2026年版・4-1

生産管理の基礎(生産形態・生産方式)の一問一答

中小企業診断士(一次試験)「運営管理」から、生産管理の基礎(生産形態・生産方式)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全920問) 運営管理の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-1

生産形態に関する記述のうち、見込生産方式の特徴として最も適切なものはどれか。

  • ①需要を予測してあらかじめ生産し在庫を確保しておくため、注文から出荷までの納期を短縮しやすい。
  • ②顧客から注文を受けてから生産に着手するため、需要予測の誤差による過剰在庫の発生を避けやすい。
  • ③顧客ごとの個別仕様に合わせて設計段階から着手するため、標準品の大量生産には不向きである。
  • ④受注してから生産を開始するため在庫を持たずに済み、需要変動の影響を受けにくい方式である。
答えと解説を見る
正解 ①需要を予測してあらかじめ生産し在庫を確保しておくため、注文から出荷までの納期を短縮しやすい。
解説
見込生産方式は、需要を予測してあらかじめ製品を作り置きし、注文に対して在庫から出荷する方式です。需要予測が的中すれば納期を短くでき、量産による原価低減も期待できますが、予測が外れると過剰在庫や欠品のリスクを抱えます。

他の選択肢が誤りの理由
②と③と④はいずれも、注文を受けてから生産に着手する受注生産方式の特徴を説明したものであり、見込生産方式の説明としては誤りです。受注生産は需要予測誤差による過剰在庫を避けやすい一方、納期は長くなりやすいという、見込生産とは逆の特徴を持ちます。
問24-1

生産方式を「仕事の流し方」によって分類する場合の記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①個別生産は、一定数量をまとめて生産する方式であり、品種が切り替わる時にのみ段取り替えを行う。
  • ②ロット生産は、一定数量ごとにまとめて生産し、品種が切り替わるたびに段取り替えする方式である。
  • ③連続生産は、顧客の注文ごとに製品を個別に設計して製作する方式であり、汎用設備を中心に用いる。
  • ④仕事の流し方による分類は、生産量や品種構成とは無関係に、設備の新旧のみに基づいて行われる。
答えと解説を見る
正解 ②ロット生産は、一定数量ごとにまとめて生産し、品種が切り替わるたびに段取り替えする方式である。
解説
ロット生産は、製品を一定数量(ロット)ごとにまとめて生産し、そのロットが終わって品種を切り替えるたびに段取り替えを行う方式で、個別生産と連続生産の中間的な性格を持ちます。多品種中量生産で広く用いられます。

他の選択肢が誤りの理由
①はロット生産の特徴を個別生産の説明として誤って述べています。個別生産は顧客の注文ごとに1つずつ設計・製作する方式です。③は個別生産の特徴を連続生産の説明として誤って述べています。連続生産は少品種の製品を専用設備で継続的に大量生産する方式です。④はこの分類が生産量や品種構成に基づくものである点を無視しており誤りです。
問34-1

生産量と品種構成による生産方式の分類に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①少品種多量生産では工程別レイアウトが基本となり、専用の生産ラインは設けないことが一般的である。
  • ②多品種少量生産では製品別レイアウトが基本となり、汎用設備よりも専用設備が中心に使われる。
  • ③少品種多量生産では、同一の製品を専用ラインで継続的に作り込むため、製品別レイアウトが適する。
  • ④多品種少量生産と少品種多量生産の間には、採用すべきレイアウトの傾向に大きな差異は生じない。
答えと解説を見る
正解 ③少品種多量生産では、同一の製品を専用ラインで継続的に作り込むため、製品別レイアウトが適する。
解説
少品種多量生産は、限られた種類の製品を大量に作るため、工程順に設備を並べた専用の生産ラインを組む製品別レイアウトが効率的です。標準化された流れ作業により1個あたりの生産コストを抑えられます。

他の選択肢が誤りの理由
①は少品種多量生産の説明として工程別レイアウトを挙げていますが、これは多品種少量生産に適したレイアウトであり誤りです。②は多品種少量生産の説明として製品別レイアウト・専用設備中心を挙げていますが、実際には汎用設備を工程別に配置する工程別レイアウトが適しており誤りです。④は生産量・品種構成によって適するレイアウトが変わるという基本原則に反するため誤りです。
問44-1

セル生産方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①少人数の作業者がU字型などの作業台を担当し、部品の取付けから完成まで一貫して行う方式である。
  • ②ベルトコンベヤ上を製品が流れ、各工程の作業者が決められた単一作業だけを繰り返す方式である。
  • ③各作業者が専門化した単一工程のみを担当するため、多能工の育成は特に必要とされない方式である。
  • ④大量の専用設備への投資を前提とし、少品種多量生産の現場でのみ導入効果が見込める方式である。
答えと解説を見る
正解 ①少人数の作業者がU字型などの作業台を担当し、部品の取付けから完成まで一貫して行う方式である。
解説
セル生産方式は、1人ないし数人の作業者がU字型などに配置された作業台(セル)を担当し、部品の組付けから検査に至るまでの複数工程を一貫して受け持つ生産方式です。多品種少量生産や需要変動への対応力に優れ、作業者のやりがい向上にもつながるとされます。

他の選択肢が誤りの理由
②はベルトコンベヤ方式(ライン生産方式)の説明であり、セル生産方式とは異なる方式です。③はセル生産方式では複数工程を1人で担当するため、幅広い技能を持つ多能工の育成が不可欠であり、記述は誤りです。④はセル生産方式が多品種少量生産や需要変動への対応に強みを持つ方式である点と矛盾しており誤りです。
問54-1

工程別レイアウト(機能別レイアウト)を採用する現場の特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①多品種少量生産よりも、同一製品を継続的に大量生産する現場において特に効果を発揮しやすい。
  • ②工程間の運搬距離や仕掛品の停滞時間を、製品別レイアウトと比べて短く抑えやすい傾向を持つ。
  • ③同じ機能を持つ機械や設備をまとめて配置し、製品ごとに必要な工程を選んで移して加工する。
  • ④製品の加工順序に沿って設備を一直線に並べ、仕掛品が常に一方向へ流れるように配置する。
答えと解説を見る
正解 ③同じ機能を持つ機械や設備をまとめて配置し、製品ごとに必要な工程を選んで移して加工する。
解説
工程別レイアウトは、旋盤やフライス盤といった同じ機能を持つ設備・作業を工程ごとにまとめて配置し、製品はその品種に応じて必要な工程だけを選びながら移動する形をとります。多品種少量生産で仕様の異なる製品を柔軟に流せる点が長所です。

他の選択肢が誤りの理由
④は加工順に設備を並べる製品別レイアウトの説明であり誤りです。①は工程別レイアウトが得意とするのは多品種少量生産であり、同一製品の大量生産には製品別レイアウトの方が適しているため誤りです。②は工程別レイアウトでは製品ごとに移動経路がまちまちになるため、運搬距離や仕掛品の停滞は製品別レイアウトより長くなりやすく、記述は誤りです。
問64-1

生産管理における「生産の3S」に含まれる要素の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

  • ①標準化、専門化、迅速化
  • ②単純化、専門化、効率化
  • ③標準化、単純化、自動化
  • ④標準化、単純化、専門化
答えと解説を見る
正解 ④標準化、単純化、専門化
解説
生産の3Sとは、部品や作業方法を統一する「標準化」、工程や製品の種類を減らして扱いやすくする「単純化」、工程や作業を特定の設備・作業者に絞り込む「専門化」の3つを指します。いずれも生産効率を高めムダを減らすための基本的な考え方です。

他の選択肢が誤りの理由
①は「迅速化」が3Sに含まれておらず誤りです。②は「標準化」が抜けており、代わりに3Sに含まれない「効率化」を挙げているため誤りです。③は「専門化」が抜けており、代わりに3Sに含まれない「自動化」を挙げているため誤りです。自動化は3Sとは別の生産合理化の視点です。
問74-1

生産管理の評価指標であるQCDに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①QCDは、需要(Quantity)・原価(Cost)・納期(Delivery)の3要素の頭文字を組み合わせた用語である。
  • ②QCDは、品質(Quality)・原価(Cost)・納期(Delivery)の3要素の頭文字を組み合わせた用語である。
  • ③QCDは、品質(Quality)・管理(Control)・納期(Delivery)の3要素の頭文字を組み合わせた用語である。
  • ④QCDは、品質(Quality)・原価(Cost)・設計(Design)の3要素の頭文字を組み合わせた用語である。
答えと解説を見る
正解 ②QCDは、品質(Quality)・原価(Cost)・納期(Delivery)の3要素の頭文字を組み合わせた用語である。
解説
QCDは、Quality(品質)・Cost(原価)・Delivery(納期)という、生産管理において同時に管理すべき代表的な3つの評価軸の頭文字をとった用語です。この3要素はしばしば互いにトレードオフの関係になるため、バランスの取れた管理が求められます。

他の選択肢が誤りの理由
①はQのQuantity(需要・数量)を挙げていますが、正しくはQuality(品質)であり誤りです。③はCのControl(管理)を挙げていますが、正しくはCost(原価)であり誤りです。④はDのDesign(設計)を挙げていますが、正しくはDelivery(納期)であり誤りです。
問84-1

トヨタ生産方式(TPS)の2本柱に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①「ジャストインタイム」と「品質管理」の2つを基本思想の柱として体系化されている。
  • ②「ジャストインタイム」と「自働化」の2つを基本思想の柱として体系化されている。
  • ③「かんばん方式」と「多能工化」の2つを基本思想の柱として体系化されている。
  • ④「平準化生産」と「段取り替え短縮」の2つを基本思想の柱として体系化されている。
答えと解説を見る
正解 ②「ジャストインタイム」と「自働化」の2つを基本思想の柱として体系化されている。
解説
トヨタ生産方式は「必要な物を、必要な時に、必要な量だけ」生産・運搬するジャストインタイムと、異常が発生したら機械が自動的に停止し不良品を後工程に流さない自働化(ニンベンの付いた自働化)という、2つの基本思想を柱として体系化された生産管理の考え方です。

他の選択肢が誤りの理由
①は2本柱の一方に「品質管理」という一般的な用語を挙げていますが、TPSの柱として体系化されているのは「自働化」であり誤りです。③のかんばん方式・多能工化はジャストインタイムを実現するための手段の一部であり、2本柱そのものではないため誤りです。④の平準化生産・段取り替え短縮も同様にジャストインタイムを支える具体的な手法であり、2本柱そのものではないため誤りです。
問94-1

ジョブショップ生産に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①単一製品を専用ラインで大量に流すことに適しており、製品別レイアウトと結び付きやすい方式である。
  • ②仕掛品が特定の順序でしか流れないため、多品種少量生産にはかえって対応しにくい方式である。
  • ③受注の有無にかかわらず、常に一定の生産量を維持することを目的として設計される方式である。
  • ④製品ごとに加工経路が異なる多品種少量生産に対応しやすく、工程別レイアウトと結び付きやすい。
答えと解説を見る
正解 ④製品ごとに加工経路が異なる多品種少量生産に対応しやすく、工程別レイアウトと結び付きやすい。
解説
ジョブショップ生産は、製品ごとに必要な工程の種類や順序が異なる生産形態を指し、同じ機能の設備をまとめて配置する工程別レイアウトと相性が良く、多品種少量生産に適した方式です。製品の流れが工程ごとに交錯するため、運搬や仕掛品の管理が複雑になりやすい点が課題です。

他の選択肢が誤りの理由
①は単一製品を専用ラインで流すフローショップ生産の説明であり、ジョブショップ生産の説明としては誤りです。②はジョブショップ生産が多品種少量生産にむしろ適した方式である点と矛盾しており誤りです。③はジョブショップという分類が生産量の維持方針を定義するものではなく、加工経路の多様性に関する分類であるため誤りです。
問104-1

多能工に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①単一の工程や作業のみを極めて高い熟練度でこなす作業者のことで、少品種多量生産で特に重視される。
  • ②生産設備の保全のみを専門に担当する作業者を指し、加工作業には一切関与しない役割を持つ。
  • ③管理職として複数の生産ラインを統括する立場の作業者を指し、現場作業は基本的に行わない。
  • ④複数の異なる工程や作業をこなせる技能を持つ作業者のことで、セル生産方式などで重要な役割を担う。
答えと解説を見る
正解 ④複数の異なる工程や作業をこなせる技能を持つ作業者のことで、セル生産方式などで重要な役割を担う。
解説
多能工とは、複数の異なる工程や作業を担当できる幅広い技能を身につけた作業者を指します。1人で組立から検査まで受け持つセル生産方式や、需要変動に応じて作業者を工程間で融通する必要がある現場で特に重要な役割を果たします。

他の選択肢が誤りの理由
①は単一工程のみに特化した「単能工」の説明であり、多能工の説明としては誤りです。②は保全専門の作業者に限定した説明であり、多能工は加工作業にも従事するため誤りです。③は管理職としての役割に限定した説明であり、多能工は現場での実作業を担う作業者を指すため誤りです。

中小企業診断士(一次試験)の対策問題(全920問)に戻る

※本ページはアクセス解析のためCookieを利用し、その情報を外部(Google)へ送信しています。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。