2026年版・1-5

国民所得と経済成長理論の一問一答

中小企業診断士(一次試験)「経済学・経済政策」から、国民所得と経済成長理論に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-5

国内総生産(GDP)の三面等価の原則に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①三面等価の原則とは、生産・分配・支出のいずれの面から測ってもGDPは等しくなるという原則をいう。
  • ②三面等価の原則は、生産面から見たGDPが分配面・支出面から見たGDPより常に大きいことを示す。
  • ③三面等価の原則が成立するのは、その年の財政収支が均衡している場合に限られるとされている。
  • ④支出面から見たGDPには家計の貯蓄額は含まれない一方、生産面から見たGDPには貯蓄額が含まれる。
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正解 ①三面等価の原則とは、生産・分配・支出のいずれの面から測ってもGDPは等しくなるという原則をいう。
解説
三面等価の原則とは、国内総生産(GDP)を生産面(付加価値の合計)、分配面(雇用者報酬・営業余剰等への分配額の合計)、支出面(消費・投資等の合計)のいずれから測っても、事後的には同じ金額になるという、国民経済計算上の恒等関係である。

他の選択肢が誤りの理由
②は三面等価の原則は生産面・分配面・支出面のいずれから測ってもGDPが等しくなることを示すのであり、生産面から見たGDPが他の面より常に大きくなるという記述は誤りです。③は三面等価の原則は会計上の恒等関係として常に成立するものであり、財政収支が均衡している年に限られるという条件付けは誤りです。④はGDPの各集計方法は貯蓄額を特別に区別して扱うものではなく、支出面・生産面のいずれかにのみ貯蓄額が含まれるという記述は誤りです。
問21-5

名目GDPと実質GDP、GDPデフレーターについて、最も妥当な説明はどれか。

  • ①実質GDPは、その年の市場価格をそのまま用いて生産量を評価した金額である。
  • ②GDPデフレーターは、名目GDPを実質GDPで割って求める物価水準の指標である。
  • ③物価が持続的に上昇した年は、名目GDPが実質GDPを下回ることになるとされる。
  • ④GDPデフレーターとは、実質GDPを名目GDPで除して求められるとされる指標である。
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正解 ②GDPデフレーターは、名目GDPを実質GDPで割って求める物価水準の指標である。
解説
GDPデフレーターは、名目GDPを実質GDPで割って求められる指標であり、基準年と比較した物価水準の変化を表す。名目GDPはその年の市場価格で評価した金額であるのに対し、実質GDPは基準年の価格(固定価格)で評価するため、両者の比率から物価変動の影響を取り出すことができる。

他の選択肢が誤りの理由
①は実質GDPはその年の市場価格ではなく基準年の固定価格を用いて生産量を評価するものであり、その年の市場価格をそのまま用いるという記述は名目GDPの説明であるため誤りです。③は物価が上昇した年は、名目GDPが実質GDPを上回りやすくなるのであり、下回ることになるという記述は逆であるため誤りです。④はGDPデフレーターは名目GDPを実質GDPで除して求められるのであり、実質GDPを名目GDPで除するという記述は分子と分母を取り違えているため誤りです。
問31-5

国内総生産(GDP)の支出面における構成項目について、正しいものはどれか。

  • ①GDPの支出項目には、家計間で行われる中古住宅の売買代金がそのまま含まれるとされる。
  • ②GDPの支出項目には、株式や債券の購入といった金融資産の取引額が含まれる。
  • ③GDPの支出項目には、政府が行う年金給付のような移転支出は原則として含まれない。
  • ④GDPの支出項目における政府支出には、年金給付などの移転支出もすべて含まれる。
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正解 ③GDPの支出項目には、政府が行う年金給付のような移転支出は原則として含まれない。
解説
GDPの支出項目は、その年に新たに生産された財・サービスの付加価値を集計したものであるため、年金給付や生活保護給付のように、生産活動の対価ではなく所得の再分配にすぎない移転支出は、GDPの支出項目には原則として含まれない。

他の選択肢が誤りの理由
①は中古住宅の売買は、過去に生産された既存の資産の所有権が移転するだけであり、その年の新たな生産には該当しないため、売買代金がそのままGDPに含まれるという記述は誤りです。②は株式や債券の購入は、資金の運用先が変わるだけの金融取引であり、新たな財・サービスの生産を伴わないため、その取引額がGDPに含まれるという記述は誤りです。④は年金給付などの移転支出は、政府が行う支出であっても財・サービスの対価として支払われるものではないため、政府支出からは除外されるのが原則であり、すべて含まれるという記述は誤りです。
問41-5

45度線分析による均衡国民所得の決定に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①45度線分析における均衡国民所得は、常に完全雇用を実現する国民所得の水準と一致する。
  • ②総需要が総供給を上回っている状態では、在庫は意図した水準より増加し、生産は縮小に向かう。
  • ③45度線分析においては、総需要のうち消費支出の変動は無視され、投資支出のみが考慮される。
  • ④均衡国民所得の水準は、総需要(総支出)と総供給(国民所得)とが一致する点で決定される。
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正解 ④均衡国民所得の水準は、総需要(総支出)と総供給(国民所得)とが一致する点で決定される。
解説
45度線分析においては、横軸に国民所得(総供給)、縦軸に総需要(総支出)をとり、両者が一致する点(45度線と総需要線の交点)で均衡国民所得が決定される。この均衡は、意図した在庫投資がゼロとなる、すなわち需給が一致する水準として定義される。

他の選択肢が誤りの理由
①は均衡国民所得は総需要と総供給が一致する水準で決まるものであり、完全雇用国民所得とは独立に決まり得るため、常に完全雇用の水準と一致するという記述は誤りです。②は総需要が総供給を上回っている状態では、企業は意図せず在庫を取り崩すことになり(在庫は意図した水準より減少)、それを補うために生産を拡大しようとするため、在庫が増加し生産が縮小するという記述は誤りです。③は45度線分析における総需要は消費支出と投資支出(政府支出等を含めて考える場合はそれらも)の合計であり、消費支出は無視されずむしろ主要な構成要素であるため誤りです。
問51-5

投資乗数(乗数効果)について、正しいものはどれか。

  • ①限界消費性向が大きいほど、投資の増加が国民所得に及ぼす乗数効果は大きくなる。
  • ②限界消費性向が大きいほど、投資の増加が国民所得に及ぼす乗数効果は小さくなる。
  • ③投資乗数の大きさは、限界貯蓄性向の大きさとは無関係に一定の値をとる。
  • ④投資乗数は、限界消費性向が1に近づくほど、その値は小さくなっていく。
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正解 ①限界消費性向が大きいほど、投資の増加が国民所得に及ぼす乗数効果は大きくなる。
解説
投資乗数は1/(1-限界消費性向)、すなわち1/限界貯蓄性向で表される。限界消費性向が大きい(限界貯蓄性向が小さい)ほど、投資の増加が波及的な消費の増加を通じて国民所得を押し上げる効果が大きくなるため、乗数効果は大きくなる。

他の選択肢が誤りの理由
②は限界消費性向が大きいほど乗数効果は大きくなるのであり、小さくなるという記述は逆であるため誤りです。③は投資乗数は1/限界貯蓄性向で表され、限界貯蓄性向の大きさに応じて値が変化するため、無関係に一定であるという記述は誤りです。④は限界消費性向が1に近づく(限界貯蓄性向が0に近づく)ほど、投資乗数(1/限界貯蓄性向)の値はむしろ大きくなっていくのであり、小さくなっていくという記述は逆であるため誤りです。
問61-5

貯蓄と投資の均衡に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①均衡国民所得の水準においては、貯蓄が投資を常に上回る関係にある。
  • ②均衡国民所得の水準においては、事後的な貯蓄と投資は必ず等しくなる。
  • ③計画された投資が計画された貯蓄を上回っている場合、国民所得は減少に向かう。
  • ④貯蓄・投資は、政府部門や海外部門を考慮すると、常に一致しなくなる。
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正解 ②均衡国民所得の水準においては、事後的な貯蓄と投資は必ず等しくなる。
解説
均衡国民所得の水準においては、事後的(結果的)に測った貯蓄と投資は、会計上必ず等しくなる。これは、計画された投資と計画された貯蓄が食い違っている間は在庫の意図せざる変動を通じて国民所得が調整され続け、両者が事後的に一致する水準に落ち着くためである。

他の選択肢が誤りの理由
①は均衡国民所得の水準では事後的な貯蓄と投資が等しくなるのであり、貯蓄が投資を常に上回るという記述は誤りです。③は計画された投資が計画された貯蓄を上回っている場合、総需要が総供給を上回る状態にあるため、国民所得はむしろ増加に向かうのであり、減少に向かうという記述は逆であるため誤りです。④は政府部門や海外部門を含めた拡張版の恒等式(民間貯蓄+租税+輸入=投資+政府支出+輸出)においても、事後的には両辺が一致する関係が成り立つため、常に一致しなくなるという記述は誤りです。
問71-5

ケインズ型消費関数における平均消費性向・限界消費性向について、最も妥当な説明はどれか。

  • ①ケインズ型消費関数では、所得が増えるにつれ、平均消費性向は次第に上昇する傾向がある。
  • ②限界消費性向とは、所得の総額に対する消費の総額が占める割合を指す概念であるとされる。
  • ③ケインズ型消費関数では、所得が増えるにつれ、平均消費性向は次第に低下する傾向がある。
  • ④限界消費性向は、ケインズ型消費関数のもとでは常に平均消費性向より大きい値をとるとされる。
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正解 ③ケインズ型消費関数では、所得が増えるにつれ、平均消費性向は次第に低下する傾向がある。
解説
ケインズ型消費関数(C=C0+cY、C0は基礎消費、cは限界消費性向)のもとでは、平均消費性向(消費÷所得)はC0/Y+cと表される。所得Yが増加するにつれてC0/Yの部分が小さくなっていくため、平均消費性向は次第に低下していく傾向がある。

他の選択肢が誤りの理由
①は所得が増加するにつれて平均消費性向は次第に低下していく傾向があるのであり、上昇していくという記述は逆であるため誤りです。②は限界消費性向とは所得の変化分に対する消費の変化分の割合(ΔC/ΔY)を指す概念であり、所得の総額に対する消費の総額の割合は平均消費性向の説明であるため誤りです。④はケインズ型消費関数(基礎消費部分が正の値)のもとでは、限界消費性向は平均消費性向より小さい値をとるのが一般的であり、常に大きい値をとるという記述は誤りです。
問81-5

ハロッド=ドーマー型の経済成長理論に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①ハロッド=ドーマー・モデルでは、資本と労働は自由に代替可能で、資本係数は柔軟に変化するとされる。
  • ②ハロッド=ドーマー・モデルにおいて、保証成長率の値は資本係数の大きさとは無関係に定まるとされる。
  • ③ハロッド=ドーマー・モデルは、労働人口の成長率のみによって経済成長率が一意に決定されると説明する。
  • ④ハロッド=ドーマー・モデルでは、資本係数が一定との仮定のもとで、成長率は貯蓄率に依存して決まる。
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正解 ④ハロッド=ドーマー・モデルでは、資本係数が一定との仮定のもとで、成長率は貯蓄率に依存して決まる。
解説
ハロッド=ドーマー・モデルは、資本と労働の代替が困難で、資本係数(資本・産出比率)が一定であるという仮定のもとに成り立つ経済成長理論である。この仮定のもとでは、経済が実現する保証成長率は、貯蓄率を資本係数で除した値(貯蓄率÷資本係数)として決まり、貯蓄率が高いほど成長率は高くなる。

他の選択肢が誤りの理由
①はハロッド=ドーマー・モデルは資本と労働の代替が困難な固定的な生産技術(資本係数一定)を前提とするのであり、両者が自由に代替可能で資本係数が柔軟に変化するという記述は、この前提と反するため誤りです。②は保証成長率は貯蓄率を資本係数で除した値として決まるため、資本係数の大きさと無関係ではなく、無関係に定まるという記述は誤りです。③はハロッド=ドーマー・モデルにおいて経済成長率を左右するのは貯蓄率と資本係数であり、労働人口の成長率(自然成長率を規定する要因)のみによって一意に決まるという記述は誤りです。
問91-5

ソロー・モデル(新古典派成長理論)について、最も妥当な記述はどれか。

  • ①ソロー・モデルでは、資本と労働の代替が可能な生産関数のもとで、資本蓄積は定常状態に収束する。
  • ②ソロー・モデルでは、ハロッド=ドーマー・モデルと同様に、資本と労働の代替は一切認められない。
  • ③ソロー・モデルの定常状態においては、資本ストックは絶えず増加し続け、決して収束することはない。
  • ④ソロー・モデルによれば、貯蓄率を高めても、定常状態の1人あたり資本量に影響しないとされる。
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正解 ①ソロー・モデルでは、資本と労働の代替が可能な生産関数のもとで、資本蓄積は定常状態に収束する。
解説
ソロー・モデル(新古典派成長理論)は、ハロッド=ドーマー・モデルとは異なり、資本と労働の代替が可能な生産関数(コブ=ダグラス型等)を用いる。このモデルでは、資本蓄積が進むにつれて資本の限界生産性が逓減していくため、1人あたり資本量はやがて増加も減少もしない定常状態に収束すると説明される。

他の選択肢が誤りの理由
②はソロー・モデルの特徴は、ハロッド=ドーマー・モデルとは異なり資本と労働の代替を認める点にあり、代替が一切認められないという記述は誤りです。③はソロー・モデルにおいては資本の限界生産性逓減により資本蓄積のペースが鈍化し、最終的に1人あたり資本ストックが一定となる定常状態に収束するのであり、収束することはないという記述は誤りです。④はソロー・モデルにおいて貯蓄率を高めることは、定常状態における1人あたり資本量や産出量の水準を引き上げる効果を持つ(ただし長期的な成長率自体は変えない)のであり、資本量に影響を与えないという記述は誤りです。
問101-5

景気循環の周期に関する類型についての記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①キチンの波は、技術革新等を主な要因とする、約50年という長い周期の景気循環であるとされている。
  • ②ジュグラーの波は、在庫投資の変動を主な要因とする、約40か月周期の短期循環であるとされる。
  • ③クズネッツの波は、設備投資の変動を主な要因とする、約10年周期の中期循環であるとされる。
  • ④コンドラチェフの波は、技術革新等を要因とする、約50年周期の長期の景気循環であるとされる。
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正解 ④コンドラチェフの波は、技術革新等を要因とする、約50年周期の長期の景気循環であるとされる。
解説
コンドラチェフの波は、技術革新や大規模なインフラ投資などを要因とする、約50年周期の最も長期の景気循環であるとされる。景気循環にはこのほか、在庫投資の変動による約40か月周期のキチンの波、設備投資の変動による約10年周期のジュグラーの波、建設投資の変動による約20年周期のクズネッツの波があり、周期の長さの順に整理して覚えることが重要である。

他の選択肢が誤りの理由
①はキチンの波は在庫投資の変動を要因とする約40か月周期の短期循環であり、約50年周期で技術革新を要因とするという記述はコンドラチェフの波の説明と取り違えているため誤りです。②はジュグラーの波は設備投資の変動を要因とする約10年周期の中期循環であり、在庫投資の変動による約40か月周期という記述はキチンの波の説明と取り違えているため誤りです。③はクズネッツの波は建設投資の変動を要因とする約20年周期の循環であり、設備投資の変動による約10年周期という記述はジュグラーの波の説明と取り違えているため誤りです。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。