機関が第三者の視点で取材・編集したうえでニュースや記事として取り上げる活動です。企業が費用を支払って内容を完全に管理できる広告とは異なり、報道という第三者の評価を経て伝えられるため、受け手からは広告よりも客観性が高く信頼できる情報として受け止められやすい傾向があります。

他の選択肢が誤りの理由
①は掲載の可否や内容を企業が完全に管理できるとしており、報道機関側の編集判断に委ねられるパブリシティの特徴と異なるため誤りです。②は必ず高額な掲載料を報道機関へ支払う必要があるとしており、広告のような形での掲載料の支払いを前提としないパブリシティの一般的な仕組みと異なるため誤りです。④は掲載タイミングや内容を企業側が完全に指定できるとしており、報道機関の編集判断に左右されるパブリシティの特徴と矛盾します。
問83-14

広告・販売促進・人的販売など複数のコミュニケーション手段を一貫したメッセージのもとで統合的に運用する「統合型マーケティングコミュニケーション(IMC)」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①広告だけを唯一絶対のコミュニケーション手段として常に用い続け、他のあらゆる手段は一切併用しないという考え方である。
  • ②各部門がそれぞれ独立して矛盾したメッセージを発信し続けることをむしろ積極的に強く推奨していく考え方である。
  • ③コミュニケーション手段の選定を、現場の担当者の裁量へ完全に委ねきり、全社的な方針はあえて設けない考え方である。
  • ④複数のコミュニケーション手段を横断して、一貫したメッセージやブランドイメージを顧客に伝えようとする考え方である。
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正解 ④複数のコミュニケーション手段を横断して、一貫したメッセージやブランドイメージを顧客に伝えようとする考え方である。
解説
統合型マーケティングコミュニケーション(IMC)とは、広告、販売促進、人的販売、パブリシティ、デジタル媒体などの複数のコミュニケーション手段を個別に運用するのではなく、一貫したメッセージやブランドイメージのもとで横断的に組み合わせて運用することで、顧客に対する伝達効果を高めようとする考え方です。手段ごとにメッセージが食い違うと、顧客に与える印象が分散し効果が弱まるとされます。

他の選択肢が誤りの理由
①は広告のみを唯一の手段とし他の手段を一切併用しないとしており、複数の手段を横断的に組み合わせるIMCの趣旨と矛盾します。②は各部門が矛盾したメッセージを発信することを推奨するとしており、一貫したメッセージを重視するIMCの趣旨と正反対であるため誤りです。③は担当者の裁量に完全に委ね全社的な方針を設けないとしており、全社的に一貫した方針のもとで統合的に運用するIMCの考え方と異なるため誤りです。
問93-14

SNS上で影響力を持つ人物に製品やサービスを紹介してもらう「インフルエンサーマーケティング」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①特定の分野で強い影響力を持つ発信者を通じ、フォロワーとの信頼関係を活かして製品情報を伝える手法である。
  • ②発信者と製品との関係性を一切開示せずに、広告であることを隠して発信することが法令上推奨されている。
  • ③テレビCMのみを対象とした古い手法であり、インターネット上での発信はまったく一切含まれない手法である。
  • ④発信者のフォロワー数のみを唯一の基準とし、発信内容と製品との親和性はまったく考慮しない手法である。
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正解 ①特定の分野で強い影響力を持つ発信者を通じ、フォロワーとの信頼関係を活かして製品情報を伝える手法である。
解説
インフルエンサーマーケティングとは、特定の分野でSNS等を通じて強い影響力を持つ発信者(インフルエンサー)に自社の製品やサービスを紹介してもらい、その発信者とフォロワーとの間に築かれた信頼関係を活かして、口コミに近い形で効果的に情報を届けようとする手法です。発信者のフォロワー数だけでなく、発信内容と自社製品との親和性や、フォロワーからの信頼度も踏まえて起用の可否を検討することが重要とされます。

他の選択肢が誤りの理由
②は広告であることを隠して発信することが法令上推奨されているとしており、実際には広告であることを明示しないと、いわゆるステルスマーケティングとして問題視され得るため誤りです。③はテレビCMのみを対象としインターネット上の発信を含まないとしており、SNS等での発信を中心に据えるインフルエンサーマーケティングの定義と異なるため誤りです。④はフォロワー数のみを基準とし発信内容との親和性を考慮しないとしており、親和性も重視すべきとする実務上の一般的な考え方と異なるため誤りです。
問103-14

営業担当者が顧客と直接対話しながら製品を売り込む「人的販売(パーソナルセリング)」の特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①同一のメッセージを不特定多数の顧客へ一方的に伝えるのみで、双方向のやり取りは一切行えない。
  • ②顧客の反応をその場で確認しながら、個別の疑問や懸念に対して柔軟に対応できる点に特徴がある。
  • ③一人の顧客に対応するための費用が、マスメディア広告と比べて一般に低く抑えられる傾向がある。
  • ④対応できる顧客の数に上限がなく、マスメディア広告と同等の到達範囲を持つ点に特徴がある。
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正解 ②顧客の反応をその場で確認しながら、個別の疑問や懸念に対して柔軟に対応できる点に特徴がある。
解説
人的販売(パーソナルセリング)は、営業担当者が個々の顧客と直接対話しながら、その場での反応や表情を確認しつつ、顧客ごとに異なる疑問や懸念に対して柔軟に説明を調整できる点に大きな特徴があります。双方向のやり取りができるため、複雑な製品の説明や高額商品の商談など、きめ細かな対応が求められる場面で効果を発揮しやすいとされます。

他の選択肢が誤りの理由
①は同一メッセージを一方的に伝えるのみで双方向のやり取りができないとしており、個々の顧客と対話しながら進める人的販売の特徴と正反対であるため誤りです。③は一人当たりの対応費用が広告より一般に低いとしており、営業担当者が個別に対応する人的販売は一人当たりの接触コストが広告よりも高くなりやすいとされる一般的な傾向と異なるため誤りです。④は対応できる顧客数に上限がなく広告と同等の到達範囲を持つとしており、個々に対応するため一度に到達できる人数が広告より限定されやすいという人的販売の一般的な特徴と異なるため誤りです。

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