ポートフォリオ理論における分散投資の効果に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ①値動きの相関係数が低い(または負の)資産を組み合わせて保有すると、ポートフォリオ全体のリスクを低減できる。
- ②分散投資によって、個別銘柄のリスクだけでなく、市場全体のリスク(システマティックリスク)も完全に消去できる。
- ③分散投資による効果は、組み入れる資産同士の相関係数の高低にかかわらず、常に完全に一定であるとされている。
- ④分散投資によってポートフォリオのリスクを低減させると、期待収益率も必ず同じ割合で低下するとされる。
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ポートフォリオ理論では、値動きの相関係数が低い(または負の)資産を組み合わせて保有することで、個々の資産の価格変動が互いに打ち消し合い、ポートフォリオ全体の収益率の変動(リスク)を、個別資産のリスクの単純平均よりも低く抑えられるとされています。
他の選択肢が誤りの理由
②は誤りです。分散投資によって低減できるのは個別銘柄固有のリスク(非システマティックリスク)であり、市場全体に共通するリスク(システマティックリスク)は分散投資によっても消去できません。③は誤りです。分散投資の効果は、組み入れる資産同士の相関係数が低いほど大きくなり、相関係数が高い場合には効果が小さくなります。④は誤りです。ポートフォリオの期待収益率は各資産の期待収益率の加重平均で決まり、資産間の相関係数(リスク低減効果)とは独立して決まるため、リスクが低減しても期待収益率が同じ割合で低下するとは限りません。