2026年版・1-1

市場メカニズムと価格理論の一問一答

中小企業診断士(一次試験)「経済学・経済政策」から、市場メカニズムと価格理論に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-1

完全競争市場における需要曲線に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①所得水準が変化した場合、需要量の変化は需要曲線上の点の移動として表される。
  • ②代替財の価格が上昇した場合、当該財の需要曲線は左方向にシフトする。
  • ③当該財の価格が変化した場合、需要量の変化は需要曲線上の移動として表される。
  • ④消費者の選好が変化した場合であっても、需要曲線がシフトすることはない。
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正解 ③当該財の価格が変化した場合、需要量の変化は需要曲線上の移動として表される。
解説
ある財自体の価格が変化したとき、その財の需要量の変化は需要曲線上を移動する点として表される。これに対し、所得や他の財の価格、消費者の選好など、価格以外の要因が変化した場合には、需要曲線そのものが左右にシフトする。両者を区別することは価格理論の基礎として重要である。

他の選択肢が誤りの理由
①は所得水準の変化についての記述であり、これは需要曲線上の移動ではなく需要曲線自体のシフトとして表されるため誤りです。②は代替財の価格が上昇すると当該財への需要が増えるため、需要曲線は右方向にシフトするはずであり、左方向という記述が誤りです。④は消費者の選好の変化も需要曲線をシフトさせる代表的な要因であるため、シフトすることはないという記述が誤りです。
問21-1

需要の価格弾力性を規定する要因に関する記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  • ①家計支出に占める割合が大きい財ほど、価格弾力性は大きくなる傾向がある。
  • ②生活必需品は、価格が変動した場合でも、需要の価格弾力性が小さい傾向がある。
  • ③観察の対象期間を長期にとるほど、需要の価格弾力性は大きくなる傾向がある。
  • ④代替財が数多く存在する財ほど、需要の価格弾力性は小さくなる傾向がある。
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正解 ④代替財が数多く存在する財ほど、需要の価格弾力性は小さくなる傾向がある。
解説
需要の価格弾力性は、代替財が多く存在する財ほど、価格が上昇した際に他の財へ乗り換えやすくなるため、一般に大きくなる傾向がある。したがって、代替財が多いほど弾力性が小さくなるとする記述は、この関係を逆に述べており誤りである。

他の選択肢が正しい理由
②は生活必需品が価格の変動にかかわらず購入量を大きく変えにくいため、弾力性が小さい傾向にあるという正しい説明です。③は観察期間を長くとるほど代替的な消費行動への調整が進み、弾力性が大きくなる傾向にあるという正しい説明です。①は家計支出に占める割合が大きい財ほど価格変化の影響を強く受けやすく、弾力性が大きくなる傾向にあるという正しい説明です。
問31-1

需要の価格弾力性と総収入(売上高)との関係についての記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①需要が弾力的な財の価格を引き下げると、総収入は減少する。
  • ②需要が非弾力的な財の価格を引き上げると、総収入は減少する。
  • ③需要が弾力的な財の価格を引き上げると、総収入は増加する。
  • ④需要が非弾力的な財の価格を引き下げると、総収入は減少する。
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正解 ④需要が非弾力的な財の価格を引き下げると、総収入は減少する。
解説
需要が非弾力的な財は、価格が変化しても需要量があまり変化しないため、価格を引き下げても需要量の増加幅が小さく、価格下落分を補いきれずに総収入はかえって減少する。逆に非弾力的な財は価格を引き上げた方が総収入は増加する。

他の選択肢が誤りの理由
①は需要が弾力的な財の価格を引き下げた場合、需要量が大きく増加するため総収入はむしろ増加するはずであり、減少するという記述は誤りです。②は需要が非弾力的な財の価格を引き上げた場合、需要量はあまり減少しないため総収入はむしろ増加するはずであり、減少するという記述は誤りです。③は需要が弾力的な財の価格を引き上げた場合、需要量が大きく減少するため総収入はむしろ減少するはずであり、増加するという記述は誤りです。
問41-1

市場価格の変化と消費者余剰・生産者余剰に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①市場価格が上昇すると、消費者余剰は増加する。
  • ②市場価格が下落すると、消費者余剰は減少する。
  • ③市場価格が下落すると、生産者余剰は増加する。
  • ④市場価格が上昇すると、生産者余剰は増加する。
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正解 ④市場価格が上昇すると、生産者余剰は増加する。
解説
生産者余剰は、市場価格から供給曲線(限界費用)を差し引いた部分の面積として表され、市場価格が上昇すると生産者の受け取る差額が増えるため増加する。価格と余剰の変化の向きを、需要側・供給側で正しく対応させて理解することが重要である。

他の選択肢が誤りの理由
①は市場価格が上昇すると消費者が支払う対価が増え、消費者余剰はむしろ減少するため誤りです。③は市場価格が下落すると生産者の受け取る差額が減り、生産者余剰はむしろ減少するため誤りです。②は市場価格が下落すると消費者の得る差額が増え、消費者余剰はむしろ増加するため誤りです。
問51-1

従量税(物品税)の賦課による税負担の帰着に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①需要が供給より非弾力的である場合、税負担は主に生産者よりも消費者が多く負う。
  • ②需要が供給より弾力的である場合、税負担は主に生産者よりも消費者が多く負う。
  • ③需要が供給より非弾力的である場合、税負担は主に消費者よりも生産者が多く負う。
  • ④需要と供給の弾力性にかかわらず、税負担は常に消費者と生産者が均等に負う。
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正解 ①需要が供給より非弾力的である場合、税負担は主に生産者よりも消費者が多く負う。
解説
従量税が課された場合の税負担の帰着は、需要と供給の相対的な価格弾力性によって決まる。価格変化に対して数量をあまり調整できない非弾力的な側ほど、価格の変化を受け入れざるを得ないため、より重い税負担を負う。需要が供給より非弾力的であれば、消費者側がより多くの税を負担することになる。

他の選択肢が誤りの理由
②は需要が供給より弾力的な場合、消費者は価格上昇時に購入を控えやすいため負担は生産者側に多く転嫁され、消費者が多く負うという記述は誤りです。③は需要が非弾力的な場合、税負担は生産者ではなく消費者側に多く帰着するため、消費者より生産者が多く負うという記述は誤りです。④は税負担の配分は需要と供給の弾力性の相対的な大きさによって変わるのであり、常に均等に負うという記述は誤りです。
問61-1

政府が市場均衡価格よりも低い水準に価格の上限規制(価格統制)を設定した場合の効果に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①価格の上限規制により、市場では超過供給(財の余剰)が発生する。
  • ②市場価格の上限規制は、需要量と供給量を必ず均衡させる効果を持つ。
  • ③価格の上限規制により、市場では超過需要(財の不足)が発生する。
  • ④価格の上限規制を設定しても、取引量は均衡取引量のままである。
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正解 ③価格の上限規制により、市場では超過需要(財の不足)が発生する。
解説
市場均衡価格より低い水準に上限規制を設定すると、その価格のもとでは需要量が供給量を上回るため、超過需要、すなわち財の不足が発生する。供給が需要に追いつかず、入手できない消費者が生じる点が上限規制の代表的な弊害である。

他の選択肢が誤りの理由
①は上限規制のもとでは需要量が供給量を上回る超過需要(不足)が生じるのであり、超過供給(余剰)が発生するという記述は逆であるため誤りです。②は上限規制によって需要量と供給量の間に乖離が生じるのであり、両者を均衡させる効果を持つという記述は誤りです。④は上限規制のもとでは供給側の制約により実際の取引量が規制前の均衡取引量よりも減少するため、取引量が変化しないという記述は誤りです。
問71-1

労働市場において、均衡賃金よりも高い水準に最低賃金(価格の下限規制)が設定された場合の効果についての説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①最低賃金の設定により、労働市場では労働需要が労働供給を上回る状態が生じる。
  • ②最低賃金を均衡賃金より高く設定しても、雇用量は変化しないままとなる。
  • ③最低賃金がどのような水準であっても、非自発的失業が発生することはない。
  • ④最低賃金の設定により、労働市場では労働供給が労働需要を上回る状態が生じる。
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正解 ④最低賃金の設定により、労働市場では労働供給が労働需要を上回る状態が生じる。
解説
均衡賃金より高い水準に最低賃金を設定すると、その賃金水準のもとでは労働供給量が労働需要量(企業が雇用したい量)を上回るようになる。働きたくても雇ってもらえない状態、すなわち非自発的失業が生じ得る点が、価格の下限規制としての最低賃金制度の典型的な効果である。

他の選択肢が誤りの理由
①は最低賃金の設定によって生じるのは労働供給が労働需要を上回る状態であり、労働需要が労働供給を上回るという記述は逆であるため誤りです。②は最低賃金が均衡賃金を上回ると、企業の雇用意欲が下がり実際の雇用量は減少するため、変化しないという記述は誤りです。③は最低賃金が均衡賃金を大きく上回るほど、働きたい人の数が雇用される人の数を上回りやすくなり非自発的失業が生じ得るため、発生することはないという記述は誤りです。
問81-1

代替財・補完財の関係と交差価格弾力性について、最も妥当な説明はどれか。

  • ①2財が代替財の関係にある場合、一方の財の価格上昇は他方の財の需要を減少させる。
  • ②2財が補完財の関係にある場合、一方の財の価格上昇は他方の財の需要を減少させる。
  • ③2財が補完財の関係にある場合、一方の財の価格上昇は他方の財の需要を増加させる。
  • ④2財が独立財の関係にある場合、一方の財の価格変化は他方の財の需要に大きな影響を与える。
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正解 ②2財が補完財の関係にある場合、一方の財の価格上昇は他方の財の需要を減少させる。
解説
2財が補完財の関係にある場合、交差価格弾力性はマイナスの値をとり、一方の財の価格が上昇すると、両者を組み合わせて使う他方の財の需要も減少する。コーヒーと砂糖のように、一緒に消費されることが多い財の組み合わせが典型例である。

他の選択肢が誤りの理由
①は2財が代替財の関係にある場合、一方の価格上昇によって消費者は他方の財に乗り換えやすくなるため他方の財の需要はむしろ増加するはずであり、減少するという記述は誤りです。③は2財が補完財の関係にある場合、一方の価格上昇は他方の財の需要を減少させるはずであり、増加するという記述は誤りです。④は2財が独立財の関係にある場合、交差価格弾力性はゼロに近く、一方の価格変化が他方の需要に与える影響はごくわずかであるため、大きな影響を与えるという記述は誤りです。
問91-1

所得の変化と財の需要量との関係(所得弾力性)による財の分類として、最も適切なものはどれか。

  • ①所得が増加したときに需要量が減少する財を、上級財(正常財)という。
  • ②所得が増加したときに需要量が増加する財を、下級財(劣等財)という。
  • ③所得が増加したときに需要量が減少する財を、下級財(劣等財)という。
  • ④所得の弾力性が1を上回る財のことを、必需品(生活必需品)という。
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正解 ③所得が増加したときに需要量が減少する財を、下級財(劣等財)という。
解説
所得が増加したときに需要量がかえって減少する財を、下級財(劣等財)という。所得弾力性がマイナスの値をとる財がこれに該当し、中古品や質の劣る代替食品などが例として挙げられることが多い。

他の選択肢が誤りの理由
①は所得の増加とともに需要量が減少する財は上級財(正常財)ではなく下級財(劣等財)と呼ばれるため誤りです。②は所得の増加とともに需要量が増加する財は下級財ではなく上級財(正常財)と呼ばれるため、この記述は財の分類を取り違えており誤りです。④は所得弾力性が1を上回る財は必需品ではなく奢侈品(高級品・贅沢品)と呼ばれ、必需品は所得弾力性が0から1の間にとどまる財を指すため誤りです。
問101-1

市場における価格の自動調整メカニズムの記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①ある価格において超過需要が生じている場合、価格調整メカニズムのもとでは価格は上昇する方向に動く。
  • ②ある価格において超過需要が生じている場合、価格調整メカニズムのもとでは価格は下落する方向に動く。
  • ③ある価格において超過供給が生じている場合、価格調整メカニズムのもとでは価格は上昇する方向に動く。
  • ④価格調整メカニズムのもとでは、需要量と供給量が一致していても、価格を変化させ続ける。
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正解 ①ある価格において超過需要が生じている場合、価格調整メカニズムのもとでは価格は上昇する方向に動く。
解説
ある価格のもとで需要量が供給量を上回る超過需要が生じている場合、財を求める買い手同士の競り合いにより、価格調整メカニズムのもとでは価格は上昇する方向に動く。価格が上昇するにつれて需要量は減り供給量は増えるため、やがて需要量と供給量が一致する均衡へと近づく。

他の選択肢が誤りの理由
②は超過需要が生じている場合、価格は下落ではなく上昇する方向に動くため、この記述は価格変化の向きを取り違えており誤りです。③は超過供給が生じている場合、売り手同士の競い合いにより価格はむしろ下落する方向に動くため、上昇するという記述は誤りです。④は需要量と供給量が一致している均衡状態では、価格を変化させる力が働かなくなり価格は安定するため、変化させ続けるという記述は誤りです。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。