2026年版・3-13

価格戦略・チャネル戦略の一問一答

中小企業診断士(一次試験)「企業経営理論」から、価格戦略・チャネル戦略に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-13

新製品の導入時に高い価格を設定し、早期に投資を回収しようとする「上澄み吸収価格戦略(スキミングプライシング)」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①価格に敏感でない層から先に利益を確保し、その後段階的に価格を引き下げて幅広い層を取り込もうとする戦略である。
  • ②導入当初から可能な限り低い価格をあえて設定し、一気に高い市場シェアの獲得を常に強くねらう戦略である。
  • ③価格をどんな状況でも一切変更せず、製品の生涯にわたって単一の価格を常に維持し続けることを原則とする戦略である。
  • ④競合他社が設定している価格のみを常に機械的に模倣し続け、自社独自の価格判断は一切行わない戦略である。
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正解 ①価格に敏感でない層から先に利益を確保し、その後段階的に価格を引き下げて幅広い層を取り込もうとする戦略である。
解説
上澄み吸収価格戦略(スキミングプライシング)は、新製品の導入時にあえて高めの価格を設定し、価格の高さよりも新しさや性能を重視する価格に敏感でない層(イノベーターなど)から先に利益を確保したうえで、競合の参入や需要の一巡に応じて段階的に価格を引き下げ、より幅広い価格帯を求める層を順次取り込んでいく戦略です。初期投資の早期回収を狙いやすい利点があります。

他の選択肢が誤りの理由
②は導入当初から低価格で一気に高シェアを狙うとしており、これは市場浸透価格戦略(ペネトレーションプライシング)の説明であるため誤りです。③は生涯にわたり単一価格を維持するとしており、需要の変化に応じて価格を調整するスキミングプライシングの考え方と異なるため誤りです。④は競合価格を機械的に模倣するとしており、自社の価格設定の判断に基づくスキミングプライシングの説明になっていないため誤りです。
問23-13

製造原価に一定の利益率を上乗せして販売価格を決定する「コストプラス法」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①顧客が製品から得られると感じる価値の大きさのみを唯一絶対の基準として価格を決定する方法である。
  • ②製品の製造や仕入れにかかった原価を基準とし、そこに目標とする利益を上乗せして価格を決定する方法である。
  • ③競合他社が設定している価格の水準のみを基準として、自社の原価を考慮せずに価格を決定していく方法である。
  • ④端数の価格表示によって顧客の心理的な割安感を強くねらう、比較的単純な価格設定の手法である。
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正解 ②製品の製造や仕入れにかかった原価を基準とし、そこに目標とする利益を上乗せして価格を決定する方法である。
解説
コストプラス法は、製品の製造や仕入れにかかった原価を出発点とし、そこに企業が目標とする一定の利益(マージン)を上乗せして販売価格を決定する、最も基本的な価格設定の方法です。原価を確実に回収できる分かりやすさがある一方、顧客が感じる価値や競合の価格水準を十分に反映できない場合があるという指摘もあります。

他の選択肢が誤りの理由
①は顧客が感じる価値のみを基準とするとしており、これは知覚価値価格設定の説明であるため誤りです。③は自社原価を考慮せず競合価格のみを基準とするとしており、原価を出発点とするコストプラス法の定義と異なるため誤りです。④は端数価格表示による心理的効果を狙う方法だとしており、これは心理的価格設定(端数価格設定)の説明であるため誤りです。
問33-13

原価ではなく顧客が製品から得られると感じる便益の大きさを基準に価格を決定する「知覚価値価格設定」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①製造原価に一律の利益率を機械的にただ上乗せするだけであり、顧客の感じる価値はまったく考慮しない方法である。
  • ②競合他社の価格をそのまま自社の価格として採用し続け、独自の価格判断はまったく一切行わない方法である。
  • ③顧客が製品やサービスから得られると感じる価値の大きさを基準にして、価格の上限や水準を検討する方法である。
  • ④需要の増減のみに応じて機械的かつ自動的に、価格をひたすら変動させることを目的とした方法である。
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正解 ③顧客が製品やサービスから得られると感じる価値の大きさを基準にして、価格の上限や水準を検討する方法である。
解説
知覚価値価格設定(バリューベースプライシング)は、製造にかかった原価ではなく、顧客がその製品やサービスから得られると感じる便益・価値の大きさを基準として、顧客が支払ってもよいと考える価格の水準を検討し、価格を設定する方法です。原価が低くても顧客にとっての価値が高ければ相対的に高い価格を設定できる可能性がある点に特徴があります。

他の選択肢が誤りの理由
①は原価に一律の利益率を機械的に上乗せするのみだとしており、これはコストプラス法の説明であって顧客の知覚価値を考慮する本設定法とは異なるため誤りです。②は競合価格をそのまま採用し独自判断を行わないとしており、顧客の知覚価値を基準に自社で価格を検討する本設定法の趣旨と異なるため誤りです。④は需要変動に応じ自動的に価格を変動させることのみを目的とするとしており、これはダイナミックプライシングに近い説明であって知覚価値価格設定の定義とは異なるため誤りです。
問43-13

「980円」のように価格の端数を意図的に用いる「端数価格設定(心理的価格設定)」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①端数価格は会計処理上の都合のみから用いられており、顧客の心理への影響はまったく意図されていない手法である。
  • ②製造原価を正確に計算することがどうしても不可能な場合にのみ、便宜的に用いられる特殊な手法である。
  • ③端数価格は国の法令によって特定の業種にのみ、常に使用が厳しく義務づけられている表示方法である。
  • ④端数を用いることで、実際の差はわずかでも顧客に割安であるとの心理的な印象を与えることをねらう手法である。
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正解 ④端数を用いることで、実際の差はわずかでも顧客に割安であるとの心理的な印象を与えることをねらう手法である。
解説
端数価格設定は、例えば1,000円ではなく980円のように、キリのよい価格からあえて端数分だけ引き下げた価格を設定することで、実際の金額差はわずかであっても、顧客に対して割安感や価格への信頼感といった心理的な印象を与えることをねらう価格設定の手法です。小売業を中心に広く用いられています。

他の選択肢が誤りの理由
①は会計処理上の都合のみから用いられ顧客心理への影響を意図しないとしており、心理的効果を積極的にねらう端数価格設定の趣旨と矛盾します。②は原価計算が不可能な場合にのみ用いる特殊な手法だとしており、端数価格設定が原価計算の可否とは無関係に幅広く用いられる一般的な手法である点と異なるため誤りです。③は法令により特定業種に使用が義務づけられているとしており、そのような義務づけの一般的な事実は存在しないため誤りです。
問53-13

流通チャネル政策のうち、できるだけ多くの小売店に製品を取り扱ってもらう「開放的チャネル政策」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①できるだけ多くの取扱店を確保して製品を広く行き渡らせ、購買の機会を最大化しようとする政策である。
  • ②取扱う小売店の数をあえて厳選し、地域ごとにただ一店舗のみへ独占的な販売権を与えていく政策である。
  • ③一定の基準を満たした限られた数の小売店にのみ、取扱いを許可することとした政策である。
  • ④小売店をいかなる場合も一切介さず、製造業者が消費者へ直接販売することのみを行う政策である。
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正解 ①できるだけ多くの取扱店を確保して製品を広く行き渡らせ、購買の機会を最大化しようとする政策である。
解説
開放的チャネル政策は、日用品や食料品などの最寄品を中心に、条件を満たす限りできるだけ多くの卸売業者や小売業者に自社製品の取扱いを求め、製品を広く行き渡らせることで、顧客がどこでも購入できる状態を作り、購買の機会を最大化しようとするチャネル政策です。取扱店が多い分、個々の店舗への管理や統制は及びにくくなる傾向があります。

他の選択肢が誤りの理由
②は地域ごとに一店舗のみへ独占的な販売権を与えるとしており、これは排他的(専売的)チャネル政策の説明であるため誤りです。③は限られた数の小売店にのみ取扱いを許可するとしており、これは選択的チャネル政策の説明であるため誤りです。④は小売店を一切介さず直接販売のみを行うとしており、開放的チャネル政策が前提とする卸売業者・小売業者を介した流通の説明と異なるため誤りです。
問63-13

製造業者から消費者に至るまでの流通経路に介在する中間業者の段階数に着目した「チャネルの長さ」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①介在する中間業者の段階数の多さは、チャネルの長さとはまったく無関係な概念であるとされる。
  • ②製造業者が卸売業者や小売業者を介さず消費者へ直接販売する経路は、チャネルが短い経路にあたる。
  • ③チャネルの長さは、取扱う商品の重量や体積の大きさのみによって、いつも一意に決定されてしまう。
  • ④チャネルが長くなればなるほど、製造業者が価格や販売方法を統制しやすくなっていくとされる。
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正解 ②製造業者が卸売業者や小売業者を介さず消費者へ直接販売する経路は、チャネルが短い経路にあたる。
解説
チャネルの長さとは、製造業者から消費者に製品が届くまでに介在する卸売業者や小売業者などの中間業者の段階数を指す概念です。製造業者が中間業者を介さず消費者へ直接販売する経路は段階数がゼロであり、最も短いチャネルにあたります。中間業者の段階が増えるほどチャネルは長くなり、製造業者から末端の消費者までの統制は一般に及びにくくなる傾向があります。

他の選択肢が誤りの理由
①は中間業者の段階数の多さとチャネルの長さが無関係だとしており、段階数の多さそのものがチャネルの長さを表すという定義と矛盾します。③は商品の重量や体積のみで一意に決まるとしており、中間業者の段階数によって定まるチャネルの長さの定義とは異なるため誤りです。④はチャネルが長いほど統制しやすくなるとしており、一般に段階が増えるほど末端までの統制が及びにくくなるとされる傾向と逆であるため誤りです。
問73-13

製造業者が流通経路全体を系列化し、価格や販売方法へ強い影響力を及ぼそうとする「流通系列化」とチャネルパワーに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①系列化された小売業者は、製造業者の意向にはまったくかかわらず完全に自由な価格設定を常に行うことが保証されている。
  • ②流通系列化とは、小売業者のみが主導して有力な製造業者の側を逆に組織化していくだけの仕組みに限定される。
  • ③有力な製造業者が卸売業者や小売業者を組織化し、自社製品の取扱いや販売条件について強い影響力を及ぼす仕組みである。
  • ④チャネルパワーとは、常に最終消費者に最も近い立場にある小売業者のみが独占的にずっと保有し続ける力を指す。
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正解 ③有力な製造業者が卸売業者や小売業者を組織化し、自社製品の取扱いや販売条件について強い影響力を及ぼす仕組みである。
解説
流通系列化とは、市場での交渉力(チャネルパワー)を持つ有力な製造業者が、資本関係や取引条件の設定などを通じて卸売業者や小売業者を組織化し、自社製品の取扱いや販売方法、時には価格の維持について強い影響力を及ぼそうとする仕組みです。製造業者はチャネル全体を通じたブランドイメージの統一や販売戦略の徹底を図りやすくなります。

他の選択肢が誤りの理由
①は製造業者の意向にかかわらず完全に自由な価格設定が保証されているとしており、製造業者が強い影響力を及ぼす流通系列化の趣旨と矛盾します。②は小売業者が主導する仕組みに限定されるとしており、有力な製造業者が主導する場合を中心に説明される流通系列化の一般的な内容と異なるため誤りです。④はチャネルパワーが常に小売業者のみに独占されるとしており、有力な製造業者もチャネルパワーを保有し得るという一般的な理解と異なるため誤りです。
問83-13

流通チャネルを一つの組織のように統合的に管理する「垂直的マーケティングシステム(VMS)」における「企業型VMS」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①独立した複数の事業者が契約に基づいて連携し、フランチャイズ組織などの形をとる仕組みである。
  • ②有力な製造業者の影響力によって、法的には独立した卸売・小売業者が緩やかに連携する仕組みである。
  • ③流通の各段階が互いに完全に独立しており、いかなる形の連携も一切行わない仕組みである。
  • ④製造から小売までの機能を単一の資本のもとで統合し、自社で一貫して担っていく仕組みである。
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正解 ④製造から小売までの機能を単一の資本のもとで統合し、自社で一貫して担っていく仕組みである。
解説
企業型VMSとは、垂直的マーケティングシステムの一類型で、製造から卸売、小売に至る流通の各段階の機能を、単一の企業の資本のもとで統合し、自社で一貫して担う仕組みです。製造小売業(SPA)のようにアパレル企業が企画・製造から店舗での販売までを自社で手がける形態が代表例として挙げられます。

他の選択肢が誤りの理由
①は独立した事業者が契約に基づき連携するフランチャイズ組織などの形をとるとしており、これは契約型VMSの説明であるため誤りです。②は有力な製造業者の影響力により法的に独立した業者が緩やかに連携するとしており、これは管理型VMSの説明であるため誤りです。③は各段階が完全に独立し連携を一切行わないとしており、流通経路全体を統合的に管理しようとするVMSの趣旨そのものと矛盾するため誤りです。
問93-13

本体製品を低価格で販売し、それに付随する消耗品や部品で継続的に利益を得る「キャプティブ価格設定」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①プリンター本体を低価格で提供し、専用インクカートリッジの販売で継続的な利益を確保するような設定方法である。
  • ②本体製品と消耗品のいずれについても、常に一貫して高い価格水準を維持することのみを目的とした設定方法である。
  • ③本体製品の価格のみを唯一の基準として決定し、付随する消耗品の価格は一切考慮に入れない設定方法である。
  • ④季節や時間帯に応じて本体製品の価格のみを自動的に変動させ続けることを主目的とした設定方法である。
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正解 ①プリンター本体を低価格で提供し、専用インクカートリッジの販売で継続的な利益を確保するような設定方法である。
解説
キャプティブ価格設定は、プリンター本体とインクカートリッジ、ひげ剃り本体と替刃のように、本体製品と、それに付随して継続的に購入される消耗品や部品がセットになっている製品において、本体製品の価格を低めに設定して購入のハードルを下げ、その後に繰り返し購入される消耗品側の価格で継続的な利益を確保しようとする価格設定の方法です。

他の選択肢が誤りの理由
②は本体・消耗品のいずれも常に高価格を維持することのみを目的とするとしており、本体を低価格にして消耗品で利益を得るキャプティブ価格設定の考え方と異なるため誤りです。③は消耗品の価格を一切考慮しないとしており、本体と消耗品の価格を組み合わせて設計するキャプティブ価格設定の趣旨と矛盾します。④は季節や時間帯に応じた自動的な価格変動を主目的とするとしており、これはダイナミックプライシングに近い説明であってキャプティブ価格設定の定義とは異なるため誤りです。
問103-13

需要と供給の状況に応じて価格をリアルタイムに変動させる「ダイナミックプライシング」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①一度設定した価格を、製品の販売期間を通じて一切変更せずに固定し続けることとした仕組みである。
  • ②航空券やホテル宿泊料のように、需要の混雑状況や時期に応じて価格を機動的に変動させる仕組みである。
  • ③価格の変動は季節ごとに一回のみ、あらかじめ決めておいた時期にだけ行うことを原則とする仕組みである。
  • ④需要の状況にはまったくかかわらず、常に競合他社と完全に同一の価格を維持し続けようとする仕組みである。
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正解 ②航空券やホテル宿泊料のように、需要の混雑状況や時期に応じて価格を機動的に変動させる仕組みである。
解説
ダイナミックプライシングとは、航空券やホテルの宿泊料、イベントのチケットなどにおいて、需要の混雑状況や予約時期、在庫の残り数といった条件の変化に応じて、価格をリアルタイムかつ機動的に変動させる価格設定の仕組みです。需要が高まる時期には価格を引き上げ、需要が低い時期には価格を引き下げることで、収益機会の最大化を図ります。

他の選択肢が誤りの理由
①は価格を販売期間中一切変更せず固定し続けるとしており、需要状況に応じて機動的に価格を変動させるダイナミックプライシングの趣旨と正反対であるため誤りです。③は季節ごとに一回のみ変動させることを原則とするとしており、より頻繁かつ機動的に価格を調整するダイナミックプライシングの一般的な運用と異なるため誤りです。④は常に競合と完全に同一の価格を維持するとしており、自社の需要状況に応じて価格を調整するダイナミックプライシングの説明になっていないため誤りです。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。