2026年版・1-8

IS-LM分析・AD-AS分析の一問一答

中小企業診断士(一次試験)「経済学・経済政策」から、IS-LM分析・AD-AS分析に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-8

IS曲線の導出とその傾きに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①投資が利子率の変化に敏感であればあるほど、IS曲線の傾きは緩やかになる。
  • ②投資が利子率の変化に敏感であるほど、IS曲線の傾きは急な形状になる。
  • ③IS曲線は、利子率と国民所得の関係を示す曲線であり、右上がりの形状をとる。
  • ④IS曲線の傾きは、限界消費性向の大きさとは無関係に一定である。
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正解 ①投資が利子率の変化に敏感であればあるほど、IS曲線の傾きは緩やかになる。
解説
IS曲線は、財市場を均衡させる利子率と国民所得の組み合わせを描いた右下がりの曲線である。利子率が低下すると投資が刺激されて国民所得が増加する関係にあるところ、投資が利子率の変化に敏感(利子弾力性が大きい)であるほど、わずかな利子率の低下で投資、ひいては国民所得が大きく変化するため、IS曲線の傾き(の絶対値)は緩やかになる。

他の選択肢が誤りの理由
②は投資が利子率の変化に敏感であるほどIS曲線の傾きは緩やかになるのであり、急になるという記述は逆であるため誤りです。③はIS曲線は利子率が低いほど国民所得が大きくなる右下がりの曲線であり、右上がりであるという記述は誤りです。④はIS曲線の傾きの大きさは限界消費性向(乗数の大きさ)にも依存するため、限界消費性向の大きさと無関係に一定であるという記述は誤りです。
問21-8

LM曲線の傾きの緩急を左右する要因について、最も適切な記述はどれか。

  • ①貨幣需要の利子弾力性が大きいほど、LM曲線の傾きは急な形状になる。
  • ②貨幣需要の利子弾力性が大きければ大きいほど、LM曲線の傾きは緩やかになる。
  • ③貨幣需要が利子率に対して全く反応しない場合、LM曲線は水平な形状になる。
  • ④LM曲線の傾きは、貨幣供給量の大きさで決まり、需要の性質とは無関係である。
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正解 ②貨幣需要の利子弾力性が大きければ大きいほど、LM曲線の傾きは緩やかになる。
解説
LM曲線は、貨幣市場を均衡させる利子率と国民所得の組み合わせを描いた右上がりの曲線である。国民所得が増加すると貨幣需要が増加し、それに見合う利子率の上昇によって需給が均衡するところ、貨幣需要の利子弾力性が大きいほど、わずかな利子率の変化で貨幣需要が大きく調整されるため、LM曲線の傾きは緩やかになる。

他の選択肢が誤りの理由
①は貨幣需要の利子弾力性が大きいほどLM曲線の傾きは緩やかになるのであり、急になるという記述は逆であるため誤りです。③は貨幣需要が利子率に対して全く反応しない(利子弾力性がゼロ)場合、利子率がどれだけ変化しても貨幣需要は調整されず国民所得だけで需給が調整されるため、LM曲線は垂直な形状になるのであり、水平になるという記述は誤りです。④はLM曲線の傾きは貨幣需要の利子弾力性・所得弾力性によって決まるのであり、貨幣供給量の大きさ(LM曲線の位置を決める要因)によって傾きが決まるという記述は誤りです。
問31-8

IS-LM分析における財政政策の効果に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①政府支出を増やすと、IS曲線は右方にシフトし、利子率・国民所得はともに上がる。
  • ②政府支出を増加させると、LM曲線がむしろ右方にシフトし、均衡利子率は低下する。
  • ③政府支出を増加させると、IS曲線がむしろ左方にシフトし、均衡国民所得は減少する。
  • ④減税という政策を実施しても、IS-LM分析上、IS曲線は一切動かない。
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正解 ①政府支出を増やすと、IS曲線は右方にシフトし、利子率・国民所得はともに上がる。
解説
政府支出が増加すると、同じ利子率のもとでも総需要が増加するため、IS曲線は右方にシフトする。これにより、IS曲線とLM曲線の新たな交点では、均衡国民所得と均衡利子率がともに、シフト前よりも高い水準となる。

他の選択肢が誤りの理由
②は政府支出の増加は財市場に働きかける政策でありIS曲線をシフトさせるのであり、LM曲線(貨幣市場)をシフトさせ利子率が低下するという記述は誤りです。③は政府支出の増加はIS曲線を右方にシフトさせ国民所得を増加させる方向に働くのであり、左方にシフトし国民所得が減少するという記述は逆であるため誤りです。④は減税も可処分所得の増加を通じて消費を刺激し、総需要を押し上げる効果を持つため、程度の差はあれIS曲線を右方にシフトさせるのであり、IS曲線が一切動かないという記述は誤りです。
問41-8

IS-LM分析において金融政策が発動された場合の効果として、最も適切なものはどれか。

  • ①貨幣供給量を増加させると、IS曲線がむしろ右方にシフトし、均衡利子率は上昇する。
  • ②貨幣供給量を増加させると、LM曲線は右方にシフトし、利子率は低下し国民所得は増加する。
  • ③貨幣供給量を増加させると、LM曲線が左方にシフトし、均衡国民所得は減少する。
  • ④金融緩和政策は、財市場ではなく貨幣市場のみに影響を与えて、国民所得には一切波及しない。
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正解 ②貨幣供給量を増加させると、LM曲線は右方にシフトし、利子率は低下し国民所得は増加する。
解説
貨幣供給量が増加すると、同じ国民所得のもとでも貨幣市場を均衡させる利子率が低下するため、LM曲線は右方にシフトする。これにより、IS曲線との新たな交点では、均衡利子率は低下し、投資が刺激されることを通じて均衡国民所得は増加する。

他の選択肢が誤りの理由
①は貨幣供給量の増加は貨幣市場に働きかける政策でありLM曲線をシフトさせるのであり、IS曲線をシフトさせ利子率が上昇するという記述は誤りです。③は貨幣供給量の増加はLM曲線を右方にシフトさせ利子率を低下させ国民所得を増加させる方向に働くのであり、左方にシフトし国民所得が減少するという記述は逆であるため誤りです。④は金融緩和政策は貨幣市場での利子率低下を通じて財市場の投資を刺激し国民所得に波及するのであり(金利チャネル)、国民所得に一切波及しないという記述は誤りです。
問51-8

IS-LM分析の枠組みから見たクラウディングアウトに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①投資の利子弾力性が大きいほど、財政政策拡大時のクラウディングアウトの程度は小さくなる。
  • ②LM曲線が水平に近いほど、財政政策拡大によるクラウディングアウトの程度は大きくなる。
  • ③投資の利子弾力性が大きいほど、財政政策拡大時のクラウディングアウトの程度は大きくなる。
  • ④クラウディングアウトが生じても、財政政策の効果が単純な乗数理論の想定より弱まることはない。
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正解 ③投資の利子弾力性が大きいほど、財政政策拡大時のクラウディングアウトの程度は大きくなる。
解説
財政政策の拡大(IS曲線の右方シフト)によって利子率が上昇すると、民間投資が抑制されるクラウディングアウトが生じる。投資の利子弾力性が大きいほど、利子率の上昇に対して投資がより大きく反応し抑制されるため、クラウディングアウトの程度は大きくなり、財政政策の効果はより強く相殺される。

他の選択肢が誤りの理由
①は投資の利子弾力性が大きいほどクラウディングアウトの程度は大きくなるのであり、小さくなるという記述は逆であるため誤りです。②はLM曲線が水平に近い(流動性の罠に近い)ほど、財政政策拡大による利子率の上昇幅自体が小さくなるため、クラウディングアウトの程度はむしろ小さくなるのであり、大きくなるという記述は逆であるため誤りです。④はクラウディングアウトは、財政政策拡大に伴う利子率上昇が民間投資を抑制することで、単純な乗数理論が想定する効果の一部を相殺する現象であり、効果が弱まることはないという記述は誤りです。
問61-8

IS曲線・LM曲線の傾きと財政政策の効果の関係に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①LM曲線の傾きがほぼ垂直に近いという場合、財政政策の効果はむしろ強く現れる。
  • ②IS曲線が垂直に近い(利子弾力性がゼロに近い)場合、財政政策の効果は失われやすい。
  • ③IS曲線・LM曲線の傾きが何であれ、財政政策の効果の大きさは常に一定である。
  • ④LM曲線が垂直に近い(利子弾力性がゼロに近い)場合、財政政策の効果は失われやすい。
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正解 ④LM曲線が垂直に近い(利子弾力性がゼロに近い)場合、財政政策の効果は失われやすい。
解説
LM曲線が垂直に近い(貨幣需要の利子弾力性がゼロに近い)場合、財政政策によってIS曲線が右方にシフトしても、その効果のほとんどが利子率の大幅な上昇に置き換わり、民間投資が大きく抑制される(強いクラウディングアウトが生じる)ため、国民所得を押し上げる効果は失われやすくなる。

他の選択肢が誤りの理由
①はLM曲線が垂直に近い場合、強いクラウディングアウトが生じて財政政策の効果は失われやすくなるのであり、むしろ強く現れるという記述は逆であるため誤りです。②はIS曲線が垂直に近い(投資が利子率に反応しない)場合、利子率が上昇しても投資が抑制されずクラウディングアウトが生じにくいため、財政政策の効果はむしろ強く現れるのであり、失われやすくなるという記述は逆であるため誤りです。③は財政政策の効果の大きさはIS曲線・LM曲線それぞれの傾きに応じて変化するのであり、傾きにかかわらず常に一定であるという記述は誤りです。
問71-8

IS-LM分析から総需要曲線(AD曲線)を導く手順について、最も適切なものはどれか。

  • ①AD曲線は、物価水準の高低にかかわらず、常に垂直な形状で描かれる曲線である。
  • ②物価水準が上昇すると、実質貨幣供給量は増加し、AD曲線上では所得が増加する方向に動く。
  • ③AD曲線は、物価水準ごとのIS-LM均衡における国民所得を、物価と所得の平面に描く。
  • ④AD曲線は、労働市場における需給の関係のみに基づいて導出される曲線である。
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正解 ③AD曲線は、物価水準ごとのIS-LM均衡における国民所得を、物価と所得の平面に描く。
解説
AD曲線(総需要曲線)は、物価水準が変化するたびにIS-LM分析の均衡が変化し、それに対応する国民所得の水準を、物価水準を縦軸、国民所得を横軸にとった平面上に描いた曲線である。物価水準が上昇すると実質貨幣供給量(名目貨幣供給量÷物価水準)が減少し、LM曲線が左方にシフトして利子率が上昇し投資が抑制されるため、AD曲線は右下がりの形状となる。

他の選択肢が誤りの理由
①はAD曲線は物価水準と国民所得の関係を示す右下がりの曲線であり、常に垂直な形状であるという記述は誤りです。②は物価水準が上昇すると、名目貨幣供給量が一定である限り実質貨幣供給量はむしろ減少し、それに伴い利子率が上昇して投資が抑制されるため国民所得は減少する方向に動くのであり、実質貨幣供給量が増加し所得が増加する方向に動くという記述は誤りです。④はAD曲線はIS-LM分析、すなわち財市場と貨幣市場の均衡から導出される曲線であり、労働市場の需給関係のみに基づいて導出されるという記述は誤りです(労働市場は総供給曲線の導出に関わります)。
問81-8

総供給曲線(AS曲線)の短期と長期の形状に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①短期の総供給曲線は、名目賃金の硬直性を前提とすると、垂直に近い形状になる。
  • ②長期の総供給曲線は、物価水準の高低にかかわらず、例外なく一定の右上がりの傾きを持つ。
  • ③総供給曲線の形状は、短期・長期のどちらの場合であっても例外なく水平である。
  • ④長期の総供給曲線は、賃金・物価の伸縮性のもと、完全雇用国民所得の水準で垂直になる。
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正解 ④長期の総供給曲線は、賃金・物価の伸縮性のもと、完全雇用国民所得の水準で垂直になる。
解説
長期においては、名目賃金や物価が完全に伸縮的に調整されるため、労働市場や財市場の需給は物価水準の高低にかかわらず完全雇用の水準で均衡する。そのため、長期の総供給曲線は、完全雇用国民所得(潜在GDP)の水準において垂直な形状となる。

他の選択肢が誤りの理由
①は短期においては名目賃金が硬直的であるため、物価水準の変化に応じて企業の生産量が変化し、総供給曲線は右上がりの形状になるとされるのが一般的であり、垂直な形状になるという記述は誤りです。②は長期の総供給曲線は完全雇用国民所得の水準で垂直になるのであり、物価水準にかかわらず一定の右上がりの傾きを持つという記述は誤りです。③は総供給曲線は短期と長期とで形状が異なり(短期は右上がり、長期は垂直)、短期・長期を問わず常に水平であるという記述は誤りです。
問91-8

AD-AS分析の枠組みで総需要が拡大した場合に生じる効果として、最も適切なものはどれか。

  • ①総需要の拡大は、短期的にはむしろ物価水準を押し下げ、国民所得を押し上げる方向に働く。
  • ②総需要の拡大は、短期的には物価水準と国民所得の両方をともに押し上げる方向に働く。
  • ③総需要ショックは、たとえ長期に至っても国民所得の水準に恒久的な影響を与え続ける。
  • ④総需要曲線が右方にシフトしても、長期の総供給曲線が垂直である限り、物価水準は変化しない。
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正解 ②総需要の拡大は、短期的には物価水準と国民所得の両方をともに押し上げる方向に働く。
解説
総需要(AD曲線)が拡大しAD曲線が右方にシフトすると、右上がりの短期総供給曲線との新たな交点では、シフト前と比べて物価水準と国民所得がともに高い水準となる。すなわち、総需要の拡大は短期的には物価上昇と国民所得の増加を同時にもたらす。

他の選択肢が誤りの理由
①は総需要の拡大は短期的には物価水準を押し上げる方向に働くのであり、押し下げるという記述は逆であるため誤りです。③は総需要ショックは短期的には国民所得に影響を与えるものの、長期的には賃金・物価の調整を通じて国民所得は完全雇用水準に回帰し、物価水準にのみ恒久的な影響が残るとされるのが一般的であり、国民所得に恒久的な影響を与え続けるという記述は誤りです。④は総需要曲線が右方にシフトすると、長期の総供給曲線が垂直であっても、その垂直な曲線との交点における物価水準はシフト前より高くなるのであり、物価水準は変化しないという記述は誤りです。
問101-8

AD-AS分析における供給ショックとスタグフレーションに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①負の供給ショックは、短期の総供給曲線を右方にシフトさせ、物価下落と所得増加を同時に招く。
  • ②スタグフレーションとは、不況(景気後退)と物価下落が同時に進行する現象を指す。
  • ③負の供給ショックが生じても、総需要曲線の位置が変化しない限り、物価水準は変化しない。
  • ④負の供給ショックは、短期の総供給曲線を左方にシフトさせ、物価上昇と所得減少を同時に招く。
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正解 ④負の供給ショックは、短期の総供給曲線を左方にシフトさせ、物価上昇と所得減少を同時に招く。
解説
原油価格の高騰のような負の供給ショックが生じると、企業の生産コストが上昇するため、同じ物価水準のもとでの供給量が減少し、短期の総供給曲線は左方にシフトする。これにより、総需要曲線との新たな交点では、物価水準の上昇と国民所得の減少が同時に生じ、不況下で物価が上昇するスタグフレーションと呼ばれる状態を引き起こし得る。

他の選択肢が誤りの理由
①は原油価格の高騰は生産コストの上昇を通じて総供給曲線を左方にシフトさせるのであり、右方にシフトし物価下落と所得増加をもたらすという記述は逆であるため誤りです。②はスタグフレーションとは不況(景気後退・国民所得の減少)と物価上昇(インフレーション)が同時に進行する現象を指すのであり、物価下落が同時に進行するという記述は誤りです。③は負の供給ショックは総供給曲線自体を左方にシフトさせるため、総需要曲線の位置が変化しなくても新たな均衡点における物価水準は上昇するのであり、物価水準は変化しないという記述は誤りです。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。